【WHY WE TRAVEL #findyouraww】NANA

Find Your "Aww"

世界中の人々といつでも繋がれるこの時代

好きなときに好きな場所で好きな人と過ごす」
そんな既存の枠に囚われない新しいライフスタイルを
自分で作り上げていく。

この連載は そんな輝く「わたしたち」にフォーカスし
インタビューを通して見えてくる

人となり、ライフスタイル、そしてわたしたちが
旅する理由をひも解きます。

ワクワクする非日常への一歩を踏み出せるように
なりたい
「わたし」へ向けて。

私が旅する理由

第12回目となる本連載では、NANAさんが旅する理由をインタビュー。子供の頃に見たドキュメンタリーをきっかけにフィリピンを始め、色んな国を旅してたどり着いたウェルネスメディア「Vortex ボルテックス」の運営。そんなパワフルな彼女の壮絶な旅体験、旅する理由を紐解きます。

Find Your "Aww"

世界中の人々といつでも繋がれるこの時代

好きなときに好きな場所で好きな人と過ごす」
そんな既存の枠に囚われない新しいライフスタイルを
自分で作り上げていく。

この連載は そんな輝く「わたしたち」にフォーカスし
インタビューを通して見えてくる

人となり、ライフスタイル、そしてわたしたちが
旅する理由をひも解きます。

ワクワクする非日常への一歩を踏み出せるように
なりたい
「わたし」へ向けて。

私が旅する理由

第12回目となる本連載では、NANAさんが旅する理由をインタビュー。子供の頃に見たドキュメンタリーをきっかけにフィリピンを始め、色んな国を旅してたどり着いたウェルネスメディア「Vortex ボルテックス」の運営。そんなパワフルな彼女の壮絶な旅体験、旅する理由を紐解きます。

Find Your "Aww"

世界中の人々といつでも繋がれるこの時代

好きなときに好きな場所で好きな人と過ごす」
そんな既存の枠に囚われない新しいライフスタイルを
自分で作り上げていく。

この連載は そんな輝く「わたしたち」にフォーカスし
インタビューを通して見えてくる

人となり、ライフスタイル、そしてわたしたちが
旅する理由をひも解きます。

ワクワクする非日常への一歩を踏み出せるように
なりたい
「わたし」へ向けて。

私が旅する理由

第12回目となる本連載では、NANAさんが旅する理由をインタビュー。子供の頃に見たドキュメンタリーをきっかけにフィリピンを始め、色んな国を旅してたどり着いたウェルネスメディア「Vortex ボルテックス」の運営。そんなパワフルな彼女の壮絶な旅体験、旅する理由を紐解きます。

Traveller

NANA @nanafukui

お住まい京都、バリ、LAなど多拠点生活

職業経営者

趣味旅、瞑想、引越し

好きな国
日本、ビッグアイランド、ニカラグア、ペルー、フィリピン

好きな食べ物和食。精進料理や粗食の美学が特に好きです。

座右の銘
「諸行無常」この世の物事は森羅万象、留まることなく流動的に変化していると言う意味。真理だと思うし、旅をして暮らしていると価値観や、生き方そのものが柔軟でダイバーシティになって行くので、自分らしくて好きな言葉。

 

Traveller

お住まい京都、バリ、LAなど多拠点生活

職業:ヒーラー、経営者

趣味旅、瞑想、引越し

好きな国
日本、
ハワイ島、オメテペ島、スペイン、ペルー、バリ

好きな食べ物和食。精進料理や粗食の美学が特に好きです。

座右の銘
「諸行無常」この世の物事は森羅万象、留まることなく流動的に変化していると言う意味。真理だと思うし、旅をして暮らしていると価値観や、生き方そのものが柔軟でダイバーシティになって行くので、自分らしくて好きな言葉。

 

Q1. はじめての旅はいつでしたか?

はじめての海外旅行は7歳の時でした。家族でアメリカ・ロサンゼルスに行ったのですが、子供ながらに日本とは全く違う言語や雰囲気に衝撃を受け、小学校の卒業アルバムにも将来はいろんな国を旅をしながら暮らしたいって書くくらい海外に興味を持ちました。

旅という旅を始めたのは、20歳の時。バックパッカーとして世界一周してみたかったので、ぴったり30万円の現金と荷物、片道航空券だけを持って親友と二人、完全ノープランで東南アジアを3ヶ月かけて周るという旅に出ました。

Q2. 片道航空券で東南アジアの旅!旅先に東南アジアを選んだ理由、ノープランだった理由は?

中学生のときにレオナルド・ディカプリオ主演の「ザ・ビーチ」と言う映画を見て東南アジアに漠然と憧れていたからです。食も美味しくて気候も快適、物価も安くバックパッカーに最適なエリアだというイメージもありました。

ノープランで行くことに決めた理由は、「旅」が好きだから。「旅行」と「旅」は言葉こそ似ていますが全くジャンルが違うもの。旅行は決まった期間の中で最大限に楽しめるように計画を立てるもの。旅は、人生と似ていると思っています。決めなければ決めないほど直感に従えて、入ってくるものや事柄に対して柔軟に受け止めることができる。

たまたま旅先で仲良くなった人とおすすめされた場所に行ってみるとか。人との出会いや面白い出来事、ハプニングまで楽しめる気がして。予期せぬ出来事に対応していくといつの間にか何事にも動じなくなって、自分も強くなりますね(笑)

例えばタイでは、十何時間かけてバスで国境を越えた時に、タイヤがパンクして道路で立ち往生してしまいました。暑いのにエアコンも使えなくて蚊に刺されて最初は困ったけど、そのうち周りにいる人たちとも楽しんじゃおうって気持ちになりました(笑)

Megumi’s comment

旅は人生に似ている、素敵な言葉ですね!私も、全ての判断をその時その時の自分に委ねるような”余白のある旅”は、直感が鍛えられる...!と感じます。ハプニングですら楽しんでしまう、Nanaさんのオープンでポジティブな面が見えました!

Q3. このバックパッカーの旅に出る前と後で変わった価値観はありますか?

流れに身を任せること、枠に囚われないことの大切さに気づきました。
普段生活していると知らず知らずのうちに、やったことがないことは危ない、未知だから怖い、とか、固定観念や「枠」の中で生きていて、リミットをかけてしまうこともあります。でも、
旅をしていると、あれは面白そう、これもできるかも、と思考もどんどん柔軟になって発想もぶっ飛んでって、時間やルールから解放され、オープンで自由になれている、本来の自分がそこにあることに気づくんです。

それからさらに世界に興味が出てきて、21歳の時にフィリピンに留学しました。

Megumi’s comment

共感!日常生活を繰り返していると知らず知らずのうちに思考が凝り固まって「枠」ができてしまうけど、旅をすることで思考も柔軟になる気がします。

Q4. なぜフィリピンだったんですか?フィリピン留学で印象的だったことは?

子供の頃「世界がもし100人の村だったら」というドキュメンタリーを見ました。その中で、私と同い年の女の子がフィリピンのマニラ北部にあるスモーキーマウンテンと言うゴミ山があるスラム街で、自分より小さな弟を背負いながらゴミを拾って生計を支えていました。同じ世界の出来事とは思えなくて、頭をガツンと殴られたかのような衝撃を受けたのを今でも覚えています。いつかフィリピンに行ってその現状を自分の目で見てみたいと決めていました

それから21歳の時に、東南アジアバックパッカーの旅から戻ってすぐ、フィリピンに短期留学に行くことを決めました。留学を終えて帰る前にセブ島に滞在した時、ロレガと呼ばれるスラム街のことを知りました。テレビやネットでは治安最悪で危険なエリアと言われていて、警察も立ち入らないし、現地の人にも止められる、行き先を告げるとタクシードライバーからも乗車拒否させられるような場所だったのですが、何としても行きたかったので一般市民に声をかけて連れて行って貰いました。

行ってみると驚きました。ネットや人から聞いていたような印象とは反対に、町の人たちは貧しいだけで幸せそうだったんです。昭和の日本のようなアットホームな空気感や安心感すら感じました。子供たちは裸足で走り回っていて笑顔が絶えず、近所の人たちが集まって宴会やお祭りをしていたり、すごく平和で幸せそうだったんです。

