Insider’s Travel Guide to Shodoshima
【My City Guide / わたしの住む街】小豆島
何事にも時代と共に流行り廃りはあれど、
その本質はずっと変わらないもの。
旅もきっとそう。
人気の旅先で王道な観光地を周り、流行りのカフェ巡りをするのも楽しい。
でも本当はちょっと贅沢を言えば、
ローカルの業界人がお忍びで通っていたり
現地に住む人だからこそ知っているような
何かしら人を惹きつけるような魅力がある、
そんなホットでリアルな場所が知りたい人は多いはず。
そんな場所を知る、ツウな現地在住者に
彼女のお気に入りの場所を紹介してもらう連載です。
第14回目は、Awwがおすすめする小豆島。キラキラと穏やかに輝く瀬戸内海に、ポツンと浮かぶ小豆島。ここは、実はAww FounderのMegumiが数年前に惚れ込み、拠点ともなるホテルを作っちゃうほど縁がある場所。自然の美しさ、豊かな食文化、そしてどこか懐かしく心がほどけるようなゆったりとした時間の流れ-----繊細で美しく、心に触れるような静けさがある、そんな日本の真髄が詰まったこの島でしか得られない体験や魅力とは?
Why "SHODOSHIMA"
海と山にやさしく抱かれた144kmの小豆島。瀬戸内海では、淡路島に次ぐ広さを誇りながら
凛とした静けさと穏やかな空気が漂っています。
島を歩けば、まるで時間がゆるやかにほどけていくような感覚に包まれ、自然の息吹が五感をやさしく刺激してくれる――そんな風景が、そこかしこに広がっています。
降水量が少なく、日照時間が長い温暖な気候の小豆島には、オリーブの木々が風にそよぎ、美容や健康を支える豊かな恵みを受け継いでいます。
そして、自然とともに生き、育まれてきた食文化。400年ものあいだ土地に根づき、丁寧に醸されてきた醤油や佃煮、手間ひまをかけて作られるそうめんなどの食文化は、どれも人の手の温もりを感じさせてくれるものばかり。
どこか懐かしく、それでいて心の奥に眠っていた記憶を呼び起こすような新鮮さがある
――小豆島は、身体と心の奥深くにやさしく沁みわたる、本当の“贅沢”を教えてくれる島なのです。
Recommend for Slow Travel in Shodoshima
せっかく小豆島で過ごすなら、ありきたりな観光とは一線を画した、“ゆっくり、じっくり、心で味わう”スロートラベルを。自然、食、文化、人。すべてに時間をかけて向き合い、自分自身を整えるような旅のかたちが、この島にはあります。
瀬戸内海の穏やかな海と、どこか懐かしい山々に囲まれた風景——ゆっくりと流れる一日の時間の中で、朝日や夕焼け、波の音、風の匂いを全細胞で感じとる。
余白のある何もしない贅沢——
スマホを手放し、時計を気にせず、“今この瞬間”だけを味わう。
慌ただしさから少し離れて、
足音をゆるめ、自分のリズムで歩いてみる。
「好きな時」に、「好きな場所」で、 「好きな人」と、「好きなことして過ごす。」
旅先の非日常な時間の中で、見るもの、聞くもの、体験するもの、五感で感じるその全てが、出会わせてくれる新しい自分が、豊かな日常に繋がっていくのだから。
What to do
そうめん作り体験
麺の熟成や乾燥に適した気候もあり、約400年前から受け継がれている小豆島のそうめん作り。
島内には、伝統的な製法を守り続ける製麺所が点在していますが、伝統的な手延べ技法にこだわる銀四郎そうめんがおすすめ!
