【一期一会のローカル旅】Kristina in Japan

“観光名所で映える写真を撮って
有名な人気ホテルに泊まる”

そんなありきたりな旅じゃなく

その地で暮らすローカルの暮らしに触れ

衣食住を通してその生活を体験する
“一期一会の旅”

そんな現地で暮らすような旅を経験した人に
その思い出を語ってもらいます。

今回は、ロシア出身で東京都在住、
今年で来日5年目になる
クリスティーナさんが
一目惚れしたという日本での
ローカル旅について。
舞台は本州と四国を繋ぐ、
全長70~80kmのサイクリングロード。

「また明日頑張ろう」
そんな風に明日を
ポジティブに迎えられる
オンリーワンの体験とは?

Cycling in Japan

「サイクリングの旅」と聞くと、「疲れそう」とか「ゆっくりできなさそう」なんてイメージがあると思います。 かつての私もそうでした。5年前、ロシアから日本に引っ越してくるまでは、サイクリングにまったく興味がなく、自転車さえ持ってなかった。それが、しまなみ街道に出会って、新たな旅の楽しさを発見しました。

瀬戸内海に浮かぶ島々での、ありとあらゆる出会い
ゆっくりと昇る朝日が、まばゆく青い瀬戸内海を照らす絶景
自転車ならではの、予定を決めない気まま旅

その日の気分でやりたいことを決めて気の赴くままに探検する。
そんな旅好きなら外せない魅力が詰まっている「しまなみ街道」のローカル旅をご紹介します。

Place

しまなみ街道
(広島県尾道市〜愛媛県今治市)

しまなみ海道は本州の広島県尾道市から四国の愛媛県今治市までを橋で繋いだ自転車・歩行者専用道で、距離は約70〜80kmに及びます。名前の通り、島と島を結ぶ海上の橋を走ることができるサイクリングロードで、合計6つの島々を結ぶ道です。 海峡を横断できる自転車道という珍しい場所であり、日本人だけではなく海外の方からも注目されているスポットです。

Place

しまなみ街道
(広島県尾道市〜愛媛県今治市)

しまなみ海道は本州の広島県尾道市から四国の愛媛県今治市までを橋で繋いだ自転車・歩行者専用道で、距離は約70〜80kmに及びます。名前の通り、島と島を結ぶ海上の橋を走ることができるサイクリングロードで、合計6つの島々を結ぶ道です。 海峡を横断できる自転車道という珍しい場所であり、日本人だけではなく海外の方からも注目されているスポットです。

The route

しまなみ海道は自転車・歩行者専用道なので、私のようなサイクリング初心者でも車などを気にせず、気軽に利用できるルートです。
しまなみ海道には様々な走行プランがありますが、定番の一番短いルート(〜70km)である「ブルーライン」ルートは、目印となる線が引かれているので、初めての方でもラインに沿って走るだけで、迷わず気楽にサイクリングを楽しめるのが嬉しい!

ブルーラインに沿って広島県の向島・因島・生口島の3島、愛媛県の大三島・伯方島・大島を巡ります。

ご当地グルメや景色をゆっくり楽しみたいなら、宿泊ありのコースが断然オススメ。瀬戸内海に浮かぶ島やビーチ沿いに並ぶヤシの木を横目にゆっくりと有意義な時間を過ごすことができます。

The route

しまなみ海道は自転車・歩行者専用道なので、私のようなサイクリング初心者でも車などを気にせず、気軽に利用できるルートです。
しまなみ海道には様々な走行プランがありますが、定番の一番短いルート(〜70km)である「ブルーライン」ルートは、目印となる線が引かれているので、初めての方でもラインに沿って走るだけで、迷わず気楽にサイクリングを楽しめるのが嬉しい!