そのままロレガの子供たちと仲良くなって、彼らの学校に連れて行ってもらったり、教会に行ったり、ジョリビーと言うフィリピン人が大好きな国民食と言われるファストフード店にご飯を食べに行ったり、子供たち8人とギュウギュウのタクシーに乗って遊びに行ったりしました。その子たちとは今でもFacebookで繋がっていて、誕生日メッセージを送ってくれたりします。

先進国の人たちからすると、身なりや、住んでいる家は確かに貧しくあまり幸せそうでないと感じるかもしれない。だけど、幸せの基準や生活水準は人それぞれで、多くのものを持っていないからと言って勝手に危険だ、可哀想だ、不幸だと決めつけるのは違うんだと気づきました。この経験から自分の目で実際に見たこと、聞いたことを信じようと思いました。

Megumi’s comment

現地の人からも止められるような場所に行ってしまうとは、とってもガッツがあって行動力がある!インターネットが進化して情報が溢れかえっている時代だからこそ、実際に自分の目で見て感じて、いろんな人と話す経験をすることはとても重要。視野が広くなって物の見方が変わる。だから旅ってやめられない!って思います。

Q5. どんな旅が好きですか?理想の旅はありますか?

大人になって余裕ができた分、お金をかけたラグジュアリーな旅も楽しめるようになりましたが、魂がワクワクするのは断然サバイバルだったり、アドベンチャーな旅。ガイドブックには載っていないような秘境の地とか、あまり有名ではない聞いたこともないような国に行ったり、定番の観光地やツアーよりも、ローカルなエリアやコアなスポットを開拓するのが好きです。予定が未定とか、期間が決まっていないとか、余裕があったり白紙であるほど旅は面白くなると思います。

また、衝動的欲求を満たせるものほど理想的な旅だと感じます私の場合、旅は何か月も前から計画を立ててしまうとワクワクしなくなってしまうんです。理想は、朝起きて思い立ってモルディブに行っちゃうとか、キリンに会いに動物園ではなく南アフリカのサファリに行っちゃうとか、ありえないような展開であるほど最高にワクワクします。将来家族を持ったときに、家族で世界一周をするのも夢です。

Megumi’s comment

白紙であるほど旅は面白くなる。計画を立てないからこそ、その場の出会いや流れでしか体験できないようなことに巡り会えたりしますよね。生粋の旅人臭を感じます(笑)

Q6. 旅の必需品は?荷物は多い方?Q9. ミニマリストになったきっかけは?

ミニマリストなので荷物はかなり少ないと思います。日本から持って行くと言うよりは旅の先々でセレクトしたものを増やして行くのが好きです。例えば、旅している時の気持ちを思い出せるようなアイテム。お守りやお香など、ホテルや場所が変わって落ち着かない時にお香立てを使って焚いたり。あとはデジタルノマドなのでやっぱり電子機器は必須。それ以外だと、シリコンカップやシリコンタッパー、バンブーストローやカトラリーなどは常に持ち歩いていてできる限りエコな旅ができるように心がけています。

Q7. エコグッズを持ち歩いたり、旅でエコを意識するようになったきっかけは?

自然と調和した暮らしがしたい、大切なものだけに囲まれて暮らしたいと思うようになったことが大きな理由です。コロナ以前は物に対する価値観が全然違って、流行を追ったりして大量に物を買って消費していました。今は自分にとって大切な物だけを周りに置いて大事に使うことを意識し、持ち物を全部断捨離しました。そして、コロナ渦真っ只中のときに家も引き払って旅に出ました。

Q8. コロナをきっかけにライフスタイルや考え方がガラリと変わったんですね!家まで引き払うとは勇気ある決断でしたね。

そうなんです。コロナ前は、旅をして暮らすなんていつかできたらいいなぁくらいにしか思っていませんでした。でも、コロナをきっかけにいつ死ぬかわからない、いつやりたいことができなくなるかわからないと思い、仕事を辞めて家や持ち物を全て手放しました。外側の問題を気にして、自分の本当にやりたいことや、理想の暮らし方を妥協するのは違うと思いました。世界情勢はいつだって変動していますから。今は、世の中がどんな風に変わったとしても、ブレない自由な精神を持っていれば、外側に振られることなく何だって叶うと思っています。

Q9. ミニマリストになったきっかけは?

家や持ち物を手放して南米一周旅に出ました。その旅の中で、生きるために必要なものって実は少ないんだなっていうことに改めて気づかされたからです。

きっかけは、ニカラグアでのトレーラーハウス滞在でした。バンライフに憧れていたのもあり、エアビーでバンを探して泊まりました。目的地をあまり確認せずに予約したのでニカラグアは聞いたこともない馴染みの国で、調べるとギャングの映像しか出てこなくて治安も心配でした(笑)ただ日本語と英語で調べた時に全く違う情報が出てきたので実際に行ってみて確かめたくなりました。

トレーラーがあったのは、レインボーキャラバンと呼ばれるアメリカ人や旅人が移住してきたコミュニティーで小さな村のようでした。共同のキッチンがあってみんなが助けあって暮らしていました。ご飯は近所の人が持ってきてくれたり、庭になっているフルーツの木からとって食べたり、必要なものはコミュニティ住人同士で貸借りをしたり、シェアの循環で支えあって成り立っていました。人生で初めてお金がかからない生活を送り、お金がないと生きれないという価値観が崩れた衝撃的な体験でした。東京に暮らしているとお金が全てという思考に陥りがちですが、自然と調和して人と密に繋がっている社会で生活していると、お金だけが全てではないんだなと思えました。

Megumi’s comment

ミニマリストになったきっかけ、今までにないくらいパンチが強い!(笑)コロナがあって価値観が変わり始めてから”シェアの循環で成り立つ日常”について知る機会も増えましたよね。ただ知るだけじゃなく、「ヒッピーなコミュニティーに入り込み、実際に一緒に生活してみる」そんなNanaさんの生粋の旅人魂を感じます。

Q10. 今は旅をしながらお仕事もされているそうですが、どんなお仕事をしていますか?

スピリチュアル・ヘルスWebメディア「ボルテックス」の運営や、オンラインで断食や瞑想のコーチを行ったり、コンサルタントの仕事もしています。また、旅をしながら世界中の最先端なウェルネスリトリートやヒーリングワーク、イベントなどに参加して学んだことを日本に持ち帰り、全国でウェルネスリトリートツアーなども行っています。ウェルネスツーリズムという、健康や癒しのための旅と言う形はアフターコロナでますます広がると思っています。

Q11. スピリチュアル・ウェルネス系Webメディア「Vortex ボルテックス」をはじめたきっかけは?

過去に仕事のストレスから激太りしたり、アルコールとかタバコがやめられなくなってしまったりと、体のトラブルが多かったんです。そんな時に、フィットネスに出会い、食べ物を変えたり、運動したり、心身を労わることでやっと健康的に生きることができました。その想いを伝えたいと、2年前まではパーソナルトレーナーとフィットネスインフルエンサーとして活動していました。

そんな矢先にコロナで自粛要請が出てしまい、勤めていたジムが閉鎖されて家からも出られなくなり、初めて自分自身ついて真剣に向き合う機会がありました。その頃、ヴィーガンになったり瞑想を始めたりして、初めて目に見えない部分に意識が向くようになって、やりたい仕事や生き方について考えました。そうしたら私が本当に魂で望んでいた生き方と現在の生き方は違ったと気付いたんです。

自分とのミーティングをして向き合うようにしてます。人間として成長したい部分に時間を使ってます。パッと思いつくところだと料理、語学、刺激のある友人と過ごすなどです。

少し説明するのが難しいですが、「健康」とは身体だけの問題だと思っていました。でも、ヴィーガニズムや瞑想について学ぶうちに、何かに囚われない状態、自分の好きなことがわかっている、生きやすい、幸福度や生活の満足度が高いと思える状態を保つことこそが本質的な幸福に繋がっていると気づいたんです。

そういう目に見えない物や考え方って、伝えにくいし、正しく知れる機会や場所がまだまだ少ないから実態が見えにくいし理解しにくいと思うんです。それが怪しいというイメージにも繋がってしまう。でも本来はもっとカジュアルでヘルシーなもの。例えば、病院に行って薬をもらうだけでなくて、セラピスト、ヒーリングワーク、瞑想、マインドフルな体験など、それがウェルネスの一つとして生活に取り入れられるようなサービスや環境が作りたい。そういうことをもっと発信していきたいと思いました。

Megumi’s comment

人によって”ヘルシー”な価値観は違うからこそ、まずは自分の心地よさを知ることが大事ですよね。Nanaさんのようにコロナをきっかけに色々な考え方に出会い、自分自身を見つめ直しはじめている人も多いのではないでしょうか。。今後さらに注目されるであろうウェルネスな旅や考え方。ウェブメディアを通しての発信が楽しみです!

