- 境界線を持たないライフスタイルを選択した彼女たちの生き方 -
【WE ARE BORDERLESS】MARIE
仕事にも人生にも境界線はない
自分の可能性次第でどこまでも挑戦していきたい
Withコロナ時代、新しい働き方が模索され選択肢がたくさん増えたいま
既存の枠に囚われず柔軟で新しいライフスタイルが少しずつ注目されている
この連載はそんな輝く「彼女たち」にフォーカスし、インタビューを通して見えてくる
ユニークなライフスタイル、その道を選んだ理由、彼女たちの野望を解き明かす
1人でも多くの女性が自分の望むライフスタイルを送れるよう。
#ボーダーレスガールたちがあなたの背中をそっと押してくれるはず
- 境界線を持たないライフスタイルを選択した
彼女たちの生き方 -
仕事にも人生にも境界線はない
自分の可能性次第でどこまでも挑戦していきたい
Withコロナ時代、
新しい働き方が模索され選択肢がたくさん増えたいま
既存の枠に囚われないライフスタイルが注目されている
この連載はそんな輝く「彼女たち」にフォーカスし、
インタビューを通して見えてくる
ユニークなライフスタイル、
その道を選んだ理由、彼女たちの野望を解き明かす
1人でも多くの女性が
自分の望むライフスタイルを送れるよう。
#ボーダーレスガールたちがあなたの背中を
そっと押してくれるはず
Marie(マリエ)
住居:山梨を拠点に色々
職業:モデル
趣味:
以前は”旅行”と答えていたけど今は旅がライフスタイルの一部です。
好きな食べ物:
果物全般。特にいちご、桃、梨など。今住んでいる山梨は夏になると桃や梨がたくさん売っているので幸せです。
第2回目は、モデルとして活動する傍らサステナブルなライフスタイルや多拠点生活を送るMarieさん
自身のライフストーリーやボーダーレスなライフスタイルへの思いをインタビュー。
Q1. お仕事は、モデルや執筆活動からサステナブルなライフスタイルの発信など多岐に渡ると思いますが、それらを始めたきっかけは?
中学生の頃から身長が高いのがコンプレックスで、モデルという職業には興味があったものの、 学校で一番可愛い人しかなれないような雲の上の職業だと思っていました。
そして短大を卒業する時期が近づき、周りのみんなは徐々に就職活動を始めたり、四年制大学への編入試験を受けていたのですが、私は勉強したいことも就きたい職業も見つからずにいました。その頃、モデルという職業にも雑誌やショー、広告、サロンモデルなど色んな種類があると知り、自分にもできる仕事があるんじゃないかと気付きました。
思い立ったら行動は早くて(笑)「挑戦してみてダメだったら就職すればいい」という思いで、知り合いの紹介で色んなモデル事務所のオーディションを受け、無事ある事務所に所属することになりました。
モデルを始めて最初の数年間はレストランや地元の喫茶店でアルバイトをしながら活動し、今の事務所に移籍してからはモデルとしてのお仕事だけで生活できるようになりました。
その後、世界一周に挑戦してからは自分のブログやSNS、YouTubeで旅を通しての体験や感じたことを発信していき、コラムなどの執筆のお仕事など幅も広がりました。
Q2. モデルという仕事を始めたことでなにか気づきはありましたか?
モデルの仕事を通して自分と向き合う大切さに気付きました。まずオーディションを受けるところから始まるので、とにかく自己分析を重ね、強みや弱みなど自分の知らなかった部分をどんどん再発見しました。
どんな仕事なら自分の強みを生かせるのかなど考える機会も増えて、いつの間にか自信がついて元々感じていたコンプレックスを強みとしてポジティブに捉えられるようになっていました。
最初から「無理だ」と決めつけず、何事もまず挑戦してみる姿勢が大事だということに気付けました。
思い込みで知らず知らずのうちに
決めつけたりしてしまうこともあるけど、
自分と向き合うことで殻を破って挑戦できるようになったのは素敵。
Q3. そこから海外にもモデル活動の拠点を移し、今のように暮らすように旅するライフスタイルを送るようになったと思いますが、そのきっかけは?
