世界中の人々といつでも繋がれるこの時代
【わたしが旅する理由 #findyouraww】PUPE
好きなときに好きな場所で好きな人と過ごす」
そんな既存の枠に囚われない新しいライフスタイルを自分で作り上げていく。
この連載は そんな輝く「わたしたち」にフォーカスしインタビューを通して見えてくる
人となり、ライフスタイル、そしてわたしたちが旅する理由をひも解きます。
ワクワクする非日常への一歩を踏み出せるようになりたい
「わたし」へ向けて。
私が旅する理由
第9回目となる本連載では、Aww史上初、日本を飛び出し、
タイ出身のPUPEさんにインタビュー。
ファッションを軸に世界を飛び回り、
旅で得たインスピレーションから自身でクリエイティブエージェンシーを立ち上げた、
そんな好奇心旺盛な彼女の旅する理由を紐解きます。
Traveler :
PUPE @stellar_balcony
職業: クリエイティブエージェンシー代表
趣味: 映画
好きな国: 日本、アメリカ
好きな食べ物: 和食、ハワイ料理、インド料理、メキシコ料理
座右の銘: Amor Fati(運命の愛)、La vie est belle(人生は美しい)
Q1. 元々小さい頃から旅に興味があった?初めての旅について教えて!
旅行好きな家族のおかげで幼い頃からいろんな国を旅をしたわ。
初めての旅行は、3歳の時に行ったロサンゼルスのディズニーランド。私の両親はもちろん、おばあちゃん、おじいちゃん、おじさんも一緒で、家族みんなが集まった賑やかな旅行だった。とにかく楽しかったのを覚えてるけど、まだ3歳だったからあんまり乗り物には乗れなかったし、途中で力尽きて寝ちゃったらしいの(笑)
それでも私にも小さい頃から文化の違いに触れてほしい、いろんな体験をさせたいという思いから連れて行ってくれたそう。両親には本当に感謝しているわ。
Q2. センスが溢れるインスタグラムやブログの旅写真。見ていて飽きない!ブログ”Stellar Balcony”を立ち上げたきっかけを教えて!
2015年に大学を卒業してから、就職するか自分の夢を追うかで迷っていた時期もあったけど、タイの人にまだ見ぬ世界の美しい場所や、カラフルなタイ・ファッションの魅力を伝えたい想いでブログを立ち上げることに決めたの。
ブログの名前”Stelar Balcony”は、つけるのに1ヶ月もかかった力作。”Stelar (ステラー)”は、コールドプレーの”yellow”という曲からインスピレーションを得たの。”星(star)”がたくさん出てきて、夢を追いたいって、ポジティブになれる曲。小さい頃からこの曲が大好きで、夜な夜な布団を被って、夢中でライブ動画を見ていたわ(笑)あとはバルコニーからよく星を見ていたからこの名前に決めたの。
ブログを始めた当時はタイファッションの情報発信が中心だったけど、旅する中で色々な人との出会いを通して人生について学んだり、まだ知らない国の魅力に気づいてそのインスピレーションを元に、旅関連の記事も書くようになったの。
Megumi’s Comment
自分の夢を追うということは、誰もが一度は悩むことだと思いますが、
第一歩を踏み出して自分のやりたいことを実現する行動力、勇気がもらえますね!
Q3. ブログを立ち上げ、トラベルブロガーを経てクリエイティブエージェンシーを立ち上げたそうだけど、旅をする中で仕事に対して変化があった?
トラベルブロガーをやめてクリエイティブエージェンシーを立ち上げた当時の自分には、”push (押す)”と”pull(引く)”のバランスが必要だって思えたの。
自分の性格的に、何に対しても常に”より良いもの”を求めることが好きで、旅も一緒だった。ただ行ってリラックスするだけじゃなくて、それ以上のものを得て帰りたい。トラベルブロガーを始めた当時の自分のモットーだった。
ただ、それをいざ仕事にしてしまったら、大好きだった旅に対して、毎回取材してレポートを書いたりしないといけないということがストレスに感じるようになってしまったの。本当は書きたくないと思うのに無理やり記事にしたり、写真や動画を撮って編集しないといけない。
でもブログを始めたことで、私の発信する情報、写真、動画を気にって声をかけてくれる方も増えて、クリエイティブエージェンシーを立ち上げることができた。元々クリエイティブなことは好きだったから、自分の趣味である”旅”と”クリエイティブ”という仕事は分けることでバランスが取れるんだって気づかされたわ。
Megumi’s Comment
「好きで始めたことなのに、それがいつの間にか”しなければならない”になってしまう...」
好きなことを仕事にしている人は、この悩みにぶち当たったことがあるんじゃないでしょうか。自分の中での”push”と”pull”のバランスを保つという視点はとても参考になります。
Q4. これまでで一番印象的だった旅は?
