サステナブルホテルって知っていますか?
環境に優しい次世代の国内サスティナブルホテル5選
いま、世界では持続可能な未来を実現するために、企業だけでなく個人の間でも環境に配慮した取り組みがどんどん広がっています。そんな中で注目を浴びているのがサステナブルホテル。
「エシカルホテル」や「エコホテル」と呼ばれることもあり、一口に言うと「地球環境への配慮」「社会課題解決への貢献を通して社会や地球の持続を促すこと」をコンセプトにかかげているホテルです。
具体的には、プラスチックなどゴミを減らすゼロ・ウェイスト対策や、フェアトレードで作られたアメニティーや製品の使用、地産地消やオーガニック食品の使用などを通して実現しています。
この取り組みは、地球環境や社会にいいのはもちろんのこと、周り巡ってわたしたちの身体にもいい影響を与えることでもあり、いま世界ではこのサスティナブルホテルを目指して旅をする人も増えています。
今回は、編集部がおすすめする国内のサステナブルホテルを5つご紹介します。
カミツレの宿 八寿恵荘
カミツレの宿 八寿恵荘
こちらの宿は、日本で初めての「BIO HOTEL JAPAN認証」を2015年に取得した、
サステナブルホテルの先駆けとも言えるホテル。
オーストリアに本部を置くビオホテル協会の厳しい基準をクリアしたカミツレの宿は、ゲストの健康にこだわり、自然環境に真摯に向き合っているホテル。
元々は、創業者の北條晴久さんが有機栽培のカモミールから抽出したエキスを使用した入浴剤「華密恋」を作ったことがきっかけで、1989年に「華密恋の湯」が体感できる宿をスタートしたそう。
「訪れるすべての方が心からリラックスできるような場所となるように」という想いのもと、すみずみまでこだわり抜き、食事や飲み物、アメニティーから施設の建材や内装材に至るまで極力自然素材を使用しています。
POINT 1
自社農園で栽培している無農薬野菜や、地元池田町産の旬の素材を中心に厳選された食材で用意されるお食事。
化学調味料・添加物不使用で、身体が喜ぶ優しい味わい。
おにぎりに使用しているお米は、カミツレエキス抽出後の搾りカスを土づくりに使い、栽培されているのだとか。
POINT 2
すべてにオーガニックコットンを使用しているという寝具やタオル。
農薬不使用の国産カモミールで染めた枕カバーが、ナチュラルな風合いを醸しだし、オーガニックコットンならではの柔らかな肌触りで夜はぐっすり眠れる。
POINT 3
国産・農薬不使用のカモミールから抽出したカミツレエキスをたっぷり入れた「華密恋の湯」は、名物のひとつ。
肌あたりの柔らかい琥珀色の湯はリラックス効果も抜群。 また、地元の枯れ木や間伐材を粉砕して作られた木質チップのボイラーを導入し、CO₂排出の削減を実現。
素足で歩くと、床暖房の温もりとアカマツの木の感触が心地いい。
SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE
(ショウナイホテル スイデンテラス)
SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE
(ショウナイホテル スイデンテラス)
まるで水田の上に浮かんでいるかのようなデザインが目を引く「SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE」は、
山形県庄内の魅力が体感できるホテル。 ホテルや周りの風景が反射して鏡のように水田に映し出されるその姿はとても幻想的でため息が出ます。
代表の「庄内の美しさと農業を守っていきたい」という想いから実現したこのコンセプトは、ゲストが自然体で過ごせるような温かみが詰まっています。
POINT 1
坂 茂氏によってデザインされた、オーシャンビューならぬスイデンビューが楽しめる空間。
この土地を象徴する風景である田園を望むことができ、辺り一面の緑と青い空の美しいコントラストに目を奪われる。
どこにいても田んぼの気配を感じられるようにデザインされているから、常に自然のなかにいるような気分で過ごせるのも素敵。 お部屋は、木の温もりを活かしたシンプルで居心地のいい作りで、家具はからベッドボードまでサスティナブルな素材で作られているのがポイント。
一度滞在したら虜になりそう。
POINT 2
山形県の自然の恵を堪能できる地産地消にこだわった料理。
「旬」の食材を「新鮮」な状態でお客様のもとへ届ける "Farm to Table"がテーマのレストラン。 お野菜は、栽培基準にこだわり、自社農場で育てたものを使用。
身体にも環境にもやさしい農業を実践しているのが嬉しい!