以前Awwさんの「暮らすように旅する」記事でも少しお話しましたが、22歳の時に、海外でモデル活動がしたくてイタリアに2ヶ月滞在したことがきっかけです。
人のことを気にせず自分の好きなように人生を楽しむイタリアの方たちとの出会いに衝撃を受け、一人で不安もあったけど、その時の自由で刺激的な日々がなかなか忘れられず、シンガポールでもモデル活動をしたり、10ヶ国ほど旅行で海外に行きました。
世界を暮らすように旅したきっかけは、結婚前に旦那さんと「もっと色んな国に行ってみたいし、将来子供が生まれたらどんな国で暮らしたいか探したいね」と話していたからです。短期滞在の旅行では時間も足りないし、実際に暮らしている様子をイメージしにくいので思い切って家を手放し、色んな国で暮らしながら住みたい場所を探すことにしました。
結果的に世界一周は叶わずタイとエストニアに長期滞在することになりましたが、この2ヶ国が私達に与えてくれた影響はとても大きく、とても素晴らしい一年になりました。
思い切って家を手放し、
海外も視野に入れて住みたいところを探しに世界一周旅行。
その枠を超えた発想力と行動力はリアルボーダーレス!
Q4. コロナ前と後で違うライフスタイルを送るようになって、価値観や人生観が変わったと思うことはある?
以前は流行を追ったり、周りに合わせることが多くて流されやすかったですが、自分の軸を持って物事を判断できるようになったと感じます。
元々の性格はあまり変わっていませんが、モデルという職業柄、ファッションや流行りものなど、とにかくトレンドを追うことが当たり前で流されやすかった。例えば、「去年買った服を今年着るのはダサいかな?」と、人からどう思われるのかだけを気にして、どんどん洋服が増えていくのに買い続けていました。
それが変わったのが、世界一周に行くことを決めて家を引き払ったタイミング。荷物の整理をする時にあまりにも自分の服が多いことに引いてしまって(笑)自分の軸を持ってファッションを大切にすることも大事だと気づいたんです。シンプルなコーディネートに、ワンポイントだけトレンドを取り入れてみようとか。
そうすることで、「これって本当に必要?」とか「どんなところが好き?」って深く考えてから必要なものだけ買うようになりました。旅を続けていると気付きますが、基本的に旅って気に入ったものしか持っていかないんですよね(笑)せっかく買ったのに持っていかないと着る機会も無くなる。メルカリで売れるものは売って、使い古したTシャツは雑巾にしたり、なるべく無駄にならないように最後まできちんと使います。
元々環境問題にも興味があったので、世界一周の旅に出る前は浄水ボトルを買って、ペットボトルを買う機会を減らそうなど、旅や環境も含めライフスタイルに関しての価値観は確実に変わりました。
ライフスタイルの変化によって、自分の軸や考え方を持って行動できるようになったというMarieさん。”トレンド”という枠に囚われすぎず、自分が大切にしたいことを暮らしに柔軟に取り入れること、とても大事だと気付かされます。
Q5. 理想のライフスタイルはありますか?なぜそのライフスタイルが好き?
理想は自然に囲まれた場所で家族と動物と穏やかに暮らすことです。
小さい頃から東京などの都市部で暮らしていたので元々自然に対しての憧れがあり、社会人になってからは、仕事で嫌なことがあったり疲れているときは、ふと気がつくと海など自然のあるところに足が向いていました。
世界一周の旅に出てロックダウンされている半年間をタイのサムイ島で過ごし、自然豊かな場所で家族と動物に囲まれて暮らすことの心地良さを知ったことをきっかけに、世界で起きている様々な問題にも目を向けるようになり、地球にも動物にも優しいサステナブルな暮らしを心がけるようになりました。
今はまだ子供も生まれたばかりでバタバタな毎日なので、理想の暮らしにするために日々模索中です。布おむつやおまるを取り入れて、おむつのゴミを減らしたり、子供のおもちゃや洋服も使う期間が短いので、なるべくお下がりやフリマサイトで手に入れたものを使っていたり。
これからやってみたいのは、生ゴミを入れるコンポストを作ったり、納豆や甘酒を発酵して作ることです。
Q6. 去年は金沢や沖縄など国内を中心に移動して暮らすライフスタイルを経験し、現在は山梨に拠点を置いていますが、最終的に山梨に拠点を構えた理由は?