Q12. ウェルネスやマインドフルなこと、確かに日本ではまだまだ知られていないイメージがあります!旅がそういう発信のインスピレーションになったりもしますか?

はい。実は旅を始めたもう一つの理由が、日本だけじゃ学べないことを世界に学びに行きたいという想いがきっかけでもあります。海外にいく時は、そういうエコな場所やスピリチュアルな場所、ヒーリングコミュニティやワークショップを見つけて参加し、そこから学んだことを元に日本でリトリートを開催しています。

この間まで南米を長く旅をしていたのですが、東洋医学でも西洋医学でもない、シャーマニズムが根付いているのでとても興味がありました。シャーマニズムとは、シャーマンと言われる職能者が、意のままに神や精霊と交流し、魂やトラウマなど心の傷を癒す治療を含むいろいろな儀礼を行うことです。

私も本場のリトリートに参加したかったので、スペイン語で調べて、ペルーのジャングルの奥地にあるリトリートに申込みました。飛行機に乗って、フェリーを乗り継いでカヌーでジャングルに入っていくくらい奥地で、行くだけで3日間、帰りは4日間という気が遠くなるような場所にありました(苦笑)
滞在中には2日間のセレモニーがあり、ネットもない電気もない小屋で過ごします。

夜になるとキャンドルの明かりの中でシャーマンやヒーラーたちによる儀式が始まります。伝統的な歌を歌いながら草を降って、それぞれ国家資産にもなっている木の根っこを煮出して作る植物でできた薬草(Plant Medicine)を飲み、バケツを渡され、中から全部出し切るまでデトックスとして吐きます。

参加者の中には、戦争や軍隊でPTSDでトラウマになっている人とか、病気に罹ったり癌で死に対しての恐怖がある人とか、世界中から心に傷を持った人たちが集まって来ていました。デトックス中はお水も飲んではいけないのでとても苦しいのですが、最後は意識も浄化されたのかスッキリしていることに気づきます。

日本に帰ってからは、日本にもお茶の文化があったり、沖縄にシャーマンがいたり、日本のウェルネス「和」をテーマに、南米のリトリートで学んだことをベースにリトリートを開催しようと思っています。

Megumi’s comment

本来、茶道や書道をはじめ日本の文化にはマインドフルネスの考え方が基盤にありますよね。旅に出て外の世界に出てはじめて客観的に自分達のことが見れたりする。長い歴史の中で醸成され、今なお当たり前のように浸透しているかもしれない日本のマインドフルネスを改めて発見したくなりました。

Q13 とても興味深い体験!ウェルネスやマインドフルネス、なぜこれから日本でますます広がると思う?

コロナをきっかけに自分自身の生き方やライフスタイルを見直す方が増え、個人レベルでも世界レベルでも変わり、健康志向が高まったことが大きいと思います。また、日本は国土の約8割が、山々などの自然で、温泉がたくさんあって世界でも三大長寿国と言われているくらい健康意識が高い国。旅のスタイルもゴージャスな旅、物を大量に消費して贅沢をすることから、癒しやリラックスなど心身の健康を意識した、体験主体の旅が主流になっていくと感じています。

Q14. 旅をしながらお仕事をする醍醐味、大変なことがあれば教えてください!

日本との時差がある国にいるときは大変でした。この間まで一年近く旅をしていた南米では、電波も不安定な小さな島の、ジャングルの中から日本と繋がって仕事をしていたので中々大変でした。動画をアップロードするためにWi-Fiを求めて、バスと船を乗り継いで片道6時間とかもざらでした(笑)

ただ、日本と離れているからこそ日本に必要なサービスやエネルギーがわかるのは良いポイントです。旅をして常に動いていると、色々なカルチャーや流行に触れるので感性や感覚もとても磨かれます。一つの国や場所に暮らしていては気付けないこと、知れないことを得られるのが何よりの醍醐味です。

Q15. お仕事以外の時間は何をしていますか?どんなことが好きですか?

旅か仕事しかしていないと思います。新しい挑戦、知らないことを知ることが好きなんです。新しいものを広めたり、まだないものを生み出したり、イノベーティブなものやことが好きなのでそれが仕事にも活きていると思います。人と同じや、既に認知されているものにはあまり惹かれません。平凡でない、変わってることにワクワクします。これは、旅の目的地やルートにも分かりやすく反映されていると思います(笑)

Q16. 今まで行った旅先でもう一度行きたいところはありますか?

強烈な思い出のあるアメリカのセドナです。

セドナは世界で有数のパワースポットであり、実際に磁場のエネルギーが強い場所で行くだけで目覚める、ヒーリング効果があると言われています。運営しているメディア「ボルテックス(エネルギーの渦)」 の名前の由来にもなっています。

セドナは姉と行ったのですが、二人で道に迷って変なところに入ってしまって途方にくれていた時、目の前におじいちゃんが現れて、なんとそれがセドナで有名なハートおじさんと呼ばれる、ロバートさんだったんです。セドナの高い岩のところでオカリナを吹いていて、出会った人にハートの石をプレゼントしてくれるそうで、なかなか会えないので会えたらとてもラッキーだそうです。

姉がロバートさんの噂を聞いて知っていたので話しかけたのですが、驚いたのが、ちょうど手にハートの石を2つ持っていて私たち二人にくれたんです。その時に、ロバートさんがハグしてくれて、「この世界は全部愛でできているから愛を信じていてね」っていってくれたんです。その瞬間に、「ああ、私はこの瞬間のためにここに来たんだな」って思えて涙が止まりませんでした。それが人生のターニングポイントになって、ウェルネスやスピリチャル文化を日本に広めようって決めたんです。今でも石はお守りの代わりに持っています。

Megumi’s comment

私もセドナは人生観を変えてくれた場所の一つかもしれません。場所によってエネルギーの種類が違うらしく、行く場所行く場所で感じ方が違ってとても面白かった。その時の自分の状態によってエネルギーの共鳴の仕方が違うから、感じ方も違うんだと教えてもらいました。「ああ私たちもエネルギーの集合体なんだから、そこに争わずに生きよう」って思った思い出の場所です。

Q17. これから行ってみたいところ、挑戦してみたいことはありますか?

世界のパワースポットは全制覇したいし、まずは6大陸も制覇したいです。船舶のライセンスを取ってヨットとか、船旅もしてみたいです。日本人のパスポートは世界で一番行ける国が多いので行ける限りの全ての国に行って見たいです。旅ってすればする程、行きたい場所が増えます。

Q17. 最後に、Nanaさんにとって「旅」とはなんですか?

趣味であり、遊びでもあり、仕事でもあり、成長の場でも、癒しの場でもある。人生そのものです。私にとって旅は、イベントや特別なものでもなく、日常です。非日常を日常にするのが夢でもあったので、今はそれを叶えたのかもしれません。そしてそれは、誰にだって叶えられることだと思います。

Traveller

お住まい京都、バリ、LAなど多拠点生活

職業:ヒーラー、経営者

趣味旅、瞑想、引越し

好きな国日本、ハワイ島、オメテペ島、スペイン、ペルー、バリ

好きな食べ物和食。精進料理や粗食の美学が特に好きです。

座右の銘
「諸行無常」この世の物事は森羅万象、留まることなく流動的に変化していると言う意味。真理だと思うし、旅をして暮らしていると価値観や、生き方そのものが柔軟でダイバーシティになって行くので、自分らしくて好きな言葉。

Q1. はじめての旅はいつでしたか?

