- 境界線を持たないライフスタイルを選択したわたしたちの生き方 -
【WE ARE BORDERLESS】HINAKO
人生に境界線はない
時代の移り変わりと共に 新しい働き方が模索され
ライフスタイルの選択肢が増え
多様な価値観が受け入れられるようになったいま
既存の枠に囚われない
ひとりひとりが自分らしくいられる
柔軟なライフスタイルが少しずつ注目されている
この連載はそんなライフスタイルを送る方たちにフォーカスし、
インタビューを通して見えてくる新しい価値観、
その出会いとストーリーを解き明かす
- 境界線を持たないライフスタイルを選択したわたしたちの生き方 -
人生に境界線はない
時代の移り変わりと共に 新しい働き方が模索され
ライフスタイルの選択肢が増え
多様な価値観が受け入れられるようになったいま
既存の枠に囚われない
ひとりひとりが自分らしくいられる
柔軟なライフスタイルが少しずつ注目されている
この連載はそんなライフスタイルを送る方たちにフォーカスし、
インタビューを通して見えてくる新しい価値観、
その出会いとストーリーを解き明かす
第12回目は、Awwのアンバサダーも務めるHinakoさんにインタビュー。前回のインタビューから約1年。今年もハワイでフラ界最高峰の大会、メリーモナークに挑んだHinakoさん。
「フラは、新しい人生の旅のきっかけ」そう語る彼女が今回の挑戦を通して得た気づき、新たな目標とは?
第12回目は、Awwのアンバサダーも務めるHinakoさんにインタビュー。
前回のインタビューから約1年。今年もハワイでフラ界最高峰の大会、
メリーモナークに挑んだHinakoさん。
「フラは、新しい人生の旅のきっかけ」そう語る彼女が今回の挑戦を通して得た気づき、新たな目標とは?
名前
Hinako Kanda
お住まい:湘南エリア
職業:フリーランス
趣味:写真を撮ること、サーフィン、スケートボード
好きな国:ハワイ
座右の銘:自分の好きを大切に
名前
Hinako Kanda
お住まい:湘南エリア
職業:フリーランス
趣味:写真を撮ること、サーフィン、スケートボード
好きな国:ハワイ
座右の銘:自分の好きを大切に
writer: MAAYA SATO
writer: MAAYA SATO
Q1. 5度目のメリーモナーク(フラの大会)出場おめでとうございます!帰ってきた今の心境は?
5度目だからこそ、クム(フラの先生)も自分も納得いくパフォーマンスができる事だけ考えて挑みました。
今は、とにかく無事大会を終えた事にホッとしています。過酷な練習を乗り越えた自分を沢山褒めました(笑)
メリーモナークを終えた後にいつも思う事があって...終えたというよりまた新しく始まった感覚の方が大きいんです。特に今回の出場は、フラと今後どう向き合っていくのか、自分の中でたくさんの気づきがありました。
私にとってメリーモナークは、新しい人生の旅をスタートさせるきっかけになっているんだと感じています。
Q2. ”新しい人生の旅” 素敵な表現!Hinakoさんにとってメリーモナークは節目となる出来事ですが、去年の大会を終えてからはどのように過ごしてましたか?
フラに費やした三ヶ月を取り戻すために色んな国を旅をし、積極的に自分のプロモーションをしつつ、Awwのアンバサダーを務めたりお仕事をしていました。
メリーモナークに再び戻るとは思っていなかったので、フラ以外の自己投資としてお金も時間も使い、思い描くライフスタイルを実現できるよう過ごしていました。
Q3. 今年は大会出場に関してギリギリまで悩んだそうですが、その理由は?
「お金、時間、生活、将来」この4つの不安が出場を悩んでいた1番の要因でした。
今までに4度出場して痛いほど知った、フラのために自分を犠牲にすること。
チームのために、自分のために「やらないといけない」という義務感や責任感から、いつの間にかフラから得られるものより、失うものばかりを考えるようになっていました。
そんなある日、パートナーのDaiが私にこう言ったんです。「今いただいている仕事も、思い描くライフスタイルを送れているのも、フラダンサーとしてのHinakoがいてこそだよ」と。
そう言われた時にハッとしました。大好きなフラがいつしか負担に思うようになっていたと。
フラは私とは切っても切れない存在。
ある意味自分を見失っていたことに気付かされました。
私が本当にやりたいことはフラのために、チームとクムのために、
メリーモナークに出場して、次の世代にフラを繋ぐことのはず。
その言葉で、5度目の出場を決意しました。
Q4. Daiさんの言葉、響きますね。去年はたくさんの困難を乗り越えての出場でしたが、今回の大会準備はいかがでしたか?