サステナブルやオーガニックな暮らしはヨーロッパの方が進んでいるけれど、去年は沖縄と金沢で一ヶ月ずつ暮らしたことで改めて日本の良さに気付き、もっと日本の文化も学びたいと感じました。
特に金沢では築何百年も経つ古い建物や文化遺産が残っていたり、陶芸体験をしたりと日本の文化を知ることができました。
山梨に興味を持ったきっかけは、去年の夏、山梨の小淵沢にある友人の別荘に遊びに行く機会があったからです。その滞在が涼しくて快適だったという話を私の両親にしたら、前からちょうど涼しい場所に別荘が欲しかったようですぐに内見に行き、一ヶ月後には共同購入で契約しました。両親も私たち夫婦も好きなときに行って滞在するスタイルです。
Q7. ご両親と共同購入!
なかなか珍しいと思いますが、もしかしてご両親も多拠点生活をされている?
はい。
実は私の親は4年ほど前から東京と熱海の2拠点生活をしていて、多拠点生活の大先輩。今回の山梨で3拠点になりました。
私たちは色んな場所を転々として違うところに住んで楽しむタイプですが、両親は自分たちの拠点でのんびり楽しむタイプ。旅のスタイルは違えど多拠点生活が好みなところはやっぱり親子だな〜と感じて面白いですよね(笑)
親子そろって多拠点生活とは驚き。
滞在のスタイルは違うとはいえ、親子で似たようなライフスタイルをシェアできるのは素敵!
Q8. 移動生活を続けていると仕事やプライベートのON/OFFの切り替えが難しいこともあると思いますが、どう切り替えている?
仕事の面でいうと、1週間くらい同じ場所に住んでいるとその場所を”家”として認識してしまって作業ができなくなるんです(笑) 家では頭を使わない作業はできるけど、ライティングやYouTubeの編集など、集中してクリエイティブな仕事をするときは、近くのカフェで作業したり気分転換をしながら仕事をしています。
逆に、家にいる時間はリラックスして料理をしたり、のんびり過ごしています。そうやって、常にその場所は自分にとって”どんな場所”なのかということを意識して生活しています。だから、割とどんなところでもすぐ慣れてON/OFFの切り替えもパッとできて新しい場所や環境が苦にならないのかも(笑)
1週間で慣れるのは早い!(笑)
どんな場所でも常にON/OFFの切り替えができることは、多拠点生活する上でとても大切。まさにボーダーレスな思考!
Q9. 今までに長期滞在した海外の国や日本は、Marieさんにとってどんな場所でしたか?
約半年間滞在したタイは、”リセット”の場所。自然が豊かな場所だったので完全に素でいられて、自分が本来何を大切にしているのかに自然と気付けました。海があって太陽がある、自分はそんな生活を求めていて、その環境にいることでリラックスできている感覚。
エストニアやヨーロッパは、おしゃれなカフェや珍しいヴィーガン商品があったり、色々な楽しさや発見があって自分を”アップデート”できる場所。
今の山梨の拠点は、完全に”ホーム”です。 物理的に、予約無しでいつでも帰って来られる場所があるというのは安心感がありますし、精神的にも楽ですね。去年1年間は住むところが決まってなかったこともあって、次はどこに住もう、宿を予約しないとって常に考えながら生活していたので(笑)それがたまにストレスになってしまっていたことも。
拠点があると、その場所にいたければいつまででもいられるし、移動したければ移動できる。その選択肢があることが嬉しいですね。子供がいるから今は尚更。赤ちゃんがいると荷物も増えるから拠点があることは大助かりですね(笑)
Q10. 山梨をベースに本格的に暮らすように旅されると思いますが、これからの計画や行ってみたいところなどはありますか?
今年はまた海外に行けるような状況になったらまずはタイとエストニアにもう一度行きたいと思っています。去年2人で行った場所に子供を一緒に連れていくのが楽しみです。
来年からはまた新しい国に行ってみたいと思っています。特に気になっているのが、オランダとジョージア。オランダはエコ先進国なので、数ヶ月単位で住んでオランダの暮らしにどっぷりつかってみたいです。ジョージは、街の雰囲気が素敵でノマドが多い国と聞いているので旅しながら働いたりするにはぴったりの国だと思っています。
Q11. 暮らすように旅をする、そのライフスタイルの醍醐味を教えて!