はじめての海外旅行は7歳の時でした。家族でアメリカ・ロサンゼルスに行ったのですが、子供ながらに日本とは全く違う言語や雰囲気に衝撃を受け、小学校の卒業アルバムにも将来はいろんな国を旅をしながら暮らしたいって書くくらい海外に興味を持ちました。

旅という旅を始めたのは、20歳の時。バックパッカーとして世界一周してみたかったので、ぴったり30万円の現金と荷物、片道航空券だけを持って親友と二人、完全ノープランで東南アジアを3ヶ月かけて周るという旅に出ました。

Q2. 片道航空券で東南アジアの旅!旅先に東南アジアを選んだ理由、ノープランだった理由は?

中学生のときにレオナルド・ディカプリオ主演の「ザ・ビーチ」と言う映画を見て東南アジアに漠然と憧れていたからです。食も美味しくて気候も快適、物価も安くバックパッカーに最適なエリアだというイメージもありました。

ノープランで行くことに決めた理由は、「旅」が好きだから。「旅行」と「旅」は言葉こそ似ていますが全くジャンルが違うもの。旅行は決まった期間の中で最大限に楽しめるように計画を立てるもの。旅は、人生と似ていると思っています。決めなければ決めないほど直感に従えて、入ってくるものや事柄に対して柔軟に受け止めることができる。

たまたま旅先で仲良くなった人とおすすめされた場所に行ってみるとか。人との出会いや面白い出来事、ハプニングまで楽しめる気がして。予期せぬ出来事に対応していくといつの間にか何事にも動じなくなって、自分も強くなりますね(笑)

例えばタイでは、十何時間かけてバスで国境を越えた時に、タイヤがパンクして道路で立ち往生してしまいました。暑いのにエアコンも使えなくて蚊に刺されて最初は困ったけど、そのうち周りにいる人たちとも楽しんじゃおうって気持ちになりました(笑)

Megumi’s comment

旅は人生に似ている、素敵な言葉ですね!私も、全ての判断をその時その時の自分に委ねるような”余白のある旅”は、直感が鍛えられる...!と感じます。ハプニングですら楽しんでしまう、Nanaさんのオープンでポジティブな面が見えました!

Q3. このバックパッカーの旅に出る前と後で変わった価値観はありますか?

流れに身を任せること、枠に囚われないことの大切さに気づきました。
普段生活していると知らず知らずのうちに、やったことがないことは危ない、未知だから怖い、とか、固定観念や「枠」の中で生きていて、リミットをかけてしまうこともあります。でも、
旅をしていると、あれは面白そう、これもできるかも、と思考もどんどん柔軟になって発想もぶっ飛んでって、時間やルールから解放され、オープンで自由になれている、本来の自分がそこにあることに気づくんです。

それからさらに世界に興味が出てきて、21歳の時にフィリピンに留学しました。

Megumi’s comment

共感!日常生活を繰り返していると知らず知らずのうちに思考が凝り固まって「枠」ができてしまうけど、旅をすることで思考も柔軟になる気がします。

Q4. なぜフィリピンだったんですか?フィリピン留学で印象的だったことは?

子供の頃「世界がもし100人の村だったら」というドキュメンタリーを見ました。その中で、私と同い年の女の子がフィリピンのマニラ北部にあるスモーキーマウンテンと言うゴミ山があるスラム街で、自分より小さな弟を背負いながらゴミを拾って生計を支えていました。同じ世界の出来事とは思えなくて、頭をガツンと殴られたかのような衝撃を受けたのを今でも覚えています。いつかフィリピンに行ってその現状を自分の目で見てみたいと決めていました

それから21歳の時に、東南アジアバックパッカーの旅から戻ってすぐ、フィリピンに短期留学に行くことを決めました。留学を終えて帰る前にセブ島に滞在した時、ロレガと呼ばれるスラム街のことを知りました。テレビやネットでは治安最悪で危険なエリアと言われていて、警察も立ち入らないし、現地の人にも止められる、行き先を告げるとタクシードライバーからも乗車拒否させられるような場所だったのですが、何としても行きたかったので一般市民に声をかけて連れて行って貰いました。

行ってみると驚きました。ネットや人から聞いていたような印象とは反対に、町の人たちは貧しいだけで幸せそうだったんです。昭和の日本のようなアットホームな空気感や安心感すら感じました。子供たちは裸足で走り回っていて笑顔が絶えず、近所の人たちが集まって宴会やお祭りをしていたり、すごく平和で幸せそうだったんです。

そのままロレガの子供たちと仲良くなって、彼らの学校に連れて行ってもらったり、教会に行ったり、ジョリビーと言うフィリピン人が大好きな国民食と言われるファストフード店にご飯を食べに行ったり、子供たち8人とギュウギュウのタクシーに乗って遊びに行ったりしました。その子たちとは今でもFacebookで繋がっていて、誕生日メッセージを送ってくれたりします。

先進国の人たちからすると、身なりや、住んでいる家は確かに貧しくあまり幸せそうでないと感じるかもしれない。だけど、幸せの基準や生活水準は人それぞれで、多くのものを持っていないからと言って勝手に危険だ、可哀想だ、不幸だと決めつけるのは違うんだと気づきました。この経験から自分の目で実際に見たこと、聞いたことを信じようと思いました。

Megumi’s comment

現地の人からも止められるような場所に行ってしまうとは、とってもガッツがあって行動力がある!インターネットが進化して情報が溢れかえっている時代だからこそ、実際に自分の目で見て感じて、いろんな人と話す経験をすることはとても重要。視野が広くなって物の見方が変わる。だから旅ってやめられない!って思います。

Q5. どんな旅が好きですか?理想の旅はありますか?

大人になって余裕ができた分、お金をかけたラグジュアリーな旅も楽しめるようになりましたが、魂がワクワクするのは断然サバイバルだったり、アドベンチャーな旅。ガイドブックには載っていないような秘境の地とか、あまり有名ではない聞いたこともないような国に行ったり、定番の観光地やツアーよりも、ローカルなエリアやコアなスポットを開拓するのが好きです。予定が未定とか、期間が決まっていないとか、余裕があったり白紙であるほど旅は面白くなると思います。

また、衝動的欲求を満たせるものほど理想的な旅だと感じます私の場合、旅は何か月も前から計画を立ててしまうとワクワクしなくなってしまうんです。理想は、朝起きて思い立ってモルディブに行っちゃうとか、キリンに会いに動物園ではなく南アフリカのサファリに行っちゃうとか、ありえないような展開であるほど最高にワクワクします。将来家族を持ったときに、家族で世界一周をするのも夢です。

Megumi’s comment

白紙であるほど旅は面白くなる。計画を立てないからこそ、その場の出会いや流れでしか体験できないようなことに巡り会えたりしますよね。生粋の旅人臭を感じます(笑)

Q6. 旅の必需品は?荷物は多い方?

ミニマリストなので荷物はかなり少ないと思います。日本から持って行くと言うよりは旅の先々でセレクトしたものを増やして行くのが好きです。例えば、旅している時の気持ちを思い出せるようなアイテム。お守りやお香など、ホテルや場所が変わって落ち着かない時にお香立てを使って焚いたり。あとはデジタルノマドなのでやっぱり電子機器は必須。それ以外だと、シリコンカップやシリコンタッパー、バンブーストローやカトラリーなどは常に持ち歩いていてできる限りエコな旅ができるように心がけています。

Q7. エコグッズを持ち歩いたり、旅でエコを意識するようになったきっかけは?

自然と調和した暮らしがしたい、大切なものだけに囲まれて暮らしたいと思うようになったことが大きな理由です。コロナ以前は物に対する価値観が全然違って、流行を追ったりして大量に物を買って消費していました。今は自分にとって大切な物だけを周りに置いて大事に使うことを意識し、持ち物を全部断捨離しました。そして、コロナ渦真っ只中のときに家も引き払って旅に出ました。

Q8. コロナをきっかけにライフスタイルや考え方がガラリと変わったんですね!家まで引き払うとは勇気ある決断でしたね。

そうなんです。コロナ前は、旅をして暮らすなんていつかできたらいいなぁくらいにしか思っていませんでした。でも、コロナをきっかけにいつ死ぬかわからない、いつやりたいことができなくなるかわからないと思い、仕事を辞めて家や持ち物を全て手放しました。外側の問題を気にして、自分の本当にやりたいことや、理想の暮らし方を妥協するのは違うと思いました。世界情勢はいつだって変動していますから。今は、世の中がどんな風に変わったとしても、ブレない自由な精神を持っていれば、外側に振られることなく何だって叶うと思っています。

Q9. ミニマリストになったきっかけは?

