#写真で巡る世界のクリスマス〜アメリカ大陸〜

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最近一気に肌寒くなり、クリスマスの季節がやってきました。
日本ではクリスマスと言えば、恋人とご飯デートをしてイルミネーションを見にいったり、
友達や家族と集まってお祝いするのが鉄板ですよね。

海外、特にキリスト教徒が多い世界の国々では、家族と集まって一家団欒の時間を過ごす、
1年で最も重要なイベントとして盛大にお祝いされます。中には、クリスマスの1ヶ月前から準備が始まり、
お正月を過ぎるまでクリスマスムード一色の国もあるのだそう!

今回の特別企画では、海外在住者計4名の方の視点で語られる、
世界各地のリアルなクリスマスの過ごし方を「ヨーロッパ編」、
「アメリカ大陸編」の2回に分けてお送りします。

同じ「クリスマス」というイベントでも、各国の過ごし方や風習は千差万別。

現地在住者の思い出や体験を通して見えてくる、新たなクリスマス体験をお楽しみください♡

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Hani(ハニ) @haniico

映画、ヴィンテージファッションとお花が大好きな
カナダ在住のノマドワーカー。

カナダは多文化な国なので、クリスマスは様々な形でお祝いされます。一般的なカナダのクリスマスのお祝いはフランス、イギリス、アメリカ文化の影響を受けていて、家庭によってはディワリやハヌカなどのお祝いをするところもあります。

*ディワリとは
インドのヒンデュー教の新年を祝うお祭りで、別名「光のフェスティバル」とも呼ばれる。ヒンデュー暦のカールッティカ月の新月の夜に5日間かけて祝われる。華やかなデコレーションや大掃除などが特徴。2020年は11月12日から5日間お祝いされた。

*ハヌカとは
ユダヤ教の行事の一つで、油壺に残っていた少しの油で火を灯すと8日間燃え続けたという奇跡をお祝いすることになったことが始まり。毎年ユダヤ暦によって日にちが決まり、8日間続くハヌカでは子供は毎日プレゼントをもらえる。

そしてクリスマスと言えばクリスマスデコレーション。松の木でできたリースや、ポインセチアの花で家の至る所を飾り付けしたり、暖炉の外に靴下をかけます。

もちろんクリスマスツリーは外せません。 ツリーにオーナメントやリボンなどを飾りつけするのが主流ですが、飾りつけを終えるには、最低でも2、3時間かかります!(笑)

また、私の家では、クリスマス当日には雰囲気を出すために「クリスマスっぽいもの」を着ていくという決まりがあります。キャンディーケーンのような赤と白のストライプ柄のものや、「ダサいセーター(Ugly Sweater)」、緑、赤、金色がドレスコードです。

プレゼントは各自クリスマスツリーの下に置き、集まった家族みんなで開けます。

過ごし方はその年によりますが、もしずっと家の中で過ごす場合は、「グリンチ」や「ホームアローン」、「ラブ・アクチュアリー」などのクリスマス映画を見て過ごします。

もし外に出かける場合は、ネイサン・フィリップス・スクエア(Nathan Phillips Square)でアイススケートをしたり、トロントのクリスマスマーケットに出かけて散歩を楽しみ、食べたり、ホットワインを飲んだり、クリスマスキャロルに耳を傾けて過ごします。

私の家では、七面鳥のロースト、季節の野菜、マッシュポテトとグレイビーを家族と食べながらお祝いします。クリスマスに七面鳥を食べる理由は、昔の農家では牛は牛乳用、鶏は卵のために必要だったので、七面鳥が好まれたことに由来しているそうです。デザートにはキャンディーケーンやチョコレート、クッキーなどを食べ、毎年クリスマスはこういった料理でお祝いしていたのを覚えています。

去年、ドクター・スース(Dr. Seuss)のクリスマス展示会に行ったことがお気に入りの思い出です。ドクター・スースは、アメリカの有名な絵本作家で、絵本のほとんどは映画化されており、有名なものに、「キャット イン ザ ハット(Cat in the Hat)」、「ホートン/不思議な世界のダレダーレ(Horton Hears a Who)」、「グリンチ(Grinch and the Lorax)」などがあります。

子供の頃から彼の絵本を読んで育ったので、この展示会がトロントに来た時は本当にもう夢のようでした!展示会では、異なるお部屋ごとに彼の絵本に出てくるお話がまとまっていました。一番のお気に入りは、「グリンチ」部屋でした。

お気に入りの「グリンチ」部屋にて

映画のメッセージは、クリスマスの本当の意味、人にギフトを送る(与える)ということ、包括的であること。映画を見たことない人や、本を読んだりしたことがない人には、このクリスマス、ぜひオススメしたいです!