東京はあと2週間、山梨はあと1週間、というように常に区切りがある生活ができることです。なんとなく時が過ぎることがなく、いついつまでに何をしたいっていう目標も立てやすいと感じています。また、振り返った時に充実感があるのも良いですね。
あとは、人と会うことに対しての価値観も変わりました。常に移動生活をしているので、友達に会える時間も限られていて。同じ場所に住んでいると、いつでも会えるからって合わないこともあるけど、東京に1週間しかいないと思ったら本当に会いたい人にだけ会う、その人と会っている時間を大切にしようと思うようになりました。
“本当に会いたい人にだけ会う”。コロナ禍で簡単に人に会えなくなったこともあって、共感する人も多いのでは。多拠点生活で人との時間が限られるからこそ気付けた大切な価値観ですね。
Q12. 移動生活の途中で誰かに出会うこともある?旅先での出会いや交流についても知りたい!
今は2ヶ月沖縄に滞在しているのですが、たまたま知り合いも沖縄に長期滞在していてご飯会に呼んでくれたんです。そこで知り合った農家さんの農場へ遊びに行ったりとどんどん繋がりが広がって、沖縄の魅力をもっと知ることができました。
また、タイのサムイ島に住んでいた時には、現地に住んでいるウェディングプランナーさんと仲良くなってウェディングフォトを撮ったり、一緒にホテルステイしたりと家族ぐるみのお付き合いをしていました。
日本人の方とは、インスタグラムやツイッターなどSNSで連絡を取って仲良くなることが多く、現地の方とは、バーで話したりして仲良くなって遊ぶこともあります。
Q13. ご出産おめでとうございます!家族が増えても変わらず暮らすように旅をされると思いますが、 子育てしながら働き、旅をするライフスタイルについてMarieさんの考えを聞かせてください。
仕事や環境の変化のために、理想とするライフスタイルを諦めたくない。その気持ちが強いです。
まず子供に関しては、 私自身が両親に厳しく育てられたり、東京ではお母さんが周りの人に迷惑をかけないようにとても周りに気を使っているの見てきたので、子供はいつか欲しいけどまだ今の自分には余裕がないなと思っていました。
それが去年サムイ島でおしゃれなカフェのプールでも子供がバシャバシャ泳いでいたり、パーティーにも子供と一緒に来て楽しんでいる家族を見たり、エストニアでもおしゃれなレストランに子連れで来ている方もたくさんいるのを見かけ、子供がいる生活もこんなに楽しそうなんだ!と衝撃を受けました。
以前は、子供がいると不便なことも多いのかなという不安もありましたが、サムイ島やエストニアでの体験を通して、それ以上に楽しいことの方が多いのかもと気付けました。今では将来、子供と一緒に世界中の色んなところに行くのが楽しみになっています!
とはいえ、まだまだ子供がいながら旅をする方は少ないと思いますし、私自身もまだそういう生活が始まったばかりなので、「こうしたら良かったよ!」や「これは失敗だったよ〜」など実際の旅体験をシェアしたり、逆に意見をもらいながら子連れ旅のハードルが下がったらいいなと思っています。
「子供がいるからきっと無理」と諦めるのではなく、なんでも楽しみながら都度工夫してチャレンジしていきたいと思えるようになりました。
仕事でいうと、本来私がしているモデルのお仕事は撮影やランウェイを歩いたりと現場に行くお仕事なので、旅をしながらお仕事をするというのはとても難しい職業です。
でも自分のやりたいライフスタイルは諦めたくないので、東京にいない間はSNSでのPRやコラム執筆、インスタライブの出演など現場に行かなくてもできるオンラインでのお仕事を増やしていきたいと思っています。
「仕事があるから」「子供がいるから」など理由があってやりたいことを諦めている人が、「意外とできそうかも?」と感じていただけるように、これからもできるだけリアルな旅体験やライフスタイルの発信を心がけたいと思っています。
Q15. 自由に海外に行けるようになったら、また世界一周も考えていますか?これから行ってみたいところや、挑戦してみたいことを聞かせてください!