ブルーラインに沿って広島県の向島・因島・生口島の3島、愛媛県の大三島・伯方島・大島を巡ります。

ご当地グルメや景色をゆっくり楽しみたいなら、宿泊ありのコースが断然オススメ。瀬戸内海に浮かぶ島やビーチ沿いに並ぶヤシの木を横目にゆっくりと有意義な時間を過ごすことができます。

An ideal weekend to spend

○ まずは、始点となる尾道から自転車と一緒に乗れるフェリーで向島に渡って旅をスタート。

向島には海沿いにたくさんのオシャレなカフェやレストランがあるので、海の景色を眺めながらコーヒーを飲んで、旅をスタートさせるのもオススメ。私は1日目にのんびりカフェ巡りをしました。

美味しいコーヒーでエナジーチャージしたあとは、次の島「因島」に向かいます。ここには歴史的なスポットや360度のパノラマ風景が広がる場所があり、時間をかけてゆっくり見るのがオススメ。

○ 私にとって、ここでの体験は一生忘れない宝物。

展望台から見える、生名島、岩城島、生口島などの瀬戸内海の島々
晴れた日には、遠く四国連峰の景色まで見渡せるくらい。
こんなに美しい景色を朝から見られるのは本当に贅沢の極み。
まさに旅の醍醐味ですね。

元々旅行中に早起きして、朝日を浴びながら新しい一日を迎えるのが好きだった私。
「東洋のエーゲ海」と言われる瀬戸内海の朝日は特に美しいと現地の方に教えてもらったので、朝焼けを見るためにハイキングをしようと決めました。朝早く起きるため、宿泊先は因島の天狗山の上にあるレトロな雰囲気の「ホテルいんのしま」に決めました。

明るくなる前に自販機でコーヒーを買って、天狗山テレビ塔展望台へ向かいます。 真っ暗の山道を登るのは少し怖かったですが、懐中電灯で照らして、山からの美しい景色を眺めながら進むといつの間にか頂上に。
若干ぬるくなったコーヒーを飲み、ドキドキしながら日の出を待ちます。 そして、待ちに待った太陽が向こうの島から出てきた瞬間、あまりの美しさに涙がでそうになりました。

魔法のような淡いピンク色の空がだんだん青っぽくなってきたら、一旦ホテルに戻り、海を見ながらしっかり朝ごはんを食べて出発の準備。

○ 本格的なサイクリング旅のスタートです。

再び自転車に乗り、海の潮風とハッサクとレモンの香りを肺いっぱいに吸いながら、「国産レモン発祥の地」と呼ばれる生口島へ。 さすがレモン発祥の地と呼ばれるだけあって、沿道にレモン畑がいっぱい!

ふとした時に、こんな素敵な風景と出会えるのもサイクリング旅の良さ。

ここに来たらぜひ楽しみたいのが、地元グルメ。レモン果汁を使用したジェラート、ケーキやゼリーなど、種類が豊富で柑橘系のお菓子などが好きな方にとっては天国のような島。

予定を決めずにフラッと立ち寄った、お寿司屋さん「桂馬」の地元瀬戸内海産の海鮮もとっても美味しかった。

幸せだ。海の幸のパワーでまだまだ頑張れる。
そんな気持ちにさせてくれる。

○ グルメ以外にも島の風景に溶け込むモダンアートが沢山あり、生口島の魅力は一言では表現できません。

その中でも、一度自分の目で見て欲しいのは、日本各地の寺社仏閣建築を模して建てられたカラフルな「耕三寺」と、そのお寺の中にあるギリシャのサントリーニ島に似た風景の「未来心の丘」。カラフルでフォトジェニックな風貌に癒される。

○ レモングルメやアートを楽しんだあとは、しまなみ街道の中間地点「大三島」へ。

「大三島」は、愛媛県の入口にあり、パワースポットの大山祇神社があることから、別名「神の島」と呼ばれている島。
樹齢2600年の御神木の御門をくぐると、不老長寿の御利益があると言われているのだとか。
ぜひ、エナジーチャージしに行ってみてください。
大三島には旅館やホステルもあるので疲れた方はここでゆっくり休むのもオススメです。

サイクリング旅をするうちに気づいた、この旅のいいところ。
それは、気軽に予定を変えられる手軽さ。
少し疲れたから、眺めがいい場所に自転車を止めて、ゆっくり一息。そんな自由さが魅力でもあります。

さっき因島で買った「ハッサクの大福」をお供におやつタイム。この時出会ったハッサクの酸味と白餡の甘味が忘れられなくて、今でもたまに家で作ってしまうほど。

○ また新たな出会いを楽しみに、その次の「伯方島」へ。

昔から塩田で栄え、有名な塩ブランド「伯方の塩」で知られている島。もちろんご想像の通り、塩グルメもたくさんで、あっさりしている塩ラーメンや一名物の伯方の塩ソフトは絶品です。

