世界中の人々といつでも繋がれるこの時代
【わたしが旅する理由 #findyouraww】CaCol
「好きなときに好きな場所で好きな人と過ごす」
そんな既存の枠に囚われない新しいライフスタイルを自分で作り上げていく。
この連載はそんな輝く「わたしたち」にフォーカスし
インタビューを通して見えてくる
人となり、ライフスタイル、
そしてわたしたちが旅する理由をひも解きます。
ワクワクする非日常への一歩を踏み出せるようになりたい
「わたし」へ向けて。
私が旅する理由
writer: MAAYA SATO
第18回目は、スケッチブックとペンを片手に世界中を旅する、韓国出身の大人気イラストレーター、CaCol(カコール)さんにインタビュー。
『絵を描くことで、過去から未来へ「変わらないその瞬間の価値」を伝えたい』そんな想いを持つ彼が、切り取りたくなる日常の瞬間、そして旅をしながら絵を描き続ける理由とは?
Q1. CaColさんといえば、旅先や日常を切り取った生き生きとしたスケッチがとても印象的ですが、旅先で絵を描くようになったきっかけを教えてください。
大学時代、ヨーロッパを旅していたときのこと。難しそうな画材を使って、外で絵を描いている人たちを見かけました。
韓国では移動しながら絵を描く人があまりいなかったので、自然と自分も描いてみたいという気持ちが芽生えて、スケッチを始めました。
Q2. 旅行が好きで日本にもよく訪れていますが、旅に出たいと思うのはどんな時ですか?
日常から抜け出して、新しいものを見たいと思ったときです。
新しい経験や、自分の慣れ親しんだ環境とはまったく異なる空気の中に身を置くと、些細なことでも文化の多様性や違いをより身近に感じることができます。そうすると、「何が正しくて、何が間違っているのか」ーー日常の中で無意識に自分の物差しで判断していた価値観が徐々に薄れていく感覚があります。旅から学ぶことは本当に多いですね。
Q3. 旅って小さな気づきや発見がたくさんありますよね!CaColさんは、どんな旅が好きですか?
一つの地域に長く滞在して、その土地の雰囲気や人々の暮らしをより深く感じられるような旅が好きです。例えると、行きつけのカフェができるような感覚。絵を描くことは、写真を撮ることと違ってどうしても時間がかかるので、一ヶ月くらいの長期滞在が理想なんです。
絵では、人がたくさんいるシーンを描くこともありますが、基本的に人混みはあまり好きではないのでそういう場所は避けて、少人数や一人旅が好きです。
Q4. 暮らすように旅するスタイル、Awwスタッフも好きな人が多いです!旅先ではどう過ごしていますか?
食べることが大好きなので、旅行中は1日に5食くらい食べます。
実は昨日(インタビュー前日)も、Awwの皆さんと夕食を食べる前に色々と食べていました。東京に向かう飛行機の中で食事をして、空港から上野駅に行く電車の中でも食べて、東京から軽井沢への移動中もお弁当を一つ食べました(笑)
Q5. 1日5食はすごいですね!レストランやカフェの探し方にこだわりはありますか?
旅先で食べるご飯って、その場所でしかできない経験の一つですよね。だから少し無理をしてでも食べます(笑)
レストランやカフェは、特に事前リサーチはせず、Googleマップを見ながらその場でお店を探すことが多いです。その場で感じるワクワクを大事にしたいので。
Q6. 旅先で「これだけは必ずする」と決めていることはありますか?
これといった習慣はないですが、体を動かすことが好きなので、たくさん歩いたり、ランニングをします。朝起きたら、宿の周辺をランニングしながら街を散策するのも好きですね。
日本では、モーニングセット(コーヒーとパン)が他の国に比べて充実しているので、ランニング後、カフェに寄って1日をスタートすることもあります。
移動しながらまた気になるカフェを見つけたら、そのお店のシグネチャーメニューを頼むことも楽しみの一つです!
Q7. カフェといえば、韓国でAwwスタッフがカフェに入った時に、偶然カコールさんの絵を2枚発見したことがあります。絵のプレゼントを始めたきっかけを教えてください!