家や持ち物を手放して南米一周旅に出ました。その旅の中で、生きるために必要なものって実は少ないんだなっていうことに改めて気づかされたからです。

きっかけは、ニカラグアでのトレーラーハウス滞在でした。バンライフに憧れていたのもあり、エアビーでバンを探して泊まりました。目的地をあまり確認せずに予約したのでニカラグアは聞いたこともない馴染みの国で、調べるとギャングの映像しか出てこなくて治安も心配でした(笑)ただ日本語と英語で調べた時に全く違う情報が出てきたので実際に行ってみて確かめたくなりました。

トレーラーがあったのは、レインボーキャラバンと呼ばれるアメリカ人や旅人が移住してきたコミュニティーで小さな村のようでした。共同のキッチンがあってみんなが助けあって暮らしていました。ご飯は近所の人が持ってきてくれたり、庭になっているフルーツの木からとって食べたり、必要なものはコミュニティ住人同士で貸借りをしたり、シェアの循環で支えあって成り立っていました。人生で初めてお金がかからない生活を送り、お金がないと生きれないという価値観が崩れた衝撃的な体験でした。東京に暮らしているとお金が全てという思考に陥りがちですが、自然と調和して人と密に繋がっている社会で生活していると、お金だけが全てではないんだなと思えました。

Megumi’s comment

ミニマリストになったきっかけ、今までにないくらいパンチが強い!(笑)コロナがあって価値観が変わり始めてから”シェアの循環で成り立つ日常”について知る機会も増えましたよね。ただ知るだけじゃなく、「ヒッピーなコミュニティーに入り込み、実際に一緒に生活してみる」そんなNanaさんの生粋の旅人魂を感じます。

Q10. 今は旅をしながらお仕事もされているそうですが、どんなお仕事をしていますか?

スピリチュアル・ヘルスWebメディア「ボルテックス」の運営や、オンラインで断食や瞑想のコーチを行ったり、コンサルタントの仕事もしています。また、旅をしながら世界中の最先端なウェルネスリトリートやヒーリングワーク、イベントなどに参加して学んだことを日本に持ち帰り、全国でウェルネスリトリートツアーなども行っています。ウェルネスツーリズムという、健康や癒しのための旅と言う形はアフターコロナでますます広がると思っています。

Q11. スピリチュアル・ヘルスWebメディア「Vortex ボルテックス」をはじめたきっかけは?

過去に仕事のストレスから激太りしたり、アルコールとかタバコがやめられなくなってしまったりと、体のトラブルが多かったんです。そんな時に、フィットネスに出会い、食べ物を変えたり、運動したり、心身を労わることでやっと健康的に生きることができました。その想いを伝えたいと、2年前まではパーソナルトレーナーとフィットネスインフルエンサーとして活動していました。

その頃、仕事は順調でキラキラした生活を送っていたのに、もっと地位や名声、目に見えるものや物質的な幸福を追い求めて奮闘していました。そんな矢先にコロナで自粛要請が出てしまい、勤めていたジムが閉鎖されて家からも出られなくなり、初めて自分自身ついて真剣に向き合う機会がありました。その頃、ヴィーガンになったり瞑想を始めたりして、初めて目に見えない部分に意識が向くようになって、やりたい仕事や生き方について考えました。そうしたら私が本当に魂で望んでいた生き方と現在の生き方は違ったと気付いたんです。

本当の自分と出会うために、自分と向き合う時間やジャーナリングはとても大切です。その手段として、旅や瞑想、断食や、趣味などを通して一人になる時間を大切にしています。

これまで健康とは体の問題だけだと思っていました。フィットネストレーナーをしていた頃は、目に見える部分により重きを置いていたんです。だけど食育を通して体の内側からの健康に気付き、瞑想や東洋医学を通して体と心、精神の3つのバランスが健康には欠かせないと気付きました。健康とは、ただ病気でないだけではなく、自分と繋がり、自己理解やセルフラブが行えていて、何にも囚われず本来の自分を生きれている状態であると思います。

スピリチュアルや、インナーからの健康って、目には見えないしまだまだ正しく学べる場も少ないからこそ、それが怪しいというイメージにも繋がってしまう。でも本来はもっとカジュアルでヘルシーなもの。例えば、病院に行って薬をもらうだけでなくて、セラピスト、ヒーリングワーク、瞑想、マインドフルな体験など、それがウェルネスの一つとして生活に取り入れられるようなサービスや環境が作りたい。そういうことをもっと発信していきたいと思いました。

Megumi’s comment

人によって”ヘルシー”な価値観は違うからこそ、まずは自分の心地よさを知ることが大事ですよね。Nanaさんのようにコロナをきっかけに色々な考え方に出会い、自分自身を見つめ直しはじめている人も多いのではないでしょうか。。今後さらに注目されるであろうウェルネスな旅や考え方。ウェブメディアを通しての発信が楽しみです!

Q12. ウェルネスやマインドフルなこと、確かに日本ではまだまだ知られていないイメージがあります!旅がそういう発信のインスピレーションになったりもしますか?

はい。実は旅を始めたもう一つの理由が、日本だけじゃ学べないことを世界に学びに行きたいという想いがきっかけでもあります。海外にいく時は、そういうエコな場所やスピリチュアルな場所、ヒーリングコミュニティやワークショップを見つけて参加し、そこから学んだことを元に日本でリトリートを開催しています。

この間まで南米を長く旅をしていたのですが、東洋医学でも西洋医学でもない、シャーマニズムが根付いているのでとても興味がありました。シャーマニズムとは、シャーマンと言われる職能者が、意のままに神や精霊と交流し、魂やトラウマなど心の傷を癒す治療を含むいろいろな儀礼を行うことです。

私も本場のリトリートに参加したかったので、スペイン語で調べて、ペルーのジャングルの奥地にあるリトリートに申込みました。飛行機に乗って、フェリーを乗り継いでカヌーでジャングルに入っていくくらい奥地で、行くだけで3日間、帰りは4日間という気が遠くなるような場所にありました(苦笑)
滞在中には2日間のセレモニーがあり、ネットもない電気もない小屋で過ごします。

夜になるとキャンドルの明かりの中でシャーマンやヒーラーたちによる儀式が始まります。伝統的な歌を歌いながら草を降って、それぞれ国家資産にもなっている木の根っこを煮出して作る植物でできた薬草(Plant Medicine)を飲み、バケツを渡され、中から全部出し切るまでデトックスとして吐きます。

参加者の中には、戦争や軍隊でPTSDでトラウマになっている人とか、病気に罹ったり癌で死に対しての恐怖がある人とか、世界中から心に傷を持った人たちが集まって来ていました。デトックス中はお水も飲んではいけないのでとても苦しいのですが、最後は意識も浄化されたのかスッキリしていることに気づきます。

日本に帰ってからは、日本にもお茶の文化があったり、沖縄にシャーマンがいたり、日本のウェルネス「和」をテーマに、南米のリトリートで学んだことをベースにリトリートを開催しようと思っています。

Megumi’s comment

本来、茶道や書道をはじめ日本の文化にはマインドフルネスの考え方が基盤にありますよね。旅に出て外の世界に出てはじめて客観的に自分達のことが見れたりする。長い歴史の中で醸成され、今なお当たり前のように浸透しているかもしれない日本のマインドフルネスを改めて発見したくなりました。

Q13 とても興味深い体験!ウェルネスやマインドフルネス、なぜこれから日本でますます広がると思う?