そして、だんだん近づいてくる旅のラストスパート。

一気に最後の島、四国に一番近い「大島」まで進みます。
アップダウンが多いので、自転車の移動が「最もキツい」ともいわれる島ですが、ドラマのロケ地にもなっている絶景スポット「亀老山展望公園」などが沢山あるので行く価値あり。
思う存分島を散策したら、暗くなる前にフェリーに乗って因島の土生港へ戻ります。
この時、ふとフェリーの窓から見た夕焼けは今でも目に焼き付いて離れない。
都会に住んでいると時の流れが早く、一日が一瞬で終わっていくような感覚になるけど、ここでは時間の流れが本当にゆっくり。

瀬戸内海に昇っては沈む太陽の景色を見ながら、目を閉じてゆったりとリラックス。そうしたら一気に疲れがとれて、「また明日頑張ろう」と、いつの間にかポジティブな気分になってることに気付いた。

An ideal weekend to spend

○ まずは、始点となる尾道から自転車と一緒に乗れるフェリーで向島に渡って旅をスタート。

向島には海沿いにたくさんのオシャレなカフェやレストランがあるので、海の景色を眺めながらコーヒーを飲んで、旅をスタートさせるのもオススメ。
私は1日目にのんびりカフェ巡りをしました。

美味しいコーヒーでエナジーチャージしたあとは、次の島「因島」に向かいます。ここには歴史的なスポットや360度のパノラマ風景が広がる場所があり、時間をかけてゆっくり見るのがオススメ。

○ 私にとって、ここでの体験は一生忘れない宝物。

展望台から見える、生名島、岩城島、生口島などの瀬戸内海の島々
晴れた日には、遠く四国連峰の景色まで見渡せるくらい。
こんなに美しい景色を朝から見られるのは本当に贅沢の極み。
まさに旅の醍醐味ですね。

元々旅行中に早起きして、朝日を浴びながら新しい一日を迎えるのが好きだった私。
「東洋のエーゲ海」と言われる瀬戸内海の朝日は特に美しいと現地の方に教えてもらったので、朝焼けを見るためにハイキングをしようと決めました。
朝早く起きるため、宿泊先は因島の天狗山の上にあるレトロな雰囲気の「ホテルいんのしま」に決めました。

明るくなる前に自販機でコーヒーを買って、天狗山テレビ塔展望台へ向かいます。
真っ暗の山道を登るのは少し怖かったですが、懐中電灯で照らして、山からの美しい景色を眺めながら進むといつの間にか頂上に。若干ぬるくなったコーヒーを飲み、ドキドキしながら日の出を待ちます。
そして、待ちに待った太陽が向こうの島から出てきた瞬間、あまりの美しさに涙がでそうになりました。

魔法のような淡いピンク色の空がだんだん青っぽくなってきたら、一旦ホテルに戻り、海を見ながらしっかり朝ごはんを食べて出発の準備。

○ 私にとって、ここでの体験は一生忘れない宝物。

展望台から見える、生名島、岩城島、生口島などの瀬戸内海の島々
晴れた日には、遠く四国連峰の景色まで見渡せるくらい。
こんなに美しい景色を朝から見られるのは本当に贅沢の極み。
まさに旅の醍醐味ですね。

元々旅行中に早起きして、朝日を浴びながら新しい一日を迎えるのが好きだった私。
「東洋のエーゲ海」と言われる瀬戸内海の朝日は特に美しいと現地の方に教えてもらったので、朝焼けを見るためにハイキングをしようと決めました。朝早く起きるため、宿泊先は因島の天狗山の上にあるレトロな雰囲気の「ホテルいんのしま」に決めました。

明るくなる前に自販機でコーヒーを買って、天狗山テレビ塔展望台へ向かいます。 真っ暗の山道を登るのは少し怖かったですが、懐中電灯で照らして、山からの美しい景色を眺めながら進むといつの間にか頂上に。少しぬるくなったコーヒーを飲み、ドキドキしながら日の出を待ちます。 そして、待ちに待った太陽が向こうの島から出てきた瞬間、あまりの美しさに涙がでそうになりました。

魔法のような淡いピンク色の空がだんだん青っぽくなってきたら、一旦ホテルに戻り、海を見ながらしっかり朝ごはんを食べて出発の準備。

○ 本格的なサイクリング旅のスタートです。

再び自転車に乗り、海の潮風とハッサクとレモンの香りを肺いっぱいに吸いながら、「国産レモン発祥の地」と呼ばれる生口島へ。
さすがレモン発祥の地と呼ばれるだけあって、沿道にレモン畑がいっぱい!