日常や旅先で描いた絵は、家に置いておくよりも、喜んでもらえそうな方に差し上げる方がより価値があると感じているので、実はInstagramを始めるかなり前から絵のプレゼントを渡していました。
カフェのオーナーさんは、空間づくりにこだわってカフェを運営しているので、ストーリーや愛情がとても深いんですよね。その素敵な空間を、絵を通して自分なりに表現しています。
" 絵を通して、コミュニケーションが生まれる。
CaColさんの喜びや、
感謝の気持ちの表現方法であることが伝わってきます! "
Q8. これから行ってみたい国はありますか?
シンガポール、ノルウェー、コペンハーゲン、オーストラリアです。
特にオーストラリアはまだ一度も行ったことがなく、コーヒーの種類も豊富で自然も多いところに惹かれます。あるいは日本の地方など、韓国人にあまり知られていないような場所に行ってみたいです。
Q9. 絵を描きたくなるのはどんな時ですか?
自分にとって、絵を描きたくなる瞬間は、食べたいものを選ぶような感覚と似ています。
ふとお寿司が食べたくなって、ふらっとお寿司者さんに立ち寄るように、座る場所があれば、一旦座ってみて、その気分で絵を描いてみるんです。
もちろん、思わず写真に収めたくなるような「きれいだな、美しいな」と感じる瞬間に出会った時も、同じように描きたくなります。目に映るすべての風景が絵の題材ですね。
" 私にとって、絵は心の糧。心で味わうもの。"
Q10. 絵を描き続ける中で、辛いと思ったことはありますか?
幸い今のところ辛いと思ったことはないですが、絵をもっと別の方法で描きたいと思ったことはあります。例えば、大きなサイズの絵を描いてみたい、もっと抽象的な絵にも挑戦したい。
あるいは、都市開発に関連した絵を描くのも面白いと思っています。
もちろん、長時間絵を描いていると疲れてしまうことはあります。でも完全に描くことをやめたいと思ったことはありません。
私にとって、絵は心の糧のようなもので、心で味わうもの。
また食べ物での例えになってしまいますが(笑)、寿司をお腹いっぱい食べた時、その日はもう寿司を食べたいと思わなくなるけど、また時間が経てば寿司を食べたいと思う感覚です。
Q11. 絵は心で味わうもの、素敵な表現です!絵がお仕事になったきっかけを教えてください。
2015年、私がまだ大学生だった頃、スター・ウォーズの新シリーズが公開されました。それに合わせてディズニーが大規模なイベントを開催したので、そのアート部門に絵の応募をしたところ、スター・ウォーズアワードで大賞をいただきました。
それ以降、旅行先などでの制作活動や、様々な会社とのイラスト制作や講座のコラボレーションなどのお仕事の機会をいただくようになりました。
絵を仕事にすることでいうと、韓国の大学でデザイン学科を卒業しても、イラストデザイン関連の道に進む人はそう多くないです。
大学入試のための美術教育が主流になっていたので、大学を卒業してもデザインの仕事だけで生計を立てることは、当時かなり厳しい状況でした。
絵は描けるけれど、それだけでは生きていけない。そこで旅と組み合わせて生計を立てる道に挑戦したという経緯もあります。
Q12. そんな現状があったのですね!その中で自分の道を見つけたCaColさんですが、「好き」と「仕事」のバランスの取り方はありますか?
私は絵を描くことが好きですが、実は一番好きなことではありません。絵を描いているときは楽しいですが、描かなくてはいけない時もあるので、描く努力も必要です。極端ですが、絵を描くか、それとも寝るほうが好きか考えると、時には寝るほうが好きだと思うこともあります(笑)
自分の中でも退屈しないように工夫して、続けられるようにバランスをとっています。
"ーーアートとの出会いは、
「人生を揺さぶる一つのイベント」
Q13. CaColさんが、絵を通して伝えたいことはありますか?