そうめんを乾燥させるために「ハタ」にかけ、まるで白いカーテンみたいになっている手延素麺を、長いお箸ではがしていく「箸わけ」作業を体験させてくれます。
乾燥してしまう前に箸わけをしないといけないのでスピード勝負!職人技とそうめんの想像以上のコシの強さに驚きます。
体験の後はお食事処「銀四郎」で生そうめんをご賞味あれ。そうめんとは思えないもちもち食感は感動ものです。
名称:銀四郎麺業
住所:〒761-4101 香川県小豆郡土庄町甲5165番地94
URL:http://www.ginshiro.com/corporate.html
木桶醤油蔵見学
醤油生産量の1%以下と言われている『木桶』仕込み醤油
ヤマロク醤油では、創業以来この木桶醸造を守っており、木桶を使って微生物の力で発酵させ、手間暇を惜しまずに丹精込めて作られています。
蔵見学では、実際に木桶で醸造される工程を間近で見ることができます。木桶は、醤油の発酵を自然な形で促しまろやかな味わいを引き出すため、数世代にわたり使い続けられているらしく、蔵の中は、なんとも表現できない落ち着く空間。
また木桶の特性により、発酵が均一に行われ、醤油が生き生きとした風味を保つことができるそうです。
蔵でほのかに香る醤油の香りは、何とも言えない豊かな深みがあり、まるで日本の風土そのものを感じているかのよう。醤油の深い味わい、職人の手仕事、そして小豆島の自然の恵みが織りなすハーモニーを、ぜひ直接感じてみてください。
名称:ヤマロク醤油
住所:香川県小豆郡小豆島町安田甲1607
URL:https://yama-roku.net/
What to See
西之瀧 瀧水寺
さぬき百景にも選定されている西之瀧龍水寺は、神秘的な絶景スポット
小豆島は「ミニ四国」とも称される小豆島八十八ヶ所霊場(通称:島遍路)の島。四国と同様に弘法大師・空海の足跡を辿ることができるこの巡礼路ですが、ここ西之瀧龍水寺は小豆島霊場42番のお遍路スポットでもあり、古くから山岳崇拝の霊地とされ、山伏修験が行われていたそう。
海抜500mの山に開かれたこの地は、浮世離れした天空感を味わえます。
名称:竜水寺西の龍
住所:〒761-4301 香川県小豆郡小豆島町池田558
天狗岩丁場
小豆島はかつて「石の島」として知られ、大坂城築城のために大量の石が切り出された場所。その中でも天狗岩丁場は、当時の石工たちの技術と情熱、そして自然との共生の痕跡が色濃く残された、極めて貴重な史跡のひとつ!
山肌を削ってつくられたこの丁場は、想像を超える迫力で、“屋外ミュージアム”のような空間です。
名称:天狗岩丁場
住所:〒761-4404 香川県小豆郡小豆島町岩谷
What to Stay
NOWMA
400年以上の歴史を持つ醤油造りの町「醤の郷(ひしおのさと)」に位置していて、伝統的な町並みが残る風情ある景観に溶け込むようなデザインの一棟貸しホテル
実はここ、Awwが古民家をリノベーションしてオープンさせたホテル!
Aww FounderのMegumiが「世界中に家があったら好きな時に好きな場所で過ごせる....!」なんて子供みたいな夢を描く中で、その拠点の一つになればと思って作った場所。
"わたしたちが旅に出て留守にする間、代わりにお留守番してもらう。"そんな感覚で、第二のホームのようにゆっくりくつろいでもらえたらと思って作り上げた空間です。
洗濯機やキッチンも完備しているので、友人や家族など、心許す人たちとまるで暮らすようにゆっくり過ごすのにぴったり!産直市場などでローカルな食材をゲットして、みんなで料理を楽しみながらゆっくり過ごしてみてください。
名称:NOWMA
住所:〒761-4426 香川県小豆郡小豆島町馬木甲1041-2
URL:https://www.instagram.com/nowmahotel_official/
What to Eat
食事処うめもと
地元の水産会社が営むこの食堂では、小豆島の新鮮な魚介と、地元ならではの空気を堪能できます。
おすすめは、丼からはみ出すほどの穴子天丼。ふわふわ×サクサクの絶妙食感が病みつきになります。ボリューム満点のはずなのに、不思議と胃もたれしない衣の軽さと揚げ加減が絶品!あれもう一杯いけちゃうかも?って思わせてくれるほどです。
一歩店内に足を踏み入れると、そこには昭和の時代にタイムスリップしたかのような、素朴で温かみのある空気もお気に入りのポイントです。昭和の雰囲気が残る店内
名称:食事処うめもと
住所:〒761-4405 香川県小豆郡小豆島町橘甲82
shimapan
国産小麦を使ったサワドーブレッドが味わえるお店。NOWMA HOTELに併設されている絶品パン屋さんです。小麦粉と水、塩だけで作り、長時間かけて自然発酵させたパンはとても深い味わいで、噛めば噛む程美味しい!時間をかけることでしか得られない香り、酸味、旨味、複雑な味わいがあります。
そのまま食べてももちろん美味しいのですが、小豆島のオリーブオイルやハムと合わせて食べたり、チーズをオンしてトーストすればまた違った味わいがあっておすすめ。
日替わりで自家製ピザなどアレンジパンも販売していて、今日はどんな出会いがあるかな?とつい通いたくなるお店です。
名称:shimapan
住所:〒761-4426 香川県小豆郡小豆島町馬木甲1041-2
Insider’s Travel Guide to Shodoshima
何事にも時代と共に流行り廃りはあれど、
その本質はずっと変わらないもの。
旅もきっとそう。
人気の旅先で王道な観光地を周り、
流行りのカフェ巡りをするのも楽しい。
でも本当はちょっと贅沢を言えば、
ローカルの業界人がお忍びで通っていたり
現地に住む人だからこそ知っているような
何かしら人を惹きつけるような魅力がある、
そんなホットでリアルな場所が知りたい人は多いはず。
そんな場所を知る、ツウな現地在住者に
彼女のお気に入りの場所を紹介してもらう連載です。
第14回目は、Awwがおすすめする小豆島。キラキラと穏やかに輝く瀬戸内海に、ポツンと浮かぶ小豆島。
ここは、実はAww FounderのMegumiが数年前に惚れ込み、拠点ともなるホテルを作っちゃうほど縁がある場所。
自然の美しさ、豊かな食文化、そしてどこか懐かしく心がほどけるようなゆったりとした時間の流れ-----
繊細で美しく、心に触れるような静けさがある、そんな日本の真髄が詰まったこの島でしか得られない体験や魅力とは?