ふとした時に、こんな素敵な風景と出会えるのもサイクリング旅の良さ。

ここに来たらぜひ楽しみたいのが、地元グルメ。レモン果汁を使用したジェラート、ケーキやゼリーなど、種類が豊富で柑橘系のお菓子などが好きな方にとっては天国のような島。

予定を決めずにフラッと立ち寄った、お寿司屋さん「桂馬」の地元瀬戸内海産の海鮮もとっても美味しかった。

幸せだ。海の幸のパワーでまだまだ頑張れる。そんな気持ちにさせてくれる。

○ グルメ以外にも島の風景に溶け込むモダンアートが沢山あり、生口島の魅力は一言では表現できません。

その中でも、一度自分の目で見て欲しいのは、日本各地の寺社仏閣建築を模して建てられたカラフルな「耕三寺」と、そのお寺の中にあるギリシャのサントリーニ島に似た風景の「未来心の丘」。カラフルでフォトジェニックな風貌に癒される。

○ レモングルメやアートを楽しんだあとは、しまなみ街道の中間地点「大三島」へ。

「大三島」は、愛媛県の入口にあり、パワースポットの大山祇神社があることから、別名「神の島」と呼ばれている島。樹齢2600年の御神木の御門をくぐると、不老長寿の御利益があると言われているのだとか。ぜひ、エナジーチャージしに行ってみてください。
大三島には旅館やホステルもあるので疲れた方はここでゆっくり休むのもオススメです。

サイクリング旅をするうちに気づいた、この旅のいいところ。
それは、気軽に予定を変えられる手軽さ。
少し疲れたから、眺めがいい場所に自転車を止めて、ゆっくり一息。
そんな自由さが魅力でもあります。

さっき因島で買った「ハッサクの大福」をお供におやつタイム。この時出会ったハッサクの酸味と白餡の甘味が忘れられなくて、今でもたまに家で作ってしまうほど。

○ また新たな出会いを楽しみに、その次の「伯方島」へ。

昔から塩田で栄え、有名な塩ブランド「伯方の塩」で知られている島。もちろんご想像の通り、塩グルメもたくさんで、あっさりしている塩ラーメンや一名物の伯方の塩ソフトは絶品です。

そして、だんだん近づいてくる旅のラストスパート。

一気に最後の島、四国に一番近い「大島」まで進みます。アップダウンが多いので、自転車の移動が「最もキツい」ともいわれる島ですが、ドラマのロケ地にもなっている絶景スポット「亀老山展望公園」などが沢山あるので行く価値あり。思う存分島を散策したら、暗くなる前にフェリーに乗って因島の土生港へ戻ります。この時、ふとフェリーの窓から見た夕焼けは今でも目に焼き付いて離れない。
都会に住んでいると時の流れが早く、一日が一瞬で終わっていくような感覚になるけど、ここでは時間の流れが本当にゆっくり。

瀬戸内海に昇っては沈む太陽の景色を見ながら、目を閉じてゆったりとリラックス。
そうしたら一気に疲れがとれて、「また明日頑張ろう」と、いつの間にかポジティブな気分になってることに気付いた。

Kristina
クリスティーナ

Instagram : @sugalenin

日本に一目惚れしたロシア人。高校生時代に日本の映画に出会い、日本語の魅力にすっかりはまる。大学卒業後、日本語を話せるようになりたいという夢をどうしても諦めきれず、2016年に来日。現在は東京在住。いつか国内旅行に関する本を出版するのが夢。

Kristina
クリスティーナ

Instagram : @sugalenin

日本に一目惚れしたロシア人。高校生時代に日本の映画に出会い、日本語の魅力にすっかりはまる。大学卒業後、日本語を話せるようになりたいという夢をどうしても諦めきれず、2016年に来日。現在は東京在住。いつか国内旅行に関する本を出版するのが夢。

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