世界一周というスタイルではなく、行きたい時に行きたい場所へ行く旅がしたいと思っています。子供もいるので短いスパンでたくさんの国へ行くというよりは、興味のある場所があったらそのまま長期滞在して、実際に暮らしながらいろんなところを旅してみたいです。
もう一度行きたいところは、タイとエストニア。サムイ島の海で子供と一緒に遊んだり、エストニアのクリスマスマーケットに連れて行きたいです。旅をすることで少なからず、子供に負担をかけてしまう分、東京にいるだけではできないような楽しい体験をさせてあげたいです。
Q16. 最後にこのインタビュー記事の読者にメッセージをお願いします。
自分で境界線を作らずに、やりたいライフスタイルがあったらぜひ楽しんで挑戦してみてください!
意外と仲間はたくさんいるかも知れませんよ♡
Marie(マリエ)
住居:山梨を拠点に色々
職業:モデル
趣味:
以前は”旅行”と答えていたけど今は旅がライフスタイルの一部です。
好きな食べ物:
果物全般。特にいちご、桃、梨など。
今住んでいる山梨は夏になると桃や梨がたくさん売っているので幸せです。
第2回目は、モデルとして活動する傍らサステナブルなライフスタイルや多拠点生活を送るMarieさん
自身のライフストーリーやボーダーレスな
ライフスタイルへの思いをインタビュー。
Q1. お仕事は、モデルや執筆活動からサステナブルなライフスタイルの発信など多岐に渡ると思いますが、それらを始めたきっかけは?
中学生の頃から身長が高いのがコンプレックスで、モデルという職業には興味があったものの、 学校で一番可愛い人しかなれないような雲の上の職業だと思っていました。
そして短大を卒業する時期が近づき、周りのみんなは徐々に就職活動を始めたり、四年制大学への編入試験を受けていたのですが、私は勉強したいことも就きたい職業も見つからずにいました。その頃、モデルという職業にも雑誌やショー、広告、サロンモデルなど色んな種類があると知り、自分にもできる仕事があるんじゃないかと気付きました。
思い立ったら行動は早くて(笑)「挑戦してみてダメだったら就職すればいい」という思いで、知り合いの紹介で色んなモデル事務所のオーディションを受け、無事ある事務所に所属することになりました。
モデルを始めて最初の数年間はレストランや地元の喫茶店でアルバイトをしながら活動し、今の事務所に移籍してからはモデルとしてのお仕事だけで生活できるようになりました。
その後、世界一周に挑戦してからは自分のブログやSNS、YouTubeで旅を通しての体験や感じたことを発信していき、コラムなどの執筆のお仕事など幅も広がりました。
Q2. モデルという仕事を始めたことでなにか気づきはありましたか?
モデルの仕事を通して自分と向き合う大切さに気付きました。まずオーディションを受けるところから始まるので、とにかく自己分析を重ね、強みや弱みなど自分の知らなかった部分をどんどん再発見しました。
どんな仕事なら自分の強みを生かせるのかなど考える機会も増えて、いつの間にか自信がついて元々感じていたコンプレックスを強みとしてポジティブに捉えられるようになっていました。
最初から「無理だ」と決めつけず、何事もまず挑戦してみる姿勢が大事だということに気付けました。
思い込みで知らず知らずのうちに
決めつけたりしてしまうこともあるけど、
自分と向き合うことで殻を破って
挑戦できるようになったのは素敵。
Q3. そこから海外にもモデル活動の拠点を移し、今のように暮らすように旅するライフスタイルを送るようになったと思いますが、そのきっかけは?
以前Awwさんの「暮らすように旅する」記事でも少しお話しましたが、22歳の時に、海外でモデル活動がしたくてイタリアに2ヶ月滞在したことがきっかけです。
人のことを気にせず自分の好きなように人生を楽しむイタリアの方たちとの出会いに衝撃を受け、一人で不安もあったけど、その時の自由で刺激的な日々がなかなか忘れられず、シンガポールでもモデル活動をしたり、10ヶ国ほど旅行で海外に行きました。
世界を暮らすように旅したきっかけは、結婚前に旦那さんと「もっと色んな国に行ってみたいし、将来子供が生まれたらどんな国で暮らしたいか探したいね」と話していたからです。短期滞在の旅行では時間も足りないし、実際に暮らしている様子をイメージしにくいので思い切って家を手放し、色んな国で暮らしながら住みたい場所を探すことにしました。
結果的に世界一周は叶わずタイとエストニアに長期滞在することになりましたが、この2ヶ国が私達に与えてくれた影響はとても大きく、とても素晴らしい一年になりました。
思い切って家を手放し、海外も視野に入れて住みたいところを探しに世界一周旅行。
その枠を超えた発想力と行動力はリアルボーダーレス!