Why "SHODOSHIMA"
海と山にやさしく抱かれた144kmの小豆島。瀬戸内海では、淡路島に次ぐ広さを誇りながら
凛とした静けさと穏やかな空気が漂っています。
島を歩けば、まるで時間がゆるやかにほどけていくような感覚に包まれ、自然の息吹が五感をやさしく刺激してくれる――そんな風景が、そこかしこに広がっています。
降水量が少なく、日照時間が長い温暖な気候の小豆島には、オリーブの木々が風にそよぎ、美容や健康を支える豊かな恵みを受け継いでいます。
そして、自然とともに生き、育まれてきた食文化。400年ものあいだ土地に根づき、丁寧に醸されてきた醤油や佃煮、手間ひまをかけて作られるそうめんなどの食文化は、どれも人の手の温もりを感じさせてくれるものばかり。
どこか懐かしく、それでいて心の奥に眠っていた記憶を呼び起こすような新鮮さがある
――小豆島は、身体と心の奥深くにやさしく沁みわたる、本当の“贅沢”を教えてくれる島なのです。
Recommend for Slow Travel in Shodoshima
せっかく小豆島で過ごすなら、ありきたりな観光とは一線を画した、“ゆっくり、じっくり、心で味わう”スロートラベルを。
自然、食、文化、人。すべてに時間をかけて向き合い、自分自身を整えるような旅のかたちが、この島にはあります。
瀬戸内海の穏やかな海と、どこか懐かしい山々に囲まれた風景——ゆっくりと流れる一日の時間の中で、朝日や夕焼け、波の音、風の匂いを全細胞で感じとる。
余白のある何もしない贅沢——
スマホを手放し、時計を気にせず、“今この瞬間”だけを味わう。
慌ただしさから少し離れて、
足音をゆるめ、自分のリズムで歩いてみる。
「好きな時」に、「好きな場所」で、 「好きな人」と、「好きなことして過ごす。」
旅先の非日常な時間の中で、見るもの、聞くもの、体験するもの、五感で感じるその全てが、出会わせてくれる新しい自分が、豊かな日常に繋がっていくのだから。
What to do
そうめん作り体験
麺の熟成や乾燥に適した気候もあり、約400年前から受け継がれている小豆島のそうめん作り。
島内には、伝統的な製法を守り続ける製麺所が点在していますが、伝統的な手延べ技法にこだわる銀四郎そうめんがおすすめ!
