【わたしが旅する理由 #findyouraww】 Mr&Mrs Clynk × Aww フランスコレクションのコラボレーションができるまで

フランスの2つの都市、パリとナントを行き来する暮らし

世界中の人々といつでも繋がれるこの時代
「好きなときに好きな場所で好きな人と過ごす」

そんな既存の枠にとらわれない
新しいライフスタイルを自分で作り上げていく。

この連載では、そんな輝く「わたしたち」にフォーカスし
インタビューを通して見えてくる
人となり、ライフスタイル、
そしてわたしたちが旅する理由をひも解きます。

ワクワクする非日常への一歩を踏み出せるようになりたい
「わたし」へ向けて。

わたしが旅する理由

記念すべき第20回目は、フランスの二つの都市を行き来しながら暮らすデザイナー、クリンク夫妻。
Awwとは、2026年夏のコレクションでコラボレーションをしました。今回は、妻であるカリーヌさんへインタビュー。自然と調和した、ゆったりとした時間が流れるフランス西部の街ナントと、カフェ文化やアートが溶け込む、都会的な日常のパリ。そんなフランスの二つの都市を行き来しながら、デザイナーとして活躍するカリーヌさんが考えるフランスならではの”豊かな暮らし”とは。

writer: Marimo Sowa

Chapter1 - ”BASE”

都会と自然、二つの拠点でデザイナー
Mr & Mrs Clynk が見つけた「自分らしい暮らし」

— Q. フランスでデザイナーとして活躍されているカリーヌさん。まず、これまでの経歴と現在のお仕事について教えてください。

パリのデュペレ応用美術学校とパリ国立装飾美術学校でテキスタイルデザインを学びました。卒業後は子ども服の業界で働いていましたが、40歳のときに方向転換をし、夫のジェロームとともに「Mr & Mrs Clynk」を立ち上げました。

今はインテリア関連の仕事がメインで、家具や食器、インテリアデザインを夫婦で手がけています。私はテキスタイルやモチーフ、カラーを主に担当しています。夫は、インテリアデザイナーとして一軒家やアパルトマン、オフィスなどの内装デザインを手がけています。

— Q. 幼少期からデザインには親しまれていたのでしょうか。どのような環境で育ったのか気になります。

はい。幼い頃からきれいな色や、絵を描くことが大好きでした。でも、一日中絵を描いて暮らせる仕事があるなんて、当時はまったく知りませんでした。というのも、私が生まれ育ったベルギー国境近くのアルデンヌの森にある小さな村には、絵画教室も美術館もなかったものですから。

中学校の終わりごろ、素晴らしい美術の先生と出会い、励ましを受け、高校では応用美術コースへ進むことができました。また、運河の水門の管理人でもあり、家具職人でもあった祖父のそばで育ったことから、職人の手仕事や技術にも自然と親しんできました。

Q. パリでの生活を経て、ナントへ移住されたとお聞きしました。移住のきっかけについて教えてください。

パリの学校を卒業したあとは、西アフリカのベナンで2年間過ごし、ワックスプリントの柄を制作するデザイン事務所で働く機会に恵まれました。その後13年間はパリで暮らし、2人の娘が生まれたのを機にナントへ移り住むことを決めました。以来20年間、この街での暮らしを心から楽しんでいます。

Q. 移住を決める前にナントへ行ったことはありましたか。ナントを選んだ理由はありますか。

私は、実際に住むようになるまで、ナントの街についてはまったく知りませんでした。ジェロームは、ブルターニュ大公城博物館の内装建築プロジェクトに携わるため、2年間にわたって定期的にナントを訪れていました。

私たちはちょうど二人目の娘を授かったばかりで、パリよりも、もう少し広い生活空間を求めていました。ナントは海が近いことに加え、多くの公園やエルドル川のほとりなど、自然に恵まれた暮らしやすい環境があり、私たちはすぐにこの街を気に入りました。

フランス西部に位置する都市、ナントにあるご自宅。かつてはブルターニュ公国の首都だった。
photo : ©️ Franck Gallen

Q. カリーヌさんの1日を知りたいです!普段はどのように過ごしていますか。

普段は自宅にある小さなアトリエで、ホームリネンやステーショナリー、タイルの柄、インテリアに関するデザインの仕事をしています。

白を基調としたキッチンは、心あたたまるカラー使いがポイント。
ナントでの穏やかな時間を彩ります。
photo : ©️ Franck Gallen

午後には、庭に面した自然光の入るキッチンで、高校生や大人の生徒さんにデッサンを教えることもあります。色彩の魅力をみなさんと分かち合える時間は、なにものにも代えがたいです。

プライベートでのお気に入りの過ごし方はありますか。(例えば、どのような朝食を家族を食べる、お気に入りのルーティンなど。)

たとえば、ボブ・マーリーを聴きながら、二人の娘と一緒に料理をする時間が大好きで、そんな日々の小さな習慣を大切にしています。

Q. ナントには多くの素敵な場所があるとお聞きしました。お気に入りの場所や、日常のインスピレーション源となるスポットを教えていただけますか。

緑豊かな場所が身近にたくさんあることが、ナントの素晴らしいところです。植物園の近くに住んでいて、エルドル川沿いへも気軽に行けるので、日々、そんな自然に囲まれた環境からインスピレーションをもらっています。