Q4. コロナ前と後で違うライフスタイルを送るようになって、価値観や人生観が変わったと思うことはある?
以前は流行を追ったり、周りに合わせることが多くて流されやすかったですが、自分の軸を持って物事を判断できるようになったと感じます。
元々の性格はあまり変わっていませんが、モデルという職業柄、ファッションや流行りものなど、とにかくトレンドを追うことが当たり前で流されやすかった。例えば、「去年買った服を今年着るのはダサいかな?」と、人からどう思われるのかだけを気にして、どんどん洋服が増えていくのに買い続けていました。
それが変わったのが、世界一周に行くことを決めて家を引き払ったタイミング。荷物の整理をする時にあまりにも自分の服が多いことに引いてしまって(笑)自分の軸を持ってファッションを大切にすることも大事だと気づいたんです。シンプルなコーディネートに、ワンポイントだけトレンドを取り入れてみようとか。
そうすることで、「これって本当に必要?」とか「どんなところが好き?」って深く考えてから必要なものだけ買うようになりました。旅を続けていると気付きますが、基本的に旅って気に入ったものしか持っていかないんですよね(笑)せっかく買ったのに持っていかないと着る機会も無くなる。メルカリで売れるものは売って、使い古したTシャツは雑巾にしたり、なるべく無駄にならないように最後まできちんと使います。
元々環境問題にも興味があったので、世界一周の旅に出る前は浄水ボトルを買って、ペットボトルを買う機会を減らそうなど、旅や環境も含めライフスタイルに関しての価値観は確実に変わりました。
ライフスタイルの変化によって、自分の軸や考え方を持って行動できるようになったというMarieさん。
”トレンド”という枠に囚われすぎず、自分が大切にしたいことを暮らしに柔軟に取り入れること、
とても大事だと気付かされます。
Q5. 理想のライフスタイルはありますか?なぜそのライフスタイルが好き?
理想は自然に囲まれた場所で家族と動物と穏やかに暮らすことです。
小さい頃から東京などの都市部で暮らしていたので元々自然に対しての憧れがあり、社会人になってからは、仕事で嫌なことがあったり疲れているときは、ふと気がつくと海など自然のあるところに足が向いていました。
世界一周の旅に出てロックダウンされている半年間をタイのサムイ島で過ごし、自然豊かな場所で家族と動物に囲まれて暮らすことの心地良さを知ったことをきっかけに、世界で起きている様々な問題にも目を向けるようになり、地球にも動物にも優しいサステナブルな暮らしを心がけるようになりました。
今はまだ子供も生まれたばかりでバタバタな毎日なので、理想の暮らしにするために日々模索中です。布おむつやおまるを取り入れて、おむつのゴミを減らしたり、子供のおもちゃや洋服も使う期間が短いので、なるべくお下がりやフリマサイトで手に入れたものを使っていたり。
これからやってみたいのは、生ゴミを入れるコンポストを作ったり、納豆や甘酒を発酵して作ることです。
Q6. 去年は金沢や沖縄など国内を中心に移動して暮らすライフスタイルを経験し、現在は山梨に拠点を置いていますが、最終的に山梨に拠点を構えた理由は?
サステナブルやオーガニックな暮らしはヨーロッパの方が進んでいるけれど、去年は沖縄と金沢で一ヶ月ずつ暮らしたことで改めて日本の良さに気付き、もっと日本の文化も学びたいと感じました。
特に金沢では築何百年も経つ古い建物や文化遺産が残っていたり、陶芸体験をしたりと日本の文化を知ることができました。
山梨に興味を持ったきっかけは、去年の夏、山梨の小淵沢にある友人の別荘に遊びに行く機会があったからです。その滞在が涼しくて快適だったという話を私の両親にしたら、前からちょうど涼しい場所に別荘が欲しかったようですぐに内見に行き、一ヶ月後には共同購入で契約しました。両親も私たち夫婦も好きなときに行って滞在するスタイルです。
Q7. ご両親と共同購入!なかなか珍しいと思いますが、もしかしてご両親も多拠点生活をされている?