エジプトひとり旅。大好きなレッドホットチリペッパーのコンサートのチケットが格安で取れたから行くことに決めたの。普段なら旅はひとりよりも誰かと一緒に行く派なんだけど、友達を誘ってもみんな乗り気じゃなくて、結果的にひとり旅になった感じ。
振り返ってみると、今でもまだ思い出してワクワクするくらい心に残る、とても素敵な旅だった。食べ物も文化も出会う人々、もう何もかもが新しくて、数え切れないくらい良い出会いの連続だった!
Q5. エジプトひとり旅って珍しい!ひとり旅は出会いの宝庫でワクワクしますよね!どんな出会いがあった?
いつも旅行は直前に決めるタイプで(笑)エジプト行きの飛行機に乗ったのもラストコールで飛び乗ったくらいギリギリだった。でもそう悪いことばかりじゃなくて。私がものすごく慌てた様子だったから、席に着いたら隣にいたエジプト人に「大丈夫ですか?」っていきなり話しかけられたの。カイトサーファーで紅海エリアに住んでいる人で、その方にはエジプトでとてもお世話になったの。サーフィンを教えてもらったり、エジプトの民族衣装をプレゼントしてもらったり、地元の美味しいご飯屋さんも教えてもらった。
そんな風にバタバタと始まった旅。メインイベントのコンサートでも素敵な出会いがあったの。レッドホットチリペッパーズって幅広い年齢層のファンも多くて、たまたまコンサート会場で近くにいたファンの女性2人と仲良くなったの。1人は40代、もう1人は50代くらいで、年齢も国籍も全く違うのに好きなアーティストや音楽が一緒だったから仲良くなるのにそう時間は掛からなくて、最後まで一緒に熱唱するくらい盛り上がっちゃったのはとってもいい思い出(笑)すっかり仲良くなったから連絡先まで交換した。
ここからがクレイジーな話。その時、コンサート会場から一番近いホステルに滞在してたんだけど、私がブロガーだという話をしたらホステルの方がお部屋をアップグレードしてくれたの。広いお部屋にひとりで滞在できるのは嬉しかったけど、コンサート会場に近かったこともあって、あとからどんどん人が来てお部屋が足りなくなってしまったみたいで、結局真夜中にまた別のお部屋に移されたの(苦笑)次の日ホテルを変えようと思ったときに、前の晩にコンサートで一緒だった女性に連絡をとってみた。そしたら私の家にこないか?って言ってくれて!一晩泊めてくれたの。次の日空港にいくときにタクシーを呼んでくれたりとっても優しかった。この素晴らしい体験がきっかけで、人をなかなか信じられなかった私も、人を信頼することを覚えた。人は助け合って、支え合って暮らしていくんだなって。
あとから振り返ってみると、私の”旅”はとてもたくさんの素敵な人との出会いの連続だった。エジプトの美術館では大学の時に同級生だった日本人の男の子にたまたま再会したり、偶然とは思えないような出来事が起きて驚いたわ。
コンフォートゾーンにいるのって楽だし、自分の知らない国を旅するのって心細いこともあるから、話相手になってくれる友達や、助け合って一緒に問題を解決できるから誰かと一緒に旅行することの方が好きだけど、自分にとって新しい”ひとり旅”という体験を通して素晴らしい時間を過ごせたし、全く悪くなかったって思えた経験だった。
Megumi’s Comment
思いがけず初めてのひとり旅、勇気を持って飛び出したら色々な出会いや出来事があって自分の世界が広がったPUPE。自分の殻を破っていつもと違うことをしてみると新たな発見があるんだってこと、いつも旅は教えてくれますね。
Q6. どんな時に旅に出たくなる?