一人でも多くの方に、絵を描くこと、アートの楽しさを知ってほしいと思っています。スマートフォンを通して見る景色だけでなく、自分の目で直接見て描くことで得られる、五感を通した”リアルな喜び”を、多くの方に感じてほしいです。絵の楽しみ方には、大きく分けて「芸術として鑑賞する」、「自分で描く」ことの二通りあると思っています。
絵を「芸術として鑑賞」したとき、感じることは人それぞれだと思います。憂鬱になることもあれば、深く感動したり、あるいは新たな発見があったり。感じ方は千差万別ですが、どんな形であれ、作品は私たちに別の視点や多様な価値観を映し出してくれます。
だからこそアートとの出会いは、「人生を揺さぶる一つのイベント」として捉えられると思っています。
デジタル化が進む現代社会において、人々が直接手を使って何かを生み出す機会がどんどん少なくなってきています。でも、誰もが子供の頃、夢中になって絵を描いた経験があるのではないでしょうか。
絵を描くことは、手でできる瞑想だと思っています。描くことで、過去から未来へと変わらず受け継がれる「その瞬間の価値」を伝えられるんだと思います。
Q14. 今回、CaColさんとAwwのコラボが実現し、軽井沢と東京でスケッチのワークショップが開催されました。私たちも改めて描くことの楽しさに気づかされました!ワークショップでのこだわり、大切にされたポイントなどを教えてください。
初めて参加される方も多かったので、親しみがある題材やスケッチの方法を選びました。
軽井沢では、屋外だったので豊かな自然の風景を題材に。
東京では室内だったので、身近な小物を題材に選びました。
今後、日常や旅先の中で誰でも気軽に描けるような内容を意識しました。
Q15. 参加者の皆からの反響もとても良かったです!今回、日本でイベントを行った感想を教えてください。
新しい場所でのイベントは、いつも新鮮な経験や学びが得られます。
軽井沢、東京、それぞれの場所に違った魅力があり、より多くの方に「絵を描くことは難しくない」と感じていただけていると嬉しいです。
Awwの皆さん、ありがとうございました!
Q16. これから挑戦してみたいことはありますか?
いつか自分の名前を冠したアーティストビルを持ちたいと思っています。
1階は絵の展示スペース、2階はアトリエ、3階は生活の場として作ってみたいです。
また、韓国や日本で日韓合同イベントを開催したり、旅先の風景を絵に残しながら、旅行そのものをもっと楽しくしていくような活動も続けたいです。
Q17. ワクワクしますね!心から応援しています。最後に、CaColさんにとって旅とは?
数えきれないほどの学びと、前に進むための力を与えてくれる存在です。
見知らぬ土地に足を踏み入れると、そこには様々な文化や異なる価値観、人々の生き方があります。互いの違いを理解し、受け入れることで視野が広がり、より良い人間へと成長させてくれるように感じます。そしてその経験が積み重なって、今の自分を作っている。
旅は、自分自身を見つめ直す良いきっかけにもなると思っています。
世界中の人々といつでも繋がれるこの時代
「好きなときに好きな場所で好きな人と過ごす」
そんな既存の枠に囚われない新しいライフスタイルを自分で作り上げていく。
この連載はそんな輝く「わたしたち」にフォーカスし
インタビューを通して見えてくる
人となり、ライフスタイル、
そしてわたしたちが旅する理由をひも解きます。
ワクワクする非日常への一歩を踏み出せるようになりたい
「わたし」へ向けて。
わたしが旅する理由
writer: MAAYA SATO
第18回目は、スケッチブックとペンを片手に世界中を旅する、韓国出身の大人気イラストレーター、CaCol(カコール)さんにインタビュー。
『絵を描くことで、過去から未来へ「変わらないその瞬間の価値」を伝えたい』そんな想いを持つ彼が、切り取りたくなる日常の瞬間、そして旅をしながら絵を描き続ける理由とは?
Q1. CaColさんといえば、旅先や日常を切り取った生き生きとしたスケッチがとても印象的ですが、旅先で絵を描くようになったきっかけを教えてください。
大学時代、ヨーロッパを旅していたときのこと。難しそうな画材を使って、外で絵を描いている人たちを見かけました。
韓国では移動しながら絵を描く人があまりいなかったので、自然と自分も描いてみたいという気持ちが芽生えて、スケッチを始めました。
Q2. 旅行が好きで日本にもよく訪れていますが、旅に出たいと思うのはどんな時ですか?
日常から抜け出して、新しいものを見たいと思ったときです。
新しい経験や、自分の慣れ親しんだ環境とはまったく異なる空気の中に身を置くと、些細なことでも文化の多様性や違いをより身近に感じることができます。そうすると、「何が正しくて、何が間違っているのか」ーー日常の中で無意識に自分の物差しで判断していた価値観が徐々に薄れていく感覚があります。旅から学ぶことは本当に多いですね。
Q3. 旅って小さな気づきや発見がたくさんありますよね!CaColさんは、どんな旅が好きですか?
一つの地域に長く滞在して、その土地の雰囲気や人々の暮らしをより深く感じられるような旅が好きです。例えると、行きつけのカフェができるような感覚。絵を描くことは、写真を撮ることと違ってどうしても時間がかかるので、一ヶ月くらいの長期滞在が理想なんです。
絵では、人がたくさんいるシーンを描くこともありますが、基本的に人混みはあまり好きではないのでそういう場所は避けて、少人数や一人旅が好きです。
Q4. 暮らすように旅するスタイル、Awwスタッフも好きな人が多いです!旅先ではどう過ごしていますか?
食べることが大好きなので、旅行中は1日に5食くらい食べます。
実は昨日(インタビュー前日)も、Awwの皆さんと夕食を食べる前に色々と食べていました。東京に向かう飛行機の中で食事をして、空港から上野駅に行く電車の中でも食べて、東京から軽井沢への移動中もお弁当を一つ食べました(笑)
Q5. 1日5食はすごいですね!レストランやカフェの探し方にこだわりはありますか?
旅先で食べるご飯って、その場所でしかできない経験の一つですよね。だから少し無理をしてでも食べます(笑)
レストランやカフェは、特に事前リサーチはせず、Googleマップを見ながらその場でお店を探すことが多いです。その場で感じるワクワクを大事にしたいので。
Q6. 旅先で「これだけは必ずする」と決めていることはありますか?
これといった習慣はないですが、体を動かすことが好きなので、たくさん歩いたり、ランニングをします。朝起きたら、宿の周辺をランニングしながら街を散策するのも好きですね。
日本では、モーニングセット(コーヒーとパン)が他の国に比べて充実しているので、ランニング後、カフェに寄って1日をスタートすることもあります。
移動しながらまた気になるカフェを見つけたら、そのお店のシグネチャーメニューを頼むことも楽しみの一つです!
Q7. カフェといえば、韓国でAwwスタッフがカフェに入った時に、偶然カコールさんの絵を2枚発見したことがあります。絵のプレゼントを始めたきっかけを教えてください!
日常や旅先で描いた絵は、家に置いておくよりも、喜んでもらえそうな方に差し上げる方がより価値があると感じているので、実はInstagramを始めるかなり前から絵のプレゼントを渡していました。
カフェのオーナーさんは、空間づくりにこだわってカフェを運営しているので、ストーリーや愛情がとても深いんですよね。その素敵な空間を、絵を通して自分なりに表現しています。
" 絵を通して、コミュニケーションが生まれる。
改めて、絵がCaColさんの喜びや、
感謝の気持ちの表現方法であることが伝わってきます! "
Q8. これから行ってみたい国はありますか?
シンガポール、ノルウェー、コペンハーゲン、オーストラリアです。
特にオーストラリアはまだ一度も行ったことがなく、コーヒーの種類も豊富で自然も多いところに惹かれます。あるいは日本の地方など、韓国人にあまり知られていないような場所に行ってみたいです。
Q9. 絵を描きたくなるのはどんな時ですか?
自分にとって、絵を描きたくなる瞬間は、食べたいものを選ぶような感覚と似ています。
ふとお寿司が食べたくなって、ふらっとお寿司者さんに立ち寄るように、座る場所があれば、一旦座ってみて、その気分で絵を描いてみるんです。
もちろん、思わず写真に収めたくなるような「きれいだな、美しいな」と感じる瞬間に出会った時も、同じように描きたくなります。目に映るすべての風景が絵の題材ですね。
" 私にとって、絵は心の糧。心で味わうもの。"
Q10. 絵を描き続ける中で、辛いと思ったことはありますか?
幸い今のところ辛いと思ったことはないですが、絵をもっと別の方法で描きたいと思ったことはあります。例えば、大きなサイズの絵を描いてみたい、もっと抽象的な絵にも挑戦したい。
あるいは、都市開発に関連した絵を描くのも面白いと思っています。
もちろん、長時間絵を描いていると疲れてしまうことはあります。でも完全に描くことをやめたいと思ったことはありません。
私にとって、絵は心の糧のようなもので、心で味わうもの。
また食べ物での例えになってしまいますが(笑)、寿司をお腹いっぱい食べた時、その日はもう寿司を食べたいと思わなくなるけど、また時間が経てば寿司を食べたいと思う感覚です。
Q11. 絵は心で味わうもの、素敵な表現です!絵がお仕事になったきっかけを教えてください。
2015年、私がまだ大学生だった頃、スター・ウォーズの新シリーズが公開されました。それに合わせてディズニーが大規模なイベントを開催したので、そのアート部門に絵の応募をしたところ、スター・ウォーズアワードで大賞をいただきました。
それ以降、旅行先などでの制作活動や、様々な会社とのイラスト制作や講座のコラボレーションなどのお仕事の機会をいただくようになりました。
絵を仕事にすることでいうと、韓国の大学でデザイン学科を卒業しても、イラストデザイン関連の道に進む人はそう多くないです。
大学入試のための美術教育が主流になっていたので、大学を卒業してもデザインの仕事だけで生計を立てることは、当時かなり厳しい状況でした。
絵は描けるけれど、それだけでは生きていけない。そこで旅と組み合わせて生計を立てる道に挑戦したという経緯もあります。
Q12. そんな現状があったのですね!その中で自分の道を見つけたCaColさんですが、「好き」と「仕事」のバランスの取り方はありますか?
私は絵を描くことが好きですが、実は一番好きなことではありません。絵を描いているときは楽しいですが、描かなくてはいけない時もあるので、描く努力も必要です。極端ですが、絵を描くか、それとも寝るほうが好きか考えると、時には寝るほうが好きだと思うこともあります(笑)
自分の中でも退屈しないように工夫して、続けられるようにバランスをとっています。
ーーアートとの出会いは、「人生を揺さぶる一つのイベント」
Q13. CaColさんが、絵を通して伝えたいことはありますか?
一人でも多くの方に、絵を描くこと、アートの楽しさを知ってほしいと思っています。スマートフォンを通して見る景色だけでなく、自分の目で直接見て描くことで得られる、五感を通した”リアルな喜び”を、多くの方に感じてほしいです。絵の楽しみ方には、大きく分けて「芸術として鑑賞する」、「自分で描く」ことの二通りあると思っています。
絵を「芸術として鑑賞」したとき、感じることは人それぞれだと思います。憂鬱になることもあれば、深く感動したり、あるいは新たな発見があったり。感じ方は千差万別ですが、どんな形であれ、作品は私たちに別の視点や多様な価値観を映し出してくれます。
だからこそアートとの出会いは、「人生を揺さぶる一つのイベント」として捉えられると思っています。
そして、デジタル化が進む現代社会において、人々が直接手を使って何かを生み出す機会がどんどん少なくなってきています。でも、誰もが子供の頃、夢中になって絵を描いた経験があるのではないでしょうか。
絵を描くことは、手でできる瞑想だと思っています。"今"に集中して描くことで、過去から未来へと変わらず受け継がれる「その瞬間の価値」を伝えられるんだと思います。
Q14. 今回、CaColさんとAwwのコラボが実現し、軽井沢と東京でスケッチのワークショップが開催されました。私たちも改めて描くことの楽しさに気づかされました!ワークショップでのこだわり、大切にされたポイントなどを教えてください。
初めて参加される方も多かったので、親しみがある題材やスケッチの方法を選びました。
軽井沢では、屋外だったので豊かな自然の風景を題材に。
東京では室内だったので、身近な小物を題材に選びました。
今後、日常や旅先の中で誰でも気軽に描けるような内容を意識しました。
Q15. 参加者の皆からの反響もとても良かったです!今回、日本でイベントを行った感想を教えてください。
新しい場所でのイベントは、いつも新鮮な経験や学びが得られます。
軽井沢、東京、それぞれの場所に違った魅力があり、より多くの方に「絵を描くことは難しくない」と感じていただけていると嬉しいです。
Awwの皆さん、ありがとうございました!
Q16. これから挑戦してみたいことはありますか?
いつか自分の名前を冠したアーティストビルを持ちたいと思っています。
1階は絵の展示スペース、2階はアトリエ、3階は生活の場として作ってみたいです。
また、韓国や日本で日韓合同イベントを開催したり、旅先の風景を絵に残しながら、旅行そのものをもっと楽しくしていくような活動も続けたいです。
Q17. ワクワクしますね!心から応援しています。最後に、CaColさんにとって旅とは?
数えきれないほどの学びと、前に進むための力を与えてくれる存在です。
見知らぬ土地に足を踏み入れると、そこには様々な文化や異なる価値観、人々の生き方があります。互いの違いを理解し、受け入れることで視野が広がり、より良い人間へと成長させてくれるように感じます。そしてその経験が積み重なって、今の自分を作っている。
旅は、自分自身を見つめ直す良いきっかけにもなると思っています。
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