コロナをきっかけに自分自身の生き方やライフスタイルを見直す方が増え、個人レベルでも世界レベルでも変わり、健康志向が高まったことが大きいと思います。また、日本は国土の約8割が、山々などの自然で、温泉がたくさんあって世界でも三大長寿国と言われているくらい健康意識が高い国。旅のスタイルもゴージャスな旅、物を大量に消費して贅沢をすることから、癒しやリラックスなど心身の健康を意識した、体験主体の旅が主流になっていくと感じています。

Q14. 旅をしながらお仕事をする醍醐味、大変なことがあれば教えてください!

日本との時差がある国にいるときは大変でした。この間まで一年近く旅をしていた南米では、電波も不安定な小さな島の、ジャングルの中から日本と繋がって仕事をしていたので中々大変でした。動画をアップロードするためにWi-Fiを求めて、バスと船を乗り継いで片道6時間とかもざらでした(笑)

ただ、日本と離れているからこそ日本に必要なサービスやエネルギーがわかるのは良いポイントです。旅をして常に動いていると、色々なカルチャーや流行に触れるので感性や感覚もとても磨かれます。一つの国や場所に暮らしていては気付けないこと、知れないことを得られるのが何よりの醍醐味です。

Q15. お仕事以外の時間は何をしていますか?どんなことが好きですか?

旅か仕事しかしていないと思います。新しい挑戦、知らないことを知ることが好きなんです。新しいものを広めたり、まだないものを生み出したり、イノベーティブなものやことが好きなのでそれが仕事にも活きていると思います。人と同じや、既に認知されているものにはあまり惹かれません。平凡でない、変わってることにワクワクします。これは、旅の目的地やルートにも分かりやすく反映されていると思います(笑)

Q16. 今まで行った旅先でもう一度行きたいところはありますか?

強烈な思い出のあるアメリカのセドナです。

セドナは世界で有数のパワースポットであり、実際に磁場のエネルギーが強い場所で行くだけで目覚める、ヒーリング効果があると言われています。運営しているメディア「ボルテックス(エネルギーの渦)」 の名前の由来にもなっています。

セドナは知人と行ったのですが、二人で道に迷って変なところに入ってしまって途方にくれていた時、目の前におじいちゃんが現れて、なんとそれがセドナで有名なハートおじさんと呼ばれる、ロバートさんだったんです。セドナの高い岩のところでオカリナを吹いていて、出会った人にハートの石をプレゼントしてくれるそうで、なかなか会えないので会えたらとてもラッキーだそうです。

知人がロバートさんの噂を聞いて知っていたので話しかけたのですが、驚いたのが、ちょうど手にハートの石を2つ持っていて私たち二人にくれたんです。その時に、ロバートさんがハグしてくれて、「この世界は全部愛でできているから愛を信じていてね」っていってくれたんです。その瞬間に、「ああ、私はこの瞬間のためにここに来たんだな」って思えて涙が止まりませんでした。それが人生のターニングポイントになって、ウェルネスやスピリチャル文化を日本に広めようって決めたんです。今でも石はお守りの代わりに持っています。

Megumi’s comment

私もセドナは人生観を変えてくれた場所の一つかもしれません。場所によってエネルギーの種類が違うらしく、行く場所行く場所で感じ方が違ってとても面白かった。その時の自分の状態によってエネルギーの共鳴の仕方が違うから、感じ方も違うんだと教えてもらいました。「ああ私たちもエネルギーの集合体なんだから、そこに争わずに生きよう」って思った思い出の場所です。

Q17. これから行ってみたいところ、挑戦してみたいことはありますか?

世界のパワースポットは全制覇したいし、まずは6大陸も制覇したいです。船舶のライセンスを取ってヨットとか、船旅もしてみたいです。日本人のパスポートは世界で一番行ける国が多いので行ける限りの全ての国に行って見たいです。旅ってすればする程、行きたい場所が増えます。

Q18. 最後に、Nanaさんにとって「旅」とはなんですか?

趣味であり、遊びでもあり、仕事でもあり、成長の場でも、癒しの場でもある。人生そのものです。私にとって旅は、イベントや特別なものでもなく、日常です。非日常を日常にするのが夢でもあったので、今はそれを叶えたのかもしれません。そしてそれは、誰にだって叶えられることだと思います。

Q1. はじめての旅はいつでしたか?

はじめての海外旅行は7歳の時でした。家族でアメリカ・ロサンゼルスに行ったのですが、子供ながらに日本とは全く違う言語や雰囲気に衝撃を受け、小学校の卒業アルバムにも将来はいろんな国を旅をしながら暮らしたいって書くくらい海外に興味を持ちました。

旅という旅を始めたのは、20歳の時。バックパッカーとして世界一周してみたかったので、ぴったり30万円の現金と荷物、片道航空券だけを持って親友と二人、完全ノープランで東南アジアを3ヶ月かけて周るという旅に出ました。

Q2. 片道航空券で東南アジアの旅!旅先に東南アジアを選んだ理由、ノープランだった理由は?

中学生のときにレオナルド・ディカプリオ主演の「ザ・ビーチ」と言う映画を見て東南アジアに漠然と憧れていたからです。食も美味しくて気候も快適、物価も安くバックパッカーに最適なエリアだというイメージもありました。

ノープランで行くことに決めた理由は、「旅」が好きだから。「旅行」と「旅」は言葉こそ似ていますが全くジャンルが違うもの。旅行は決まった期間の中で最大限に楽しめるように計画を立てるもの。旅は、人生と似ていると思っています。決めなければ決めないほど直感に従えて、入ってくるものや事柄に対して柔軟に受け止めることができる。

たまたま旅先で仲良くなった人とおすすめされた場所に行ってみるとか。人との出会いや面白い出来事、ハプニングまで楽しめる気がして。予期せぬ出来事に対応していくといつの間にか何事にも動じなくなって、自分も強くなりますね(笑)

例えばタイでは、十何時間かけてバスで国境を越えた時に、タイヤがパンクして道路で立ち往生してしまいました。暑いのにエアコンも使えなくて蚊に刺されて最初は困ったけど、そのうち周りにいる人たちとも楽しんじゃおうって気持ちになりました(笑)

Megumi’s comment

旅は人生に似ている、素敵な言葉ですね!私も、全ての判断をその時その時の自分に委ねるような”余白のある旅”は、直感が鍛えられる...!と感じます。ハプニングですら楽しんでしまう、Nanaさんのオープンでポジティブな面が見えました!

Q3. このバックパッカーの旅に出る前と後で変わった価値観はありますか?

流れに身を任せること、枠に囚われないことの大切さに気づきました。
普段生活していると知らず知らずのうちに、やったことがないことは危ない、未知だから怖い、とか、固定観念や「枠」の中で生きていて、リミットをかけてしまうこともあります。でも、
旅をしていると、あれは面白そう、これもできるかも、と思考もどんどん柔軟になって発想もぶっ飛んでって、時間やルールから解放され、オープンで自由になれている、本来の自分がそこにあることに気づくんです。

それからさらに世界に興味が出てきて、21歳の時にフィリピンに留学しました。

Megumi’s comment

共感!日常生活を繰り返していると知らず知らずのうちに思考が凝り固まって「枠」ができてしまうけど、旅をすることで思考も柔軟になる気がします。

Q4. なぜフィリピンだったんですか?フィリピン留学で印象的だったことは?