去年やってきたことを思い出し、去年の反省を活かしながら、練習に取り組みました。
所属チームや先生は変わりませんが、今回は新しくチームに入ってきた後輩や、私よりも歴の長い先輩達もチームに戻ってきたので、昔からあるルールや基礎と、ニュージェネレーションの私達が作り上げてきたルールとやり方を調和する事がとても難しかったと感じます。
Q5. みんなが本気で取り組んでいるからこそ、ぶつかることもありそうですね。
そうですね。昔のルールも、今あるルールも、どちらも正しくて正解は一つではないからこそ、お互いに理解しようとする努力と、尊重する気持ちを持つこと、妥協点を見つけることは、大切な事だと今回のメリーモナークの練習で強く感じました。
先生にもよく言われていますが、フラのチームに所属することは学校と似ています。
チームで協力して一緒に築き上げていくものがあって、常にいいものにしようとする姿勢、下の世代へつなぐ責任感。人間関係や社会での生き方に触れる場でもあって、学ぶことが本当に多い環境です。
Q6. 大会準備を通して、去年と変化を感じた部分はありましたか?
今回参加した時に、「やらなければいけない」から「やりたいからやる」と少しずつ気持ちの変化がありました。
私が所属しているチームは、ハワイでは有名で、名誉も伝統も歴史もあって人々からリスペクトされているチーム。
先代が作り上げた良いイメージをキープするには、チームがどう行動するかにかかっています。
これからの歴史や伝統を作っていって、次世代にフラをつなげるのは、まさに今の私たちだなと実感が沸いたんです。
Q7. Hinakoさんにとって、次世代にフラをつなげるということはどういうこと?
常にいいものにしていこうという気持ちを持って、自分のためじゃなくて、次世代のためを思って次のジェネレーションへとつなげていく。
そうするには、とにかく続けることなんじゃないかなって思います。
最初は楽しい、大好きというモチベーションで始めたフラですが、毎年大会に参加するうちにいつの間にか変わっていて。出たから終わりじゃなくて、出てからどうチームに貢献できるか。
私は日本校時代から10年ほど続けているので、すっかり先輩メンバーの一人になりました。
改めて、新しく入ってくる後輩に「こんな人になりたい」、「このチームでフラを続けたい」って思ってもらえるように、アップデートを重ねて、今に通じるものを作りたいと思いました。
伝統と文化をつなげるってきっとそういうこと。
そう思い始めると、もっとフラもチームも好きになったし、自分のことも好きになりました。やりたいことがはっきりしたり、これが自分の生き方って自信を持って言えるようになると、言葉がスラスラ出てきますね(笑)
Q8. お話しているHinakoさんの表情が生き生きしています...!今回の大会出場で、ポジティブな気持ちの変化がありありと伝わってきますが、自信を持てるようになったきっかけは?
実は、コロナ前までフラをやっている自分を隠していました。小学生からフラをやっていると言うと、ダンスみたいにカッコいいっていう認識がないからか、軽くバカにされたように感じることもあって... 恥ずかしくて隠してた部分がありました。
伝統と文化をつなげるってきっとそういうこと。それが少しずつ変わっていったのがハワイ留学を終えてから。5年間本場のフラに触れ、パッションを持って生き生きとフラを踊る現地の人々を見て、フラって本当にカッコいいって思えるようになりました。
パートナーのDaiの存在も大きいです。
お互いサーフィン、フラと業界は違えとプロの世界で生きてきた人。
そんなDaiから「パッションを持つことは素晴らしいこと」と認められて、フラのドキュメンタリー、Stage I & IIと、ハワイまで来て取材してもらえたことがとても嬉しかったです。それを見た周りの友達のフラに対する反応も徐々に変わっていって、「フラってすごいね」って言ってもらえることが増えたんです。
周りが変わったことが、自分の自信にもつながって、積極的にフラやメリーモナークのことを発信できるようになりました。
Q9. 好きで始めたことが気づいたらやらなきゃになっちゃうって誰もが経験したことありそう...! 私もStage I & IIを見てフラの面白さを知った人の一人ですが、Daiさんの言葉や映像を通した表現力、本当に素晴らしいですよね!
はい。去年はまだ葛藤が大きかったし、恥ずかしさもあって、これであっているのかなって迷いもありましたが、本当に彼の言葉は力になりました。
人生の先輩としてDaiに自分の好きと幸せを両立するライフスタイルを送る秘訣を聞いたことがあるんですが、「本当に続けること、やるしかない。」と言われたことがありました。
当時は、その返答つまらない(笑)なんて思っていましたが、フラを続けてみて今感じるのは、本当にやり続けることでしかなかったと思います。
続けることで、人やお仕事の繋がり、チームとの信頼関係が築けました。まだ完璧な形にはなっていないと思いますが、改めて考えると、この環境、仕事、ライフスタイルができていて毎日楽しく過ごせるのはフラがきっかけです。
もし進路や何かに悩んでいる人がいたら、パッションを持ってできることは続けた方がいいと、私も迷わず断言したいです。
Q10. Aww communityのインスタグラムでもお悩み相談されているだけあって、Dai先生さすがです!これから挑戦していきたいことはありますか?
フラがもう少しアートとしてプロフェッショナルに捉えられるような世の中を目指して発信や表現活動をしていきたいです。
これはフラに限らずですが、まだまだ日本で芸術やクリエイター活動だけで生きていくのって大変だと思います。パッションを持ってプロフェッショナルにやっている人もいる中で、フラは出演者が自腹で出るようなイベントもあります。
フラが「芸術」として扱われるように、私の後輩たちが生きやすいように、一人一人がもっと自由に表現していけるような世界になるように、私もアーティストとして発信を続けていきたいと思っています。