自分の好奇心が高まっている時。とにかく楽しい体験がしたい!と思っていた時期は音楽フェスに参加することが多かったし、それがきっかけで珍しい場所や文化を体験できる場所を旅したいって思った。
Q7. 音楽フェス!インスタグラムやブログが楽しそうな写真で溢れているから気になってた!Pupeさんにとって音楽フェスはどんな体験だった?
人生で初めて参加した音楽フェスはアメリカのコーチェラ(Coachella)*だった。
2013年から2014年の1年間、UCバークレー大学に交換留学生として行くことが決まって、とっても嬉しくて1年間アメリカ中を旅行する計画を立てたの(笑)コーチェラは人気のフェスだから1年前にチケットを買った。
いざ参加してみると、まずタイとアメリカのフェスの違いに圧倒されたわ。音楽自体の違いはもちろん、表現の自由、クリエイティビティ、ファッション、展示、動くアート... 何もかもが新しくて、いつも何かが起こっていて飽きない。
その中でも一番印象に残っているのはサンセットの時間 。沈む夕日を背景に、人々が思い思いのファッションで音楽に身を任せて踊ったり、アートを楽しむ様子はとても美しかったし、その時間を共有できていることがとっても感動的だった。音楽フェスにもっと興味を持つきっかけになった出来事で、今でもこの感覚は忘れません。
そこから私にとって”旅”は、観光地を巡ることじゃなくて、”体験”や”文化”、”人との触れ合い”を大切にすることに変わったの。2017年には20以上の音楽フェスに参加するくらい音楽フェスそのものにもはまった(笑)
*コーチェラ(Coachella) :
毎年4月中旬にアメリカ・カリフォルニア州の砂漠地帯“コーチェラ・ヴァレー”(コロラド砂漠の一角)にて開催される野外音楽フェスティバル。
Megumi’s Comment
フェス独特の、音楽を通じてみんながいい時間を共有し、その場の空気が一体化する雰囲気。言葉では表せられない良さがありますよね。まさに旅の醍醐味の”体験”や”人との触れ合い"がぎゅっと凝縮された非日常体験!
Q8. 理想の旅は?
セーリングボートで大陸を横断するクルーズをしたい!
セリングに興味を持ったきっかけは、一昨年に初めてセーリングをした時。友達からFacebookで急にメッセージがきて誘われたの。タイの東側の島から南に下るルート。もちろんYESって答えて、参加することになった。
約1ヶ月間、ほとんど電波もない環境で360度自然に囲まれる経験は生まれて初めてだった。普段の生活だと買い物とか日常でやらないといけないことも自然と多くなるけど、船の上ではそれがないのが印象的でした。キャプテンを含む大切な友達5〜6人でボートの上で暮らして、かけがえのない時間を共有できたわ。
船の上にいると、あるのは空と海だけで、他に考えることは何もない。時間の流れがゆったりで、優しく包み込まれるような、とても穏やかで落ち着いた時間だった。都会で生活をしていると何かしらいつも忙しくて、物事について深く考える余裕もなくなるけど、大切な人と濃い時間を過ごすことができて、人生に感謝したくなるような気持ちになった。
元々私は都会の方が好きな”シティガール”で、自然の中にいると寂しくなっちゃう人だったけど、この旅をきっかけに、家族ができたら自然の中に住むのも悪くないと思うようになったわ。
Q9. 旅行に行く時に必ず持っていくものは?実践しているパッキングのコツがあれば教えて!
ウェットティッシュ、催涙スプレーと帽子を必ず持っていくわ!1人で旅行するときはなるべく荷物が少なくなるように減らして、ジップロックに仕分けして持っていく。
幸いなことに私は今まで危ない目にあったことはないけど、家族で旅行した時にアメリカの地下鉄で父がiPadを使って話していたらiPadを無理やり取られたの!それからは自分の身を自分で守らないといけないから、催涙スプレーを持っていったり防犯対策はしっかりしているつもりよ。
Q10. コロナ前とコロナ禍のいま、旅に対する価値観は変わった?