はい。
実は私の親は4年ほど前から東京と熱海の2拠点生活をしていて、多拠点生活の大先輩。今回の山梨で3拠点になりました。
私たちは色んな場所を転々として違うところに住んで楽しむタイプですが、両親は自分たちの拠点でのんびり楽しむタイプ。旅のスタイルは違えど多拠点生活が好みなところはやっぱり親子だな〜と感じて面白いですよね(笑)
親子そろって多拠点生活とは驚き。
滞在のスタイルは違うとはいえ、親子で似たようなライフスタイルをシェアできるのは素敵!
Q8. 移動生活を続けていると仕事やプライベートのON/OFFの切り替えが難しいこともあると思いますが、どう切り替えている?
仕事の面でいうと、1週間くらい同じ場所に住んでいるとその場所を”家”として認識してしまって作業ができなくなるんです(笑) 家では頭を使わない作業はできるけど、ライティングやYouTubeの編集など、集中してクリエイティブな仕事をするときは、近くのカフェで作業したり気分転換をしながら仕事をしています。
逆に、家にいる時間はリラックスして料理をしたり、のんびり過ごしています。そうやって、常にその場所は自分にとって”どんな場所”なのかということを意識して生活しています。だから、割とどんなところでもすぐ慣れてON/OFFの切り替えもパッとできて新しい場所や環境が苦にならないのかも(笑)
1週間で慣れるのは早い!(笑)
どんな場所でも常にON/OFFの切り替えができることは、
多拠点生活する上でとても大切。
まさにボーダーレスな思考!
Q9. 今までに長期滞在した海外の国や日本は、Marieさんにとってどんな場所でしたか?
約半年間滞在したタイは、”リセット”の場所。自然が豊かな場所だったので完全に素でいられて、自分が本来何を大切にしているのかに自然と気付けました。海があって太陽がある、自分はそんな生活を求めていて、その環境にいることでリラックスできている感覚。
エストニアやヨーロッパは、おしゃれなカフェや珍しいヴィーガン商品があったり、色々な楽しさや発見があって自分を”アップデート”できる場所。
今の山梨の拠点は、完全に”ホーム”です。 物理的に、予約無しでいつでも帰って来られる場所があるというのは安心感がありますし、精神的にも楽ですね。去年1年間は住むところが決まってなかったこともあって、次はどこに住もう、宿を予約しないとって常に考えながら生活していたので(笑)それがたまにストレスになってしまっていたことも。
拠点があると、その場所にいたければいつまででもいられるし、移動したければ移動できる。その選択肢があることが嬉しいですね。子供がいるから今は尚更。赤ちゃんがいると荷物も増えるから拠点があることは大助かりですね(笑)
Q10. 山梨をベースに本格的に暮らすように旅されると思いますが、これからの計画や行ってみたいところなどはありますか?
今年はまた海外に行けるような状況になったらまずはタイとエストニアにもう一度行きたいと思っています。去年2人で行った場所に子供を一緒に連れていくのが楽しみです。
来年からはまた新しい国に行ってみたいと思っています。特に気になっているのが、オランダとジョージア。オランダはエコ先進国なので、数ヶ月単位で住んでオランダの暮らしにどっぷりつかってみたいです。ジョージは、街の雰囲気が素敵でノマドが多い国と聞いているので旅しながら働いたりするにはぴったりの国だと思っています。
Q11. 暮らすように旅をする、そのライフスタイルの醍醐味を教えて!
東京はあと2週間、山梨はあと1週間、というように常に区切りがある生活ができることです。なんとなく時が過ぎることがなく、いついつまでに何をしたいっていう目標も立てやすいと感じています。また、振り返った時に充実感があるのも良いですね。
あとは、人と会うことに対しての価値観も変わりました。常に移動生活をしているので、友達に会える時間も限られていて。同じ場所に住んでいると、いつでも会えるからって合わないこともあるけど、東京に1週間しかいないと思ったら本当に会いたい人にだけ会う、その人と会っている時間を大切にしようと思うようになりました。
“本当に会いたい人にだけ会う”。
コロナ禍で簡単に人に会えなくなったこともあって、
共感する人も多いのでは。
多拠点生活で人との時間が限られるからこそ
気付けた大切な価値観ですね。
Q12. 移動生活の途中で誰かに出会うこともある?旅先での出会いや交流についても知りたい!