POINT 3
地下1200mから汲み上げた源泉掛け流しの天然温泉の露天風呂や、厳選された本が2,000冊以上収納されたライブラリーなど、誰もが自然体で楽しめるような設備が整っているのが魅力。
県外からの利用客だけでなく、地元客の利用も多く、地域活性にも貢献している。
住所 : 山形県 鶴岡市 北京田字下鳥ノ巣23-1
instagram : @suiden_terrasse
GOOD NATURE HOTEL
GOOD NATURE HOTEL
「GOOD NATURE」=「心と体にいいもの」を五感すべてで楽しめる場所、それがこのホテル。
おしゃれな女性の間で最近なにかと話題のこちらのホテル。 昔から京都に根付く自然を敬いながら生活に取り入れる知恵を活かすことで、我慢せず、楽しみながら健康的でいいものを自分らしく取り入れることをコンセプトに掲げています。
POINT 1
ホテルに入ると吹き抜けの開放感あるロビーがお出迎え。
リゾートのテラスエリアのようなインテリアと暖炉で一気に非日常感を味わえる。 お部屋は、それぞれ自然体でリラックスして過ごせるような落ち着くカラーのインテリアが特徴。
エシカル消費の拠点として、肌に優しいシーツやタオル、オーガニックなコーヒーなどを揃えているのが嬉しい。
POINT 2
こだわりのアメニティーは、植物の自然の力をそのまま配合したオリジナルオーガニックコスメ「NEMOHAMO」を使用。
石油系洗浄成分は一切使用しないノンシリコンで、薬草として知られるオタネニンジンを丸ごとエキス化して配合。 素肌も心も潤いそう。 また、プラスチックゴミを減らし、資源を大切にするため、歯ブラシ、ヘアブラシなどのアメニティーは提供していないそう。
POINT 3
からだにいいコト・モノにこだわったお食事。
「Cafe Restaurant&Bar ”Hyssop”」ではハーブをふんだんに使ったお料理やクリエイティブなノンアルコールカクテルを中心とした五感で楽しめるメニューを提供。 レストラン「ERUTAN」では、野菜を中心とした繊細な料理が楽しめる。
どちらのレストランでも自然の恵を味わいながら、心と身体に優しいものをいただけるのが嬉しい!
POINT 4
他にも「GOOD NATURE STATION」内では、美味しくて身体にいいものが揃った食品やオーガニックコスメなどを販売しているマーケットエリアや、心の健康を促す座禅体験や朝ヨガ、トレイル、などアクティビティーがたくさんあるので、これなら地球にも、自分にもいいことを自然に意識できるライフスタイルを無理なく楽しく実施できそう!
次の週末ステイケーションは、ぜひここに滞在してみたいと思えるホテル。
住所 : 京都市 下京区 河原町通四条下ル2丁目稲荷町318番6
instagram : @goodnaturehotel
Auberge erba stella
(オーベルジュ エルバステラ)
Auberge erba stella
(オーベルジュ エルバステラ)
オーベルジュは「BIO HOTELS JAPAN」を認証した北海道唯一のホテル。
プロの野菜ソムリエやフードマイスターなど食のスペシャリストが在籍しているこちらのホテル、夫婦で経営している宿のため滞在は1日3組限定。北海道の伝統や文化を守りながら「食」を通して地域と連携し、持続可能で質の高いサービスを提供している、いま注目の宿!
POINT 1
野菜は、無農薬で栽培した自家菜園のものを中心に食材にこだわり、安全で持続可能な方法で作られた信頼できる生産者のものを使用。
「やさいイタリアン」をコンセプトに、トータルで50種類以上もの野菜をその時に1番美味しい方法で味わうことができるのだとか。他にも、北海道で作られたBIOワインや道産チーズを取り揃えているので夕食ではぜひワインとのマリアージュも楽しみたい。
POINT 2
ゲストに自然の中の音や静かな雰囲気を楽しんで欲しいとのことから、お部屋にはTVを設置していない。
普段の生活でどうしても情報漬けになりがちですが、ここなら心からリラックスできること間違いなし。
POINT 3
オーナー夫婦が「いいモノ」にこだわって選んだアメニティ。
環境や地域だけじゃなく、わたしたちの身体にも優しいはちみつを使用したアメニティや、好きな香りが選べるアロマバスエッセンスが揃っています。
本当に必要な分だけ提供してくれるのもサステナブルなポイント。
KIKKA
KIKKA
東京都神田にある「KIKKA」は、きっかけを創造する場所。
都内のアクセスがいい場所にありながら、自然体でリラックスでき、飾らない本来の自分に戻れるようなそんな場所です。
POINT 1
施設内でできるアクションがアフリカの子供たちへの給食の寄付に繋がる。
サスティナブルをテーマとして掲げるこの施設では、宿泊や食事を通して無理なく自然な形で社会に循環させる仕組みを実現しています。
施設内でできるアクションには、特定のドリンクやおにぎりセットの購入、アメニティーの不使用、シーツやタオルの交換をしない、などちょっとした行動なので誰でも無理なく貢献できるのが嬉しい!
POINT 2
カフェラウンジでは、コロンビアの契約農家から買い付けた買い付けたフェアトレード豆を使った珍しいスペシャリティコーヒーが味わえる。 コンクリートと木材を使用した、モダンだけどどこか温かみがあるそんな空間で、普段とは異なる体験に思いを馳せながらリラックスできます。
POINT 3
訪れたゲストが充実した時間を過ごせる、スタイリッシュながら非日常感のあるバー。
こちらのスペースはプロジェクターも完備しており、イベントやレンタルスペースとしての利用にもピッタリ。
なんと売上金の一部は寄付されるそう!細かいところまでのこだわりが感じられ素敵!
<まとめ>
いまや世界中で注目を浴びているサステナブルホテルやリゾートでの滞在は、自然環境だけではなく地域やわたしたち自身の健康やライフスタイルにもいい影響を与えること間違いなし。
そんな魅力にあふれたサステナブルな旅行、ぜひみなさんも楽しんでください!
「他のサステナブルに関する記事はこちら」
「他のサステナブルに関する記事はこちら」