変わった。“共感型”の旅を好むようになったの。特に旅行業界は、コロナでお客さんが減ってダメージを受けて厳しい状況だった。それもあって、旅をするときはなるべく地元の人が運営しているお店に行くようにしたり、地元のホテルに泊まったり、現地の食材や商品を購入したり。地域に貢献できるような旅を心がけるようになった。
Q11.これまで旅をしたところでまた行きたいと思うのはどこ?
日本一択。食べ物と人が大好きだから。
初めて日本に10日間滞在した時に、焼肉、フライドチキン、いろんなものを食べたわ。種類が多いから毎日和食でも飽きなかった(笑)英語のメニューがないローカルなお店に行って、辞書で調べながらお店の方とコミュニケーションをとるのは、まさに”旅”って感覚でとってもワクワクした。
それから、日本人はとても優しくてピュアなハートの持ち主だと思う。私が道に迷っていたら、言葉が通じなくてもその場所まで連れて行ってくれたこともあった。
一度、卒業旅行で友達と北海道に行ったとき、小樽から札幌に戻ってくる途中の電車の中で、友達も私も疲れて爆睡してたことがあったの。降りる時間が近くなって目が覚めたら、目の前に3人分の折り鶴があったの!あれは感動的だったわ。隣の席のおじさんが折ってくれたものだったみたいで、座ってる間は全く言葉を交わさなかったのに、優しさが伝わってきた。間違いなく、人生最高のプレゼントね。
Q12.これから行ってみたい国、やってみたいことを教えて!
イタリアでワインテイスティングか、日本でスキーかな。
Q13. Pupeさんにとって、”旅”とは?
人生のあり方を学んで、視野を広げること。
世界中の人々といつでも繋がれるこの時代 。
「好きなときに好きな場所で好きな人と過ごす」
そんな既存の枠に囚われない新しいライフスタイルを自分で作り上げていく。この連載は そんな輝く「わたしたち」にフォーカスしインタビューを通して見えてくる人となり、ライフスタイル、そしてわたしたちが旅する理由をひも解きます。
ワクワクする非日常への一歩を踏み出せるようになりたい
「わたし」へ向けて。
わたしが旅する理由
第9回目となる本連載では、Aww史上初、日本を飛び出し、タイ出身のPUPEさんにインタビュー。
ファッションを軸に世界を飛び回り、
旅で得たインスピレーションから自身でクリエイティブエージェンシーを立ち上げた、
そんな好奇心旺盛な彼女の旅する理由を紐解きます。
Traveler :
PUPE @stellar_balcony
職業:サーフィンクリエイティブエージェンシー代表
趣味:映画
好きな国:日本・アメリカ
好きな食べ物:和食・ハワイ料理・インド料理・メキシコ料理
座右の銘:
Amor Fati(運命の愛)
La vie est belle(人生は美しい)
Q1. 元々小さい頃から旅に興味があった?初めての旅について教えて!
旅行好きな家族のおかげで幼い頃からいろんな国を旅をしたわ。
初めての旅行は、3歳の時に行ったロサンゼルスのディズニーランド。私の両親はもちろん、おばあちゃん、おじいちゃん、おじさんも一緒で、家族みんなが集まった賑やかな旅行だった。とにかく楽しかったのを覚えてるけど、まだ3歳だったからあんまり乗り物には乗れなかったし、途中で力尽きて寝ちゃったらしいの(笑)それでも私にも小さい頃から文化の違いに触れてほしい、いろんな体験をさせたいという思いから連れて行ってくれたそう。両親には本当に感謝しているわ。
Q2. センスが溢れるインスタグラムやブログの旅写真。見ていて飽きない!ブログ”Stellar Balcony”を立ち上げたきっかけを教えて!