鈴木 友紀菜さん   @yuki7_yoga

27歳で脱OLし、ブラジルに移住したヨギーニ。
オンラインヨガやブラジル生活の様子を中心に発信。

国民の90%弱がキリスト教のブラジルでは、日本のように恋人と過ごす習慣はなく、クリスマスイブには家族や親せきが大勢集まります。テーブルいっぱいに並べられた料理を囲ってディナーを食べた後、深夜0時には聖夜を祝してスパークリングワインなどで乾杯し、その後もラテンの国らしく、宴会は朝まで続くことが多いです。

パネットーネという、菓子パンの一種でブリオッシュ生地の中にレーズン、プラム、オレンジピールなどのドライフルーツを混ぜ込んで焼き上げたドーム型のパンを食べます。スーパーで一年中買えますが、クリスマスシーズンになるといくつものメーカーが多様なバリエーションを揃え、大量のパネットーネが店頭に並びます。
伝統的なドライフルーツ入りだけでなく、子ども向けのミルクチョコや練乳、キャラメルから大人向けのビターチョコ、ラム酒入りなどが販売されていて選ぶのも楽しいです。

メインディッシュには、七面鳥や子豚の丸焼きを食べます。七面鳥は、元々北アメリカの原住民が食すのをヨーロッパ人が真似し、その後南米へと伝わったと言われています。それ以前は、クリスマスといえばガチョウや白鳥が食されていたそうです。 子豚の丸焼きの歴史は、古代ローマ帝国まで遡ります。元々お祝い事の際に男性が焼く習慣があり、それが引き継がれ、8世紀ごろからイタリアやイベリア半島から徐々にキリスト教文化圏に広まったそう。

両親がブラジルに遊びに来た2017年のクリスマスが特に思い出深いです。はるばる日本から30時間強かけて両親が到着した日はクリスマスイブ。

夫家族が準備してくれたクリスマスの賑やかなパーティーと祝福感にブラジルについたばかりの両親は疲れが吹っ飛ぶぐらい感動していました。翌日早朝からはアマゾン旅行へ出発。日本では決して味わえない特別な真夏のクリスマスを過ごしたあの時は、鮮明に記憶が残っています。

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写真で巡る世界のクリスマス 〜ヨーロッパ〜

わたしが旅する理由 YUKI

GLAMPROOK

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最近一気に肌寒くなり、クリスマスの季節がやってきました。
日本ではクリスマスと言えば、恋人とご飯デートをして
イルミネーションを見にいったり、
友達や家族と集まってお祝いするのが鉄板ですよね。

海外、特にキリスト教徒が多い世界の国々では、
家族と集まって一家団欒の時間を過ごす、
1年で最も重要なイベントとして盛大にお祝いされます。
中には、クリスマスの1ヶ月前から準備が始まり、
お正月を過ぎるまでクリスマスムード一色の国もあるのだそう!

今回の特別企画では、海外在住者計4名の方の視点で語られる、
世界各地のリアルなクリスマスの過ごし方を「ヨーロッパ編」、
「アメリカ大陸編」の2回に分けてお送りします。

同じ「クリスマス」というイベントでも、各国の過ごし方や風習は千差万別。

現地在住者の思い出や体験を通して見えてくる、
新たなクリスマス体験をお楽しみください♡

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Hani(ハニ) @haniico

映画、ヴィンテージファッションとお花が大好きな
カナダ在住のノマドワーカー。

カナダは多文化な国なので、クリスマスは様々な形でお祝いされます。一般的なカナダのクリスマスのお祝いはフランス、イギリス、アメリカ文化の影響を受けていて、家庭によってはディワリやハヌカなどのお祝いをするところもあります。

*ディワリとは
インドのヒンデュー教の新年を祝うお祭りで、別名「光のフェスティバル」とも呼ばれる。ヒンデュー暦のカールッティカ月の新月の夜に5日間かけて祝われる。華やかなデコレーションや大掃除などが特徴。2020年は11月12日から5日間お祝いされた。

*ハヌカとは
ユダヤ教の行事の一つで、油壺に残っていた少しの油で火を灯すと8日間燃え続けたという奇跡をお祝いすることになったことが始まり。毎年ユダヤ暦によって日にちが決まり、8日間続くハヌカでは子供は毎日プレゼントをもらえる。

そしてクリスマスと言えばクリスマスデコレーション。松の木でできたリースや、ポインセチアの花で家の至る所を飾り付けしたり、暖炉の外に靴下をかけます。

もちろんクリスマスツリーは外せません。 ツリーにオーナメントやリボンなどを飾りつけするのが主流ですが、飾りつけを終えるには、最低でも2、3時間かかります!(笑)