私は花や植物のモチーフを好んで描くので、自宅の小さな庭も私にとって大切な場所です。中心地にあるレストラン「Sain」や「Glaz」「Madeleine Café」で、娘たちと一緒にランチするのも好きです。

ナントに残る個人経営のお店が長く続くよう、なるべくそういった場所で買い物をするよう心がけています。画材は、いつも親切なアドバイスをくれる「La Palette St Luc」で。

ヴィンテージ雑貨は 「Barak」やヴィアルム広場に立つ蚤の市で探しますし、私が暮らすサン・ドナシアン界隈には素晴らしい食品店もたくさんあります。おしゃべりが好きなので、お店の方との会話も楽しみのひとつです。

ロワール川。
photo : ©️ Masayo Ogino

植物園。
photo : ©️ Masayo Ogino

ロワイヤル広場。
photo : ©️ Masayo Ogino

ナント島にあるレ・マシーン・ドゥ・リルのゾウさん。
photo : ©️ Masayo Ogino

クリスマスの時のグララン広場。
photo : ©️ Masayo Ogino

Q. パリにもお家があるんでしょうか? そこでは、どのように過ごしていますか。

パリの庶民的なエリアに17㎡ほどの小さなアパートを持っていて、いとこと共同で使っていて、一人で行くこともあれば、夫婦で行くこともあります。

月に一度くらい滞在して、美しい展覧会を見たりモンマルトルやレピュブリック、パレ・ロワイヤルなどお気に入りのスポットを歩いて刺激を受けています。

Q. パリとナント。それぞれの街は、カリーヌさんにとってどんな存在ですか。

パリではとにかく、よく歩きます。サン・ジェルマン・デ・プレの洗練された街並みから、学生時代を思い出すボーブール、さらにパッサージュ・ブラディやシャトー・ドー周辺の小さなレストランや食料品店まで、さまざまな表情を持つパリを歩くのが好きです。

でも、4日ほど充実した時間を過ごすと、ナントのおだやかな空気が恋しくなります。駅から家へ向かう途中に植物園を通る瞬間は、とても幸せです。ナントは活気があり文化的な空気に満ちていながら、とても落ち着いた街です。そして何より、大切な友人たちがいます。

パリはとても刺激に満ちた街で、できる限り月に一度は訪れるようにしています。街をぶらぶら散策したり、展覧会をいくつか見たりします。でも、腰を落ち着けて絵を描くには、ナントの静けさが私には欠かせません。

Q. 旅行はお好きですか?大切にしている「自分らしい旅」についてお聞かせください。

はい。アフリカ、インド、日本などを旅してきました。ただ最近は、飛行機に乗る機会をできるだけ減らそうと心がけています。

Q. 日本では、どこに行きましたか。印象に残っていることはありますか。

日本を旅したときには、東京の街が見せるさまざまな表情に魅了されました。渋谷のような活気あふれる街から、古い墓地のある静かな地区へと移ると、その雰囲気の違いがとても印象的でした。夕暮れどき、小さな路地を歩いていると、まるでどこかの小さな村にいるような気持ちになることもあり、その感覚がとても新鮮でした。

東京で最も心に残っている思い出のひとつは、日本の友人に教えてもらって行った、日本民藝館です。そこで開催されていた、染色家・柚木沙弥郎の展覧会を見ることができ、それまで知らなかった柚木沙弥郎の素晴らしい仕事に出会えることができました。民藝館の空間と彼の布を使った作品が見事に調和し、とても幻想的で、大きなインスピレーションを与えてくれました。

もうひとつの大切な思い出は、京都近郊で雪が降る中、温泉に入ったときのことです。そこで出会った日本人のおばあさんと交わした何気ない会話は、今でも忘れられません。

私たちはホームエクスチェンジを利用して旅をすることが多く、1つの街に最低でも10日ほど滞在します。近所のお店に通ったり、まるで暮らしているような習慣を作ったりしながら、その土地の日常を味わうのが、私らしい旅だと思います。

荷物は小さなバッグひとつと、一冊の本があれば十分。遠くへ行かなくても、家から2時間ほどの小旅行でも、しっかりと刺激を受けることができます。

Q. どんな本が好きですか。

パリにある日本の書店「ジュンク堂」で見つけたミナ ペルホネンのデザインブックが大好きです。また、ラッセル・バンクスやジム・ハリスンの小説はどれも愛読しています。そして、アンリ・マティスやコンスタンティン・ブランクーシについての本は、何度読み返しても飽きることがありません。

今年5月にはユー島(L'Île-d'Yeu)という島を訪ねました。船で1時間半ほどで行ける距離ですが、光の美しさは別物です。自転車に乗って散策したり、素朴な村の風景を眺めたりするだけで、遠くへ旅したような気分になりました。

旅行もミニマル派なカリーヌさん。ご自宅もエッセンシャルなお気に入りのみ。
photo : ©️ Masayo Ogino

Chapter2 - "Find your Aww"