今は2ヶ月沖縄に滞在しているのですが、たまたま知り合いも沖縄に長期滞在していてご飯会に呼んでくれたんです。そこで知り合った農家さんの農場へ遊びに行ったりとどんどん繋がりが広がって、沖縄の魅力をもっと知ることができました。
またタイのサムイ島に住んでいた時には、現地に住んでいるウェディングプランナーさんと仲良くなってウェディングフォトを撮ったり、一緒にホテルステイしたりと家族ぐるみのお付き合いをしていました。
日本人の方とは、インスタグラムやツイッターなどSNSで連絡を取って仲良くなることが多く、現地の方とは、バーで話したりして仲良くなって遊ぶこともあります。
Q13. ご出産おめでとうございます!家族が増えても変わらず暮らすように旅をされると思いますが、 子育てしながら働き、旅をするライフスタイルについてMarieさんの考えを聞かせてください。
仕事や環境の変化のために、理想とするライフスタイルを諦めたくない。その気持ちが強いです。
まず子供に関しては、 私自身が両親に厳しく育てられたり、東京ではお母さんが周りの人に迷惑をかけないようにとても周りに気を使っているの見てきたので、子供はいつか欲しいけどまだ今の自分には余裕がないなと思っていました。
それが去年サムイ島でおしゃれなカフェのプールでも子供がバシャバシャ泳いでいたり、パーティーにも子供と一緒に来て楽しんでいる家族を見たり、エストニアでもおしゃれなレストランに子連れで来ている方もたくさんいるのを見かけ、子供がいる生活もこんなに楽しそうなんだ!と衝撃を受けました。
以前は、子供がいると不便なことも多いのかなという不安もありましたが、サムイ島やエストニアでの体験を通して、それ以上に楽しいことの方が多いのかもと気付けました。今では将来、子供と一緒に世界中の色んなところに行くのが楽しみになっています!
とはいえ、まだまだ子供がいながら旅をする方は少ないと思いますし、私自身もまだそういう生活が始まったばかりなので、「こうしたら良かったよ!」や「これは失敗だったよ〜」など実際の旅体験をシェアしたり、逆に意見をもらいながら子連れ旅のハードルが下がったらいいなと思っています。
「子供がいるからきっと無理」と諦めるのではなく、なんでも楽しみながら都度工夫してチャレンジしていきたいと思えるようになりました。
仕事でいうと、本来私がしているモデルのお仕事は撮影やランウェイを歩いたりと現場に行くお仕事なので、旅をしながらお仕事をするというのはとても難しい職業です。
でも自分のやりたいライフスタイルは諦めたくないので、東京にいない間はSNSでのPRやコラム執筆、インスタライブの出演など現場に行かなくてもできるオンラインでのお仕事を増やしていきたいと思っています。
「仕事があるから」「子供がいるから」など理由があってやりたいことを諦めている人が、「意外とできそうかも?」と感じていただけるように、これからもできるだけリアルな旅体験やライフスタイルの発信を心がけたいと思っています。
Q15. 自由に海外に行けるようになったら、また世界一周も考えていますか?これから行ってみたいところや、挑戦してみたいことを聞かせてください!
世界一周というスタイルではなく、行きたい時に行きたい場所へ行く旅がしたいと思っています。子供もいるので短いスパンでたくさんの国へ行くというよりは、興味のある場所があったらそのまま長期滞在して、実際に暮らしながらいろんなところを旅してみたいです。
もう一度行きたいところは、タイとエストニア。サムイ島の海で子供と一緒に遊んだり、エストニアのクリスマスマーケットに連れて行きたいです。旅をすることで少なからず、子供に負担をかけてしまう分、東京にいるだけではできないような楽しい体験をさせてあげたいです。
Q16. 最後にこのインタビュー記事の読者にメッセージをお願いします。
自分で境界線を作らずに、やりたいライフスタイルがあったらぜひ楽しんで挑戦してみてください!
意外と仲間はたくさんいるかも知れませんよ♡
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