また、私の家では、クリスマス当日には雰囲気を出すために「クリスマスっぽいもの」を着ていくという決まりがあります。キャンディーケーンのような赤と白のストライプ柄のものや、「ダサいセーター(Ugly Sweater)」、緑、赤、金色がドレスコードです。

プレゼントは各自クリスマスツリーの下に置き、集まった家族みんなで開けます。

過ごし方はその年によりますが、もしずっと家の中で過ごす場合は、「グリンチ」や「ホームアローン」、「ラブ・アクチュアリー」などのクリスマス映画を見て過ごします。

もし外に出かける場合は、ネイサン・フィリップス・スクエア(Nathan Phillips Square)でアイススケートをしたり、トロントのクリスマスマーケットに出かけて散歩を楽しみ、食べたり、ホットワインを飲んだり、クリスマスキャロルに耳を傾けて過ごします。

私の家では、七面鳥のロースト、季節の野菜、マッシュポテトとグレイビーを家族と食べながらお祝いします。クリスマスに七面鳥を食べる理由は、昔の農家では牛は牛乳用、鶏は卵のために必要だったので、七面鳥が好まれたことに由来しているそうです。デザートにはキャンディーケーンやチョコレート、クッキーなどを食べ、毎年クリスマスはこういった料理でお祝いしていたのを覚えています。

去年、ドクター・スース(Dr. Seuss)のクリスマス展示会に行ったことがお気に入りの思い出です。ドクター・スースは、アメリカの有名な絵本作家で、絵本のほとんどは映画化されており、有名なものに、「キャット イン ザ ハット(Cat in the Hat)」、「ホートン/不思議な世界のダレダーレ(Horton Hears a Who)」、「グリンチ(Grinch and the Lorax)」などがあります。

子供の頃から彼の絵本を読んで育ったので、この展示会がトロントに来た時は本当にもう夢のようでした!展示会では、異なるお部屋ごとに彼の絵本に出てくるお話がまとまっていました。一番のお気に入りは、「グリンチ」部屋でした。

お気に入りの「グリンチ」部屋にて

映画のメッセージは、クリスマスの本当の意味、人にギフトを送る(与える)ということ、包括的であること。映画を見たことない人や、本を読んだりしたことがない人には、このクリスマス、ぜひオススメしたいです!

鈴木 友紀菜さん   @yuki7_yoga

27歳で脱OLし、ブラジルに移住したヨギーニ。
オンラインヨガやブラジル生活の様子を中心に発信。

国民の90%弱がキリスト教のブラジルでは、日本のように恋人と過ごす習慣はなく、クリスマスイブには家族や親せきが大勢集まります。テーブルいっぱいに並べられた料理を囲ってディナーを食べた後、深夜0時には聖夜を祝してスパークリングワインなどで乾杯します。
その後もラテンの国らしく、宴会は朝まで続くことが多いです。

パネットーネという、菓子パンの一種でブリオッシュ生地の中にレーズン、プラム、オレンジピールなどのドライフルーツを混ぜ込んで焼き上げたドーム型のパンを食べます。スーパーで一年中買えますが、クリスマスシーズンになるといくつものメーカーが多様なバリエーションを揃え、大量のパネットーネが店頭に並びます。
伝統的なドライフルーツ入りだけでなく、子ども向けのミルクチョコや練乳、キャラメルから大人向けのビターチョコ、ラム酒入りなどが販売されていて選ぶのも楽しいです。

メインディッシュには、七面鳥や子豚の丸焼きを食べます。
七面鳥は、元々北アメリカの原住民が食すのをヨーロッパ人が真似し、その後南米へと伝わりました。それ以前は、クリスマスといえばガチョウや白鳥が食されていたそうです。 子豚の丸焼きの歴史は、古代ローマ帝国まで遡ります。
お祝い事の際に男性が焼く習慣があり、それが引き継がれ、8世紀ごろからイタリアやイベリア半島から徐々にキリスト教文化圏に広まったそう。

両親がブラジルに遊びに来た2017年のクリスマスが特に思い出深いです。はるばる日本から30時間強かけて両親が到着した日はクリスマスイブ。

夫家族が準備してくれたクリスマスの賑やかなパーティーと祝福感にブラジルについたばかりの両親は疲れが吹っ飛ぶぐらい感動していました。翌日早朝からはアマゾン旅行へ出発。
日本では決して味わえない特別な真夏のクリスマスを過ごしたあの時は、鮮明に記憶が残っています。

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