パリとナントの魅力を再発見。
カリーヌさんが描く「心ときめく”Aww”な瞬間」を
コラボアイテムにしていく背景

左から、フランスの首都パリ、ゆったりと流れるロワール川が魅力の町ナントをイメージしたグラフィックたち。

Q.今回のコレクションのインスピレーション源はどこから得ましたか。

ナントをテーマにしたミモザ柄は、自宅の庭を裸足で歩く時間をイメージしました。実際は、ミモザはお隣さんの庭に咲いているのですが(笑)。
うちの庭には屋外シャワーがあって、裸足のモチーフはそこから着想を得ています。シダに囲まれた手作りの木製シャワーを浴びるだけで、旅をしているような気持ちになるんです。

ブルーグレーの雲の柄は、パリの屋根の風景や、カフェのテラスで何時間も過ごす時間から生まれました。

Q. Awwとコラボレーションしてみた感想はいかがでしたか? 制作過程で印象に残っていることはありますか。

Awwチームとの出会い、そして打ち合わせは本当に楽しい時間でした。皆さんが私の仕事をとても尊重し、熱意を持って向き合ってくださったので、最初から最後まで明るくハッピーな気分で制作を進めることができました。寛大で、刺激を与えてくれる人たちと仕事をすることが、私にとって何より大切です。

また、コレクションの写真をオーレリー・ルキュイエさんが撮影してくださったことも、とてもうれしく思っています。以前から彼女の繊細で生命力あふれる作品が大好きだったので。

カリーヌさんの自宅で、コラボアイテムについてミーティングしている様子。

Q. 特にこだわったポイントを教えてください。

素材の品質や色の再現には特に気を配っています。Awwとコラボレーションすることで、その点については、最初から大きな安心感がありました。フルオープンポーチは本当に使い勝手が良くて、私自身も愛用するつもりです。

環境に優しく、軽量で型崩れしにくいリサイクル素材を使用したポーチ。
ガバッと開くフルオープンタイプなので中身が一目瞭然なのも嬉しい。

Q. トラベルチャームにあしらわれた、クロワッサンや目玉焼きモチーフは、どのようにして生まれたのでしょうか。

このアイテムには、少し遊び心があって楽しいモチーフにしたいと思っていました。パリのカフェテラスで朝食を食べる風景や、ナントの庭でのピクニックをイメージしています。

製作中、私のもとで働いていた若い研修生のYiwanが、日本でも人気のあるフランスらしいクロワッサンを提案してくれました。目玉焼きのシンプルでグラフィカルなデザインも気に入っています。ちょっとポップな雰囲気と茶目っ気のあるところも可愛いでしょ?

Q. アイテムを手に取った方に、どのような気持ちになってほしいですか。

どちらのモチーフも、散歩の合間にさっと描いた、軽やかな旅のスケッチブックのようなイメージで制作しました。パリの空やミモザの絵柄を目にした瞬間に、みなさんの心に、心はずむバカンスやしあわせな週末の思い出がふっとよみがえってくれたらうれしいです。それがたとえ、晴れの日でも雨の日でも…。

photo : ©️ Mr&Mrs Clynk

Mr & Mrs CLYNK

ミスター&ミセス クリンク

フランス、ナントを拠点に活動する夫婦デュオ。テキスタイルデザイナーのカリーヌとインテリアデザイナーのジェローム、2人の感性を組み合わせて生み出されるモチーフやイラストは、蚤の市めぐりや旅の記憶からインスパイアされたどこか懐かしい空気で彩られている。食器や文房具、テキスタイル、インテリア雑貨など、さまざまなブランドとのコラボでも活躍している。

Chapter3 - "Travel Explorer"

旅の記憶をまとう。
日常を彩る「Aww」をこめた新しいコレクション

【2026.8.12 wed~ 8.25 tue】

銀座三越 POPUP 先行発売!
フランス旅のインスピレーションをお届けします

旅から得たインスピレーションをもとに、機能性と普遍的な美しさを追求する日本発のトラベルブランド『 Aww (アウ) 』より、フランスを拠点に活動する
Mr & Mrs Clynkさんとのコラボレーションアイテムが新登場!

8月12日より、銀座三越 でのPOP UPイベントにて先行販売スタート!
さらに、Aww オンラインサイトでも、 8月19日(水)19:00より、登場 します。

Aww POPUP in 銀座三越

2026 . 8. 12 wed ~ 2026. 8. 25 tue

営業時間:午前10時〜午後8時
住所:東京都中央区銀座4-6-16


『POPUP 限定 ノベルティキャンペーン』

① 税込 3,6000円以上ご購入で、トラベルチャームを1つプレゼント。

② 税込 50,000円以上ご購入で、折りたためるエコバッグを1つプレゼント。

③【 MI 顧客様限定】税込 80,000円以上ご購入で、バンブーレザー製 小物ポーチを1つプレゼント。

おなじみのデザインに、新しいエッセンスを。
Expand your horizon with Aww.
ぜひこの機会に、Awwの新しい旅のかたちを体験しにお越しください。