2015年に大学を卒業してから、就職するか自分の夢を追うかで迷っていた時期もあったけど、タイの人にまだ見ぬ世界の美しい場所や、カラフルなタイ・ファッションの魅力を伝えたい想いでブログを立ち上げることに決めたの。
ブログの名前”Stelar Balcony”は、つけるのに1ヶ月もかかった力作。”Stelar (ステラー)”は、コールドプレーの”yellow”という曲からインスピレーションを得たの。”星(star)”がたくさん出てきて、夢を追いたいって、ポジティブになれる曲。小さい頃からこの曲が大好きで、夜な夜な布団を被って、夢中でライブ動画を見ていたわ(笑)あとはバルコニーからよく星を見ていたからこの名前に決めたの。
ブログの名前”Stelar Balcony”は、つけるのに1ヶ月もかかった力作。”Stelar (ステラー)”は、コールドプレーの”yellow”という曲からインスピレーションを得たの。”星(star)”がたくさん出てきて、夢を追いたいって、ポジティブになれる曲。小さい頃からこの曲が大好きで、夜な夜な布団を被って、夢中でライブ動画を見ていたわ(笑)あとはバルコニーからよく星を見ていたからこの名前に決めたの。
ブログを始めた当時はタイファッションの情報発信が中心だったけど、旅する中で色々な人との出会いを通して人生について学んだり、まだ知らない国の魅力に気づいてそのインスピレーションを元に、旅関連の記事も書くようになったの。
Q3. ブログを立ち上げ、トラベルブロガーを経てクリエイティブエージェンシーを立ち上げたそうだけど、旅をする中で仕事に対して変化があった ?
トラベルブロガーをやめてクリエイティブエージェンシーを立ち上げた当時の自分には、”push (押す)”と”pull(引く)”のバランスが必要だって思えたの。
自分の性格的に、何に対しても常に”より良いもの”を求めることが好きで、旅も一緒だった。ただ行ってリラックスするだけじゃなくて、それ以上のものを得て帰りたい。トラベルブロガーを始めた当時の自分のモットーだった。
ただ、それをいざ仕事にしてしまったら、大好きだった旅に対して、毎回取材してレポートを書いたりしないといけないということがストレスに感じるようになってしまったの。本当は書きたくないと思うのに無理やり記事にしたり、写真や動画を撮って編集しないといけない。
でもブログを始めたことで、私の発信する情報、写真、動画を気にって声をかけてくれる方も増えて、クリエイティブエージェンシーを立ち上げることができた。元々クリエイティブなことは好きだったから、自分の趣味である”旅”と”クリエイティブ”という仕事は分けることでバランスが取れるんだって気づかされたわ。
Megumi’s comment
「好きで始めたことなのに、それがいつの間にか”しなければならない”になってしまう...」
好きなことを仕事にしている人は、この悩みにぶち当たったことがあるんじゃないでしょうか。自分の中での”push”と”pull”のバランスを保つという視点はとても参考になります。
Q4. これまでで一番印象的だった旅は?
2015年に大学を卒業してから、就職するか自分の夢を追うかで迷っていた時期もあったけど、タイの人にまだ見ぬ世界の美しい場所や、カラフルなタイ・ファッションの魅力を伝えたい想いでブログを立ち上げることに決めたの。
エジプトひとり旅。大好きなレッドホットチリペッパーのコンサートのチケットが格安で取れたから行くことに決めたの。普段なら旅はひとりよりも誰かと一緒に行く派なんだけど、友達を誘ってもみんな乗り気じゃなくて、結果的にひとり旅になった感じ。
振り返ってみると、今でもまだ思い出してワクワクするくらい心に残る、とても素敵な旅だった。食べ物も文化も出会う人々、もう何もかもが新しくて、数え切れないくらい良い出会いの連続だった!
Q5. エジプトひとり旅って珍しい!ひとり旅は出会いの宝庫でワクワクしますよね!どんな出会いがあった?