子供の頃「世界がもし100人の村だったら」というドキュメンタリーを見ました。その中で、私と同い年の女の子がフィリピンのマニラ北部にあるスモーキーマウンテンと言うゴミ山があるスラム街で、自分より小さな弟を背負いながらゴミを拾って生計を支えていました。同じ世界の出来事とは思えなくて、頭をガツンと殴られたかのような衝撃を受けたのを今でも覚えています。いつかフィリピンに行ってその現状を自分の目で見てみたいと決めていました

それから21歳の時に、東南アジアバックパッカーの旅から戻ってすぐ、フィリピンに短期留学に行くことを決めました。留学を終えて帰る前にセブ島に滞在した時、ロレガと呼ばれるスラム街のことを知りました。テレビやネットでは治安最悪で危険なエリアと言われていて、警察も立ち入らないし、現地の人にも止められる、行き先を告げるとタクシードライバーからも乗車拒否させられるような場所だったのですが、何としても行きたかったので一般市民に声をかけて連れて行って貰いました。

行ってみると驚きました。ネットや人から聞いていたような印象とは反対に、町の人たちは貧しいだけで幸せそうだったんです。昭和の日本のようなアットホームな空気感や安心感すら感じました。子供たちは裸足で走り回っていて笑顔が絶えず、近所の人たちが集まって宴会やお祭りをしていたり、すごく平和で幸せそうだったんです。

そのままロレガの子供たちと仲良くなって、彼らの学校に連れて行ってもらったり、教会に行ったり、ジョリビーと言うフィリピン人が大好きな国民食と言われるファストフード店にご飯を食べに行ったり、子供たち8人とギュウギュウのタクシーに乗って遊びに行ったりしました。その子たちとは今でもFacebookで繋がっていて、誕生日メッセージを送ってくれたりします。

先進国の人たちからすると、身なりや、住んでいる家は確かに貧しくあまり幸せそうでないと感じるかもしれない。だけど、幸せの基準や生活水準は人それぞれで、多くのものを持っていないからと言って勝手に危険だ、可哀想だ、不幸だと決めつけるのは違うんだと気づきました。この経験から自分の目で実際に見たこと、聞いたことを信じようと思いました。

Megumi’s comment

現地の人からも止められるような場所に行ってしまうとは、とってもガッツがあって行動力がある!インターネットが進化して情報が溢れかえっている時代だからこそ、実際に自分の目で見て感じて、いろんな人と話す経験をすることはとても重要。視野が広くなって物の見方が変わる。だから旅ってやめられない!って思います。

Q5. どんな旅が好きですか?理想の旅はありますか?

大人になって余裕ができた分、お金をかけたラグジュアリーな旅も楽しめるようになりましたが、魂がワクワクするのは断然サバイバルだったり、アドベンチャーな旅。ガイドブックには載っていないような秘境の地とか、あまり有名ではない聞いたこともないような国に行ったり、定番の観光地やツアーよりも、ローカルなエリアやコアなスポットを開拓するのが好きです。予定が未定とか、期間が決まっていないとか、余裕があったり白紙であるほど旅は面白くなると思います。

また、衝動的欲求を満たせるものほど理想的な旅だと感じます私の場合、旅は何か月も前から計画を立ててしまうとワクワクしなくなってしまうんです。理想は、朝起きて思い立ってモルディブに行っちゃうとか、キリンに会いに動物園ではなく南アフリカのサファリに行っちゃうとか、ありえないような展開であるほど最高にワクワクします。将来家族を持ったときに、家族で世界一周をするのも夢です。

Megumi’s comment

白紙であるほど旅は面白くなる。計画を立てないからこそ、その場の出会いや流れでしか体験できないようなことに巡り会えたりしますよね。生粋の旅人臭を感じます(笑)

Q6. 旅の必需品は?荷物は多い方?

ミニマリストなので荷物はかなり少ないと思います。日本から持って行くと言うよりは旅の先々でセレクトしたものを増やして行くのが好きです。例えば、旅している時の気持ちを思い出せるようなアイテム。お守りやお香など、ホテルや場所が変わって落ち着かない時にお香立てを使って焚いたり。あとはデジタルノマドなのでやっぱり電子機器は必須。それ以外だと、シリコンカップやシリコンタッパー、バンブーストローやカトラリーなどは常に持ち歩いていてできる限りエコな旅ができるように心がけています。

Q7. エコグッズを持ち歩いたり、旅でエコを意識するようになったきっかけは?

自然と調和した暮らしがしたい、大切なものだけに囲まれて暮らしたいと思うようになったことが大きな理由です。コロナ以前は物に対する価値観が全然違って、流行を追ったりして大量に物を買って消費していました。今は自分にとって大切な物だけを周りに置いて大事に使うことを意識し、持ち物を全部断捨離しました。そして、コロナ渦真っ只中のときに家も引き払って旅に出ました。

Q8. コロナをきっかけにライフスタイルや考え方がガラリと変わったんですね!家まで引き払うとは勇気ある決断でしたね。

そうなんです。コロナ前は、旅をして暮らすなんていつかできたらいいなぁくらいにしか思っていませんでした。でも、コロナをきっかけにいつ死ぬかわからない、いつやりたいことができなくなるかわからないと思い、仕事を辞めて家や持ち物を全て手放しました。外側の問題を気にして、自分の本当にやりたいことや、理想の暮らし方を妥協するのは違うと思いました。世界情勢はいつだって変動していますから。今は、世の中がどんな風に変わったとしても、ブレない自由な精神を持っていれば、外側に振られることなく何だって叶うと思っています。

Q9. ミニマリストになったきっかけは?

家や持ち物を手放して南米一周旅に出ました。その旅の中で、生きるために必要なものって実は少ないんだなっていうことに改めて気づかされたからです。

きっかけは、ニカラグアでのトレーラーハウス滞在でした。バンライフに憧れていたのもあり、エアビーでバンを探して泊まりました。目的地をあまり確認せずに予約したのでニカラグアは聞いたこともない馴染みの国で、調べるとギャングの映像しか出てこなくて治安も心配でした(笑)ただ日本語と英語で調べた時に全く違う情報が出てきたので実際に行ってみて確かめたくなりました。

トレーラーがあったのは、レインボーキャラバンと呼ばれるアメリカ人や旅人が移住してきたコミュニティーで小さな村のようでした。共同のキッチンがあってみんなが助けあって暮らしていました。ご飯は近所の人が持ってきてくれたり、庭になっているフルーツの木からとって食べたり、必要なものはコミュニティ住人同士で貸借りをしたり、シェアの循環で支えあって成り立っていました。人生で初めてお金がかからない生活を送り、お金がないと生きれないという価値観が崩れた衝撃的な体験でした。東京に暮らしているとお金が全てという思考に陥りがちですが、自然と調和して人と密に繋がっている社会で生活していると、お金だけが全てではないんだなと思えました。

Megumi’s comment

ミニマリストになったきっかけ、今までにないくらいパンチが強い!(笑)コロナがあって価値観が変わり始めてから”シェアの循環で成り立つ日常”について知る機会も増えましたよね。ただ知るだけじゃなく、「ヒッピーなコミュニティーに入り込み、実際に一緒に生活してみる」そんなNanaさんの生粋の旅人魂を感じます。

Q10. 今は旅をしながらお仕事もされているそうですが、どんなお仕事をしていますか?

スピリチュアル・ヘルスWebメディア「ボルテックス」の運営や、オンラインで断食や瞑想のコーチを行ったり、コンサルタントの仕事もしています。また、旅をしながら世界中の最先端なウェルネスリトリートやヒーリングワーク、イベントなどに参加して学んだことを日本に持ち帰り、全国でウェルネスリトリートツアーなども行っています。ウェルネスツーリズムという、健康や癒しのための旅と言う形はアフターコロナでますます広がると思っています。

Q11. スピリチュアル・ヘルスWebメディア「Vortex ボルテックス」をはじめたきっかけは?