そうめんを乾燥させるために「ハタ」にかけ、まるで白いカーテンみたいになっている手延素麺を、長いお箸ではがしていく「箸わけ」作業を体験させてくれます。
乾燥してしまう前に箸わけをしないといけないのでスピード勝負!職人技とそうめんの想像以上のコシの強さに驚きます。
体験の後はお食事処「銀四郎」で生そうめんをご賞味あれ。そうめんとは思えないもちもち食感は感動ものです。
名称:銀四郎麺業
住所:〒761-4101 香川県小豆郡土庄町甲5165番地94
URL:http://www.ginshiro.com/corporate.html
木桶醤油蔵見学
醤油生産量の1%以下と言われている『木桶』仕込み醤油
ヤマロク醤油では、創業以来この木桶醸造を守っており、木桶を使って微生物の力で発酵させ、手間暇を惜しまずに丹精込めて作られています。
蔵見学では、実際に木桶で醸造される工程を間近で見ることができます。木桶は、醤油の発酵を自然な形で促しまろやかな味わいを引き出すため、数世代にわたり使い続けられているらしく、蔵の中は、なんとも表現できない落ち着く空間。
また木桶の特性により、発酵が均一に行われ、醤油が生き生きとした風味を保つことができるそうです。
蔵でほのかに香る醤油の香りは、何とも言えない豊かな深みがあり、まるで日本の風土そのものを感じているかのよう。醤油の深い味わい、職人の手仕事、そして小豆島の自然の恵みが織りなすハーモニーを、ぜひ直接感じてみてください。
名称:ヤマロク醤油
住所:香川県小豆郡小豆島町安田甲1607
URL:https://yama-roku.net/
What to See
西之瀧 瀧水寺
さぬき百景にも選定されている西之瀧龍水寺は、神秘的な絶景スポット
小豆島は「ミニ四国」とも称される小豆島八十八ヶ所霊場(通称:島遍路)の島。四国と同様に弘法大師・空海の足跡を辿ることができるこの巡礼路ですが、ここ西之瀧龍水寺は小豆島霊場42番のお遍路スポットでもあり、古くから山岳崇拝の霊地とされ、山伏修験が行われていたそう。
海抜500mの山に開かれたこの地は、浮世離れした天空感を味わえます。
名称:竜水寺西の龍
住所:〒761-4301 香川県小豆郡小豆島町池田558
天狗岩丁場
小豆島はかつて「石の島」として知られ、大坂城築城のために大量の石が切り出された場所。その中でも天狗岩丁場は、当時の石工たちの技術と情熱、そして自然との共生の痕跡が色濃く残された、極めて貴重な史跡のひとつ!
山肌を削ってつくられたこの丁場は、想像を超える迫力で、“屋外ミュージアム”のような空間です。
名称:天狗岩丁場
住所:〒761-4404 香川県小豆郡小豆島町岩谷
What to Stay
NOWMA
400年以上の歴史を持つ醤油造りの町「醤の郷(ひしおのさと)」に位置していて、伝統的な町並みが残る風情ある景観に溶け込むようなデザインの一棟貸しホテル
実はここ、Awwが古民家をリノベーションしてオープンさせたホテル!
Aww FounderのMegumiが「世界中に家があったら好きな時に好きな場所で過ごせる....!」なんて子供みたいな夢を描く中で、その拠点の一つになればと思って作った場所。
"わたしたちが旅に出て留守にする間、代わりにお留守番してもらう。"そんな感覚で、第二のホームのようにゆっくりくつろいでもらえたらと思って作り上げた空間です。
洗濯機やキッチンも完備しているので、友人や家族など、心許す人たちとまるで暮らすようにゆっくり過ごすのにぴったり!産直市場などでローカルな食材をゲットして、みんなで料理を楽しみながらゆっくり過ごしてみてください。
名称:NOWMA
住所:〒761-4426 香川県小豆郡小豆島町馬木甲1041-2
URL:https://www.instagram.com/nowmahotel_official/
What to Eat
食事処うめもと
地元の水産会社が営むこの食堂では、小豆島の新鮮な魚介と、地元ならではの空気を堪能できます。
おすすめは、丼からはみ出すほどの穴子天丼。ふわふわ×サクサクの絶妙食感が病みつきになります。ボリューム満点のはずなのに、不思議と胃もたれしない衣の軽さと揚げ加減が絶品!あれもう一杯いけちゃうかも?って思わせてくれるほどです。
一歩店内に足を踏み入れると、そこには昭和の時代にタイムスリップしたかのような、素朴で温かみのある空気もお気に入りのポイントです。昭和の雰囲気が残る店内
名称:食事処うめもと
住所:〒761-4405 香川県小豆郡小豆島町橘甲82
shimapan
国産小麦を使ったサワドーブレッドが味わえるお店。NOWMA HOTELに併設されている絶品パン屋さんです。小麦粉と水、塩だけで作り、長時間かけて自然発酵させたパンはとても深い味わいで、噛めば噛む程美味しい!時間をかけることでしか得られない香り、酸味、旨味、複雑な味わいがあります。
そのまま食べてももちろん美味しいのですが、小豆島のオリーブオイルやハムと合わせて食べたり、チーズをオンしてトーストすればまた違った味わいがあっておすすめ
日替わりで自家製ピザも販売していて、今日はどんな出会いがあるかな?とつい通いたくなるお店です。
名称:shimapan
住所:〒761-4426 香川県小豆郡小豆島町馬木甲1041-2