いつも旅行は直前に決めるタイプで(笑)エジプト行きの飛行機に乗ったのもラストコールで飛び乗ったくらいギリギリだった。でもそう悪いことばかりじゃなくて。私がものすごく慌てた様子だったから、席に着いたら隣にいたエジプト人に「大丈夫ですか?」っていきなり話しかけられたの。カイトサーファーで紅海エリアに住んでいる人で、その方にはエジプトでとてもお世話になったの。サーフィンを教えてもらったり、エジプトの民族衣装をプレゼントしてもらったり、地元の美味しいご飯屋さんも教えてもらった。
そんな風にバタバタと始まった旅。メインイベントのコンサートでも素敵な出会いがあったの。レッドホットチリペッパーズって幅広い年齢層のファンも多くて、たまたまコンサート会場で近くにいたファンの女性2人と仲良くなったの。1人は40代、もう1人は50代くらいで、年齢も国籍も全く違うのに好きなアーティストや音楽が一緒だったから仲良くなるのにそう時間は掛からなくて、最後まで一緒に熱唱するくらい盛り上がっちゃったのはとってもいい思い出(笑)すっかり仲良くなったから連絡先まで交換した。
ここからがクレイジーな話。その時、コンサート会場から一番近いホステルに滞在してたんだけど、私がブロガーだという話をしたらホステルの方がお部屋をアップグレードしてくれたの。広いお部屋にひとりで滞在できるのは嬉しかったけど、コンサート会場に近かったこともあって、あとからどんどん人が来てお部屋が足りなくなってしまったみたいで、結局真夜中にまた別のお部屋に移されたの(苦笑)次の日ホテルを変えようと思ったときに、前の晩にコンサートで一緒だった女性に連絡をとってみた。そしたら私の家にこないか?って言ってくれて!一晩泊めてくれたの。次の日空港にいくときにタクシーを呼んでくれたりとっても優しかった。この素晴らしい体験がきっかけで、人をなかなか信じられなかった私も、人を信頼することを覚えた。人は助け合って、支え合って暮らしていくんだなって。
あとから振り返ってみると、私の”旅”はとてもたくさんの素敵な人との出会いの連続だった。エジプトの美術館では大学の時に同級生だった日本人の男の子にたまたま再会したり、偶然とは思えないような出来事が起きて驚いたわ。
コンフォートゾーンにいるのって楽だし、自分の知らない国を旅するのって心細いこともあるから、話相手になってくれる友達や、助け合って一緒に問題を解決できるから誰かと一緒に旅行することの方が好きだけど、自分にとって新しい”ひとり旅”という体験を通して素晴らしい時間を過ごせたし、全く悪くなかったって思えた経験だった。
Megumi’s comment
思いがけず初めてのひとり旅、勇気を持って飛び出したら色々な出会いや出来事があって自分の世界が広がったPUPE。自分の殻を破っていつもと違うことをしてみると新たな発見があるんだってこと、いつも旅は教えてくれますね。
Q6. どんな時に旅に出たくなる?
自分の好奇心が高まっている時。とにかく楽しい体験がしたい!と思っていた時期は音楽フェスに参加することが多かったし、それがきっかけで珍しい場所や文化を体験できる場所を旅したいって思った。
Q7. 音楽フェス!インスタグラムやブログが楽しそうな写真で溢れているから気になってた!Pupeさんにとって音楽フェスはどんな体験だった?
人生で初めて参加した音楽フェスはアメリカのコーチェラ(Coachella)*だった。
2013年から2014年の1年間、UCバークレー大学に交換留学生として行くことが決まって、とっても嬉しくて1年間アメリカ中を旅行する計画を立てたの(笑)コーチェラは人気のフェスだから1年前にチケットを買った。
いざ参加してみると、まずタイとアメリカのフェスの違いに圧倒されたわ。音楽自体の違いはもちろん、表現の自由、クリエイティビティ、ファッション、展示、動くアート... 何もかもが新しくて、いつも何かが起こっていて飽きない。
その中でも一番印象に残っているのはサンセットの時間 。沈む夕日を背景に、人々が思い思いのファッションで音楽に身を任せて踊ったり、アートを楽しむ様子はとても美しかったし、その時間を共有できていることがとっても感動的だった。音楽フェスにもっと興味を持つきっかけになった出来事で、今でもこの感覚は忘れません。
そこから私にとって”旅”は、観光地を巡ることじゃなくて、”体験”や”文化”、”人との触れ合い”を大切にすることに変わったの。2017年には20以上の音楽フェスに参加するくらい音楽フェスそのものにもはまった(笑)
*コーチェラ(Coachella) : 毎年4月中旬にアメリカ・カリフォルニア州の砂漠地帯“コーチェラ・ヴァレー”(コロラド砂漠の一角)にて開催される野外音楽フェスティバル。
Megumi’s comment
フェス独特の、音楽を通じてみんながいい時間を共有し、その場の空気が一体化する雰囲気。言葉では表せられない良さがありますよね。まさに旅の醍醐味の”体験”や”人との触れ合い"がぎゅっと凝縮された非日常体験!