過去に仕事のストレスから激太りしたり、アルコールとかタバコがやめられなくなってしまったりと、体のトラブルが多かったんです。そんな時に、フィットネスに出会い、食べ物を変えたり、運動したり、心身を労わることでやっと健康的に生きることができました。その想いを伝えたいと、2年前まではパーソナルトレーナーとフィットネスインフルエンサーとして活動していました。

その頃、仕事は順調でキラキラした生活を送っていたのに、もっと地位や名声、目に見えるものや物質的な幸福を追い求めて奮闘していました。そんな矢先にコロナで自粛要請が出てしまい、勤めていたジムが閉鎖されて家からも出られなくなり、初めて自分自身ついて真剣に向き合う機会がありました。その頃、ヴィーガンになったり瞑想を始めたりして、初めて目に見えない部分に意識が向くようになって、やりたい仕事や生き方について考えました。そうしたら私が本当に魂で望んでいた生き方と現在の生き方は違ったと気付いたんです。

本当の自分と出会うために、自分と向き合う時間やジャーナリングはとても大切です。その手段として、旅や瞑想、断食や、趣味などを通して一人になる時間を大切にしています。

これまで健康とは体の問題だけだと思っていました。フィットネストレーナーをしていた頃は、目に見える部分により重きを置いていたんです。だけど食育を通して体の内側からの健康に気付き、瞑想や東洋医学を通して体と心、精神の3つのバランスが健康には欠かせないと気付きました。健康とは、ただ病気でないだけではなく、自分と繋がり、自己理解やセルフラブが行えていて、何にも囚われず本来の自分を生きれている状態であると思います。

スピリチュアルや、インナーからの健康って、目には見えないしまだまだ正しく学べる場も少ないからこそ、それが怪しいというイメージにも繋がってしまう。でも本来はもっとカジュアルでヘルシーなもの。例えば、病院に行って薬をもらうだけでなくて、セラピスト、ヒーリングワーク、瞑想、マインドフルな体験など、それがウェルネスの一つとして生活に取り入れられるようなサービスや環境が作りたい。そういうことをもっと発信していきたいと思いました。

Megumi’s comment

人によって”ヘルシー”な価値観は違うからこそ、まずは自分の心地よさを知ることが大事ですよね。Nanaさんのようにコロナをきっかけに色々な考え方に出会い、自分自身を見つめ直しはじめている人も多いのではないでしょうか。。今後さらに注目されるであろうウェルネスな旅や考え方。ウェブメディアを通しての発信が楽しみです!

Q12. ウェルネスやマインドフルなこと、確かに日本ではまだまだ知られていないイメージがあります!旅がそういう発信のインスピレーションになったりもしますか?

はい。実は旅を始めたもう一つの理由が、日本だけじゃ学べないことを世界に学びに行きたいという想いがきっかけでもあります。海外にいく時は、そういうエコな場所やスピリチュアルな場所、ヒーリングコミュニティやワークショップを見つけて参加し、そこから学んだことを元に日本でリトリートを開催しています。

この間まで南米を長く旅をしていたのですが、東洋医学でも西洋医学でもない、シャーマニズムが根付いているのでとても興味がありました。シャーマニズムとは、シャーマンと言われる職能者が、意のままに神や精霊と交流し、魂やトラウマなど心の傷を癒す治療を含むいろいろな儀礼を行うことです。

私も本場のリトリートに参加したかったので、スペイン語で調べて、ペルーのジャングルの奥地にあるリトリートに申込みました。飛行機に乗って、フェリーを乗り継いでカヌーでジャングルに入っていくくらい奥地で、行くだけで3日間、帰りは4日間という気が遠くなるような場所にありました(苦笑)
滞在中には2日間のセレモニーがあり、ネットもない電気もない小屋で過ごします。

夜になるとキャンドルの明かりの中でシャーマンやヒーラーたちによる儀式が始まります。伝統的な歌を歌いながら草を降って、それぞれ国家資産にもなっている木の根っこを煮出して作る植物でできた薬草(Plant Medicine)を飲み、バケツを渡され、中から全部出し切るまでデトックスとして吐きます。

参加者の中には、戦争や軍隊でPTSDでトラウマになっている人とか、病気に罹ったり癌で死に対しての恐怖がある人とか、世界中から心に傷を持った人たちが集まって来ていました。デトックス中はお水も飲んではいけないのでとても苦しいのですが、最後は意識も浄化されたのかスッキリしていることに気づきます。

日本に帰ってからは、日本にもお茶の文化があったり、沖縄にシャーマンがいたり、日本のウェルネス「和」をテーマに、南米のリトリートで学んだことをベースにリトリートを開催しようと思っています。

Megumi’s comment

本来、茶道や書道をはじめ日本の文化にはマインドフルネスの考え方が基盤にありますよね。旅に出て外の世界に出てはじめて客観的に自分達のことが見れたりする。長い歴史の中で醸成され、今なお当たり前のように浸透しているかもしれない日本のマインドフルネスを改めて発見したくなりました。

Q13 とても興味深い体験!ウェルネスやマインドフルネス、なぜこれから日本でますます広がると思う?

コロナをきっかけに自分自身の生き方やライフスタイルを見直す方が増え、個人レベルでも世界レベルでも変わり、健康志向が高まったことが大きいと思います。また、日本は国土の約8割が、山々などの自然で、温泉がたくさんあって世界でも三大長寿国と言われているくらい健康意識が高い国。旅のスタイルもゴージャスな旅、物を大量に消費して贅沢をすることから、癒しやリラックスなど心身の健康を意識した、体験主体の旅が主流になっていくと感じています。

Q14. 旅をしながらお仕事をする醍醐味、大変なことがあれば教えてください!

日本との時差がある国にいるときは大変でした。この間まで一年近く旅をしていた南米では、電波も不安定な小さな島の、ジャングルの中から日本と繋がって仕事をしていたので中々大変でした。動画をアップロードするためにWi-Fiを求めて、バスと船を乗り継いで片道6時間とかもざらでした(笑)

ただ、日本と離れているからこそ日本に必要なサービスやエネルギーがわかるのは良いポイントです。旅をして常に動いていると、色々なカルチャーや流行に触れるので感性や感覚もとても磨かれます。一つの国や場所に暮らしていては気付けないこと、知れないことを得られるのが何よりの醍醐味です。

Q15. お仕事以外の時間は何をしていますか?どんなことが好きですか?

旅か仕事しかしていないと思います。新しい挑戦、知らないことを知ることが好きなんです。新しいものを広めたり、まだないものを生み出したり、イノベーティブなものやことが好きなのでそれが仕事にも活きていると思います。人と同じや、既に認知されているものにはあまり惹かれません。平凡でない、変わってることにワクワクします。これは、旅の目的地やルートにも分かりやすく反映されていると思います(笑)

Q16. 今まで行った旅先でもう一度行きたいところはありますか?

強烈な思い出のあるアメリカのセドナです。

セドナは世界で有数のパワースポットであり、実際に磁場のエネルギーが強い場所で行くだけで目覚める、ヒーリング効果があると言われています。運営しているメディア「ボルテックス(エネルギーの渦)」 の名前の由来にもなっています。

セドナは知人と行ったのですが、二人で道に迷って変なところに入ってしまって途方にくれていた時、目の前におじいちゃんが現れて、なんとそれがセドナで有名なハートおじさんと呼ばれる、ロバートさんだったんです。セドナの高い岩のところでオカリナを吹いていて、出会った人にハートの石をプレゼントしてくれるそうで、なかなか会えないので会えたらとてもラッキーだそうです。

知人がロバートさんの噂を聞いて知っていたので話しかけたのですが、驚いたのが、ちょうど手にハートの石を2つ持っていて私たち二人にくれたんです。その時に、ロバートさんがハグしてくれて、「この世界は全部愛でできているから愛を信じていてね」っていってくれたんです。その瞬間に、「ああ、私はこの瞬間のためにここに来たんだな」って思えて涙が止まりませんでした。それが人生のターニングポイントになって、ウェルネスやスピリチャル文化を日本に広めようって決めたんです。今でも石はお守りの代わりに持っています。

Megumi’s comment

私もセドナは人生観を変えてくれた場所の一つかもしれません。場所によってエネルギーの種類が違うらしく、行く場所行く場所で感じ方が違ってとても面白かった。その時の自分の状態によってエネルギーの共鳴の仕方が違うから、感じ方も違うんだと教えてもらいました。「ああ私たちもエネルギーの集合体なんだから、そこに争わずに生きよう」って思った思い出の場所です。

Q17. これから行ってみたいところ、挑戦してみたいことはありますか?

世界のパワースポットは全制覇したいし、まずは6大陸も制覇したいです。船舶のライセンスを取ってヨットとか、船旅もしてみたいです。日本人のパスポートは世界で一番行ける国が多いので行ける限りの全ての国に行って見たいです。旅ってすればする程、行きたい場所が増えます。

Q17. 最後に、Nanaさんにとって「旅」とはなんですか?

趣味であり、遊びでもあり、仕事でもあり、成長の場でも、癒しの場でもある。人生そのものです。私にとって旅は、イベントや特別なものでもなく、日常です。非日常を日常にするのが夢でもあったので、今はそれを叶えたのかもしれません。そしてそれは、誰にだって叶えられることだと思います。

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