Q8. 理想の旅は?
セーリングボートで大陸を横断するクルーズをしたい!
セーリングに興味を持ったきっかけは、一昨年に初めてセーリングをした時。友達からFacebookで急にメッセージがきて誘われたの。タイの東側の島から南に下るルート。もちろんYESって答えて、参加することになった。
約1ヶ月間、ほとんど電波もない環境で360度自然に囲まれる経験は生まれて初めてだった。普段の生活だと買い物とか日常でやらないといけないことも自然と多くなるけど、船の上ではそれがないのが印象的でした。キャプテンを含む大切な友達5〜6人でボートの上で暮らして、かけがえのない時間を共有できたわ。
船の上にいると、あるのは空と海だけで、他に考えることは何もない。時間の流れがゆったりで、優しく包み込まれるような、とても穏やかで落ち着いた時間だった。都会で生活をしていると何かしらいつも忙しくて、物事について深く考える余裕もなくなるけど、大切な人と濃い時間を過ごすことができて、人生に感謝したくなるような気持ちになった。
元々私は都会の方が好きな”シティガール”で、自然の中にいると寂しくなっちゃう人だったけど、この旅をきっかけに、家族ができたら自然の中に住むのも悪くないと思うようになったわ。
Q9. 旅行に行く時に必ず持っていくものは?実践しているパッキングのコツがあれば教えて!
セーリングボートで大陸を横断するクルーズをしたい!
ウェットティッシュ、催涙スプレーと帽子を必ず持っていくわ!1人で旅行するときはなるべく荷物が少なくなるように減らして、ジップロックに仕分けして持っていく。
幸いなことに私は今まで危ない目にあったことはないけど、家族で旅行した時にアメリカの地下鉄で父がiPadを使って話していたらiPadを無理やり取られたの!それからは自分の身を自分で守らないといけないから、催涙スプレーを持っていったり防犯対策はしっかりしているつもりよ。
Q10. コロナ前とコロナ禍のいま、旅に対する価値観は変わった?
変わった。“共感型”の旅を好むようになったの。特に旅行業界は、コロナでお客さんが減ってダメージを受けて厳しい状況だった。それもあって、旅をするときはなるべく地元の人が運営しているお店に行くようにしたり、地元のホテルに泊まったり、現地の食材や商品を購入したり。地域に貢献できるような旅を心がけるようになった。
Megumi’s comment
共感。私もコロナで家庭ゴミが増えたことがきっかけでエコな暮らしやサステナブルに旅をすることにより一層興味が出てきた。旅する側も、旅行者を迎える側も気持ちよく過ごせるのがベストですよね。
Q11.これまで旅をしたところでまた行きたいと思うのはどこ?
日本一択。食べ物と人が大好きだから。
初めて日本に10日間滞在した時に、焼肉、フライドチキン、いろんなものを食べたわ。種類が多いから毎日和食でも飽きなかった(笑)英語のメニューがないローカルなお店に行って、辞書で調べながらお店の方とコミュニケーションをとるのは、まさに”旅”って感覚でとってもワクワクした。
それから、日本人はとても優しくてピュアなハートの持ち主だと思う。私が道に迷っていたら、言葉が通じなくてもその場所まで連れて行ってくれたこともあった。
一度、卒業旅行で友達と北海道に行ったとき、小樽から札幌に戻ってくる途中の電車の中で、友達も私も疲れて爆睡してたことがあったの。降りる時間が近くなって目が覚めたら、目の前に3人分の折り鶴があったの!あれは感動的だったわ。隣の席のおじさんが折ってくれたものだったみたいで、座ってる間は全く言葉を交わさなかったのに、優しさが伝わってきた。間違いなく、人生最高のプレゼントね。
Q12.これから行ってみたい国、やってみたいことを教えて!
イタリアでワインテイスティングか、日本でスキーかな。
Q13. Pupeさんにとって、”旅”とは?
人生のあり方を学んで、視野を広げること。